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超力戦隊オーレンジャー11話感想

Mr戦隊こと曽田博久執筆回。

 

開幕から一般家庭を盗撮し、冷蔵庫を叩く主婦に怒りを燃やすバラノイア皇帝一家。

「奴らは機械をただの道具としか見ていない」「機械への愛の在り方を教えてやる」と息巻くのですが……うーん、バラノイアって確か「いかなる愛も機械には無用!」ってスタンスじゃなかったっけ。この時代のことも踏まえると、脚本家の間での設定の共有・すり合わせが上手くいってないというのはままあることですが、「愛」という言葉は多用しすぎると薄っぺらくなるし、非常に危険な言葉なので(cf:ハピネスチャージプリキュア)、ろくすっぽ定義づけもしないまま飛ばすのはちょっとなあ。

「人を馬鹿にして!」と冷蔵庫に怒る主婦と、それを見て「機械をバカにして!」と怒るヒステリア、という対比の構図は面白いんですが。

街中を歩くその家の少年・聡をあわやバイクで轢きかける昌平

90年代東映ヒーローの交通事故(未遂)率は異常です。

「男の子が下を向いて歩いてちゃだめだよ!」とたしなめる昌平だが、聡の話を聞いて家に向かうと、やたら冷蔵庫をホメ殺している母。 それはバラノイアが仕向けたマシン獣・バラプリンターの催眠術によるもので、バラプリンターはあちこちの人に機械を愛するよう洗脳して回っていた!コピー機を愛した女子高生が自分の顔をコピーしたり、三輪車を愛するようにされたバイクのチンピラが子供から三輪車を奪うなど大混乱!

バラプリンターの場所を突き止めたオーレンジャー珍しく生身でアクションしてますが、超力はもはや生身でバーロ兵と戦えるレベルにまで彼らの肉体を改造してしまったのか。

しかし、バラプリンターの眼を見ると術にかかってしまう→見ないで戦うなど不可能、ということで形勢は不利になり、いったん撤退。だが、マシン獣の目的が扇風機や三輪車程度で終わるだろうか?その推測通り、バラノイア帝国では「機械の中の究極の機械」を愛するように仕向ける計画を考えていた!

ここでブルドントとヒステリアが長々と今後の計画について話してしまうのがちょっと残念。わかりやすさ優先なのでしょうが、ブルドントのセリフがあまりに説明的すぎてちょっとテンポが悪くなりました。

その作戦のためアチャはバラプリンターと接触。それを見計らってアチャに飛び蹴りを見舞う昌平だが、跳ね返されて足を痛める。

「流石バラノイア一の戦士!」

その言葉に気をよくしたアチャは調子に乗り、昌平を締め上げるが、しゃべる続ける昌平。

「お前は強いだけでなく、バラノイア一頭が良くて、かっこよくて、最高のマシンだ!人々がお前の虜になってしまったら、この世は終わりだ!

アチャを目一杯ホメ殺す昌平。

遠目に見ている4人の姿で、視聴者には何か策略があっての演技だと推測できるのですが、その4人もなんか不審そうな顔しているのがなんとも。気をよくしたアチャはバラプリンターに自らを撮影させ、人々の視線を自分に向けるように動き出す。 人々から花飾りをかけられたり、キスされたりしていい気分のアチャ。

昌平の策略、それはアチャに眼を向けさせることで、皇帝に人々の好意が向かうのを阻止する作戦だった!

バッカスフンドに従った場合の未来を吾郎がイメージするのですが、文明破壊と称して街中でロケットランチャーぶっぱなしたり、少年がダイナマイトぶん投げたりですごい映像。

「どんな恐ろしいことになるか想像もつかない」とか言いつつ、とんでもなく過激な想像をしている吾郎隊長のメンタルが本当怖い。

アチャだからこの程度で済んでいるのさ…と昌平が述べるところで、聡少年がアチャに夢中の母に突き飛ばされてしまう!さすがにこれはまずいと思った昌平、一人でアチャに向かっていき挑発。

昌平を追いかけるバラプリンターの主観視点で、昌平めがけてビームの演出。前回も似たような演出してましたが、この時期スタッフの間でFPSとか流行ってたんだろうか。バラプリンターに追い詰められた昌平だが、鏡に映ったバラプリンターに術をかけさせることに成功。やってきたアチャに眼をハートにして襲い掛かるバラプリンター。

このドタバタ活劇をどう処理するんだろうと思っていたら、現れたコチャがバラプリンターの回路を切断することであっさり処理。 しかしこれによって術が使えなくなったバラプリンターなど恐れることはない…と戦闘に。

正直言って、すっごいグダグダの話なんですが凄まじい火薬量とカメラワークによってなんだかんだ戦闘は派手。変身後も長いワンカット戦闘があるなど、小笠原監督の気合が入った演出が冴えます。

バラプリンターはジャイアントローラーで轢きつぶされた後、オーレンジャーロボのクラウンソードの錆に。 平和が戻った街で昌平、「あの作戦は無いよな」と裕司らから苦言を呈されるが、終わり良ければ全て良しと笑いながら締め。

『ジャンパーソン』などで凄まじい切れ味のネタエピソードを展開した90年代の曽田博久ですが、今回はいまいち。シリアス路線からコメディ主体になっていく路線変更がよく話題に上る本作なのですが、今回は単に話がグダっていて、ギャグとしてもいまいち盛り上がる場面がありませんでした。人々が機械を褒めまくるように誘導する作戦→アチャをホメ殺すことで作戦を破綻させる、という構成は結構面白いんですが、ちょっと切れ味不足。

予告の時点では昌平メインのエピソードになると思っていて、実際表立って動いていたのは昌平なんですが、キャラがそこまで掘り下げられるわけでもなく。まあ、昌平の場合ここまででメイン回が一回もないにもかかわらず、ムードメーカー・コメディリリーフとして定着していたので、そこまで問題でもないか。

次回、泣くと街を破壊する赤ん坊を交えたドタバタの模様。

って、そういや曽田さんが『ジャンパーソン』で似たようなアイディアの話書いてたような(第39話。赤ん坊なのは話の序盤だけですが)。