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ぼんやりと特撮・アニメなど

特撮やアニメの感想を適当に投げるブログ つぶやき → https://twitter.com/wayohmugen 某mugen製作 →https://onedrive.live.com/?id=3AB66F1D6B2F66E4%21139&cid=3AB66F1D6B2F66E4

変身忍者嵐 15・16話感想

特撮感想 変身忍者嵐

Youtubeで配信された『変身忍者嵐』15話と16話の感想です。

 

15話

平家の財宝を血車党の資金とするため暗躍する骸骨丸と化身忍者ザリガニ鬼だが、村のものは財宝のありかを一向に吐こうとしない。

いつの世も 悪の組織は 財政難

頼りにするは 埋蔵金なり

これまで大掛かりな計画や、明らかに時代を越えた技術を多用してきた血車党ですが、ここにきて資金難。やはりどこまでも東映の悪の組織だったのか……。

ザリガニ鬼は修験者に化け、水神の祟りを避けたくば村の子供を人柱とするか、あるいは平家の財宝を投げこめ、と脅す。村は既に同様の脅しで子供を全員出してしまい、残っていたのは親方の息子・ツネマルだけだった。

ツネマルは覚悟を決め、船で連れられていくが、ハヤテ一行がそれを発見、ザリガニ鬼とハヤテたちは戦闘に。

「血車殺法、しっぽ打ち!」

ダサい名前…ていうか忍法じゃないんだ。そのあと繰り出す「水目つぶし」は「忍法」と呼んでいるのですが、どう違うんだ忍法と殺法。

水目つぶしを食らい、視界を失うハヤテ。嵐に変身するハヤテだが、目つぶしの効果は切れることなく、さらに攻撃を受ける。万事休す、嵐!と、そこで勝ちを確信したザリガニ鬼はタツマキの足にけがを負わせ、ツネマルを奪還。しかし、嵐はにおいでザリガニ鬼を判別し、ツネマルをあっさり救出するのであった。

なおも視界を失ったままのハヤテ。タツマキの足のケガを心配するが、問題ないと返すタツマキ。……あの、あなたは足よりも前回落っことした目が何事もなく再生していることが気になるんですが。ひょっとしたらハヤテの眼も大したことないのかもしれない。

修験者(ザリガニ鬼)はツネマルが生きていたことで水神が祟りを起こすとして、再度ツネマルを人柱にするように主張。またも覚悟を決めるツネマルだが、ツムジが彼を気絶させて代わりに向かう。ツムジ救出のため、怪我をおして向かうタツマキ。それを引き留めるハヤテだが…うん、別に怪我してなくても化身忍者相手はタツマキじゃ無理だと思うがなあ。しかし視力がないハヤテが戦えるわけがないと振り切るタツマキ。そこでハヤテはハヤブサオーを呼び、後を追う。

そして、ハヤテは再びザリガニ鬼と対峙。

「目は見えなくても耳は聞こえるぞ!…臭いでわかるんだ」

どっちだ。

しかもこの後目がつぶれたのは実は芝居だったんだよ!」ってことになってしまったので、ますます混線。あのー、それが芝居だったら「においでわかる」ってセリフやタツマキを引き留めた件とか全く意味をなさなくなってしまうんですが。変身前にバラしちゃうので、油断させるためとかでもなさそうだし。また、タツマキも普通に平泳ぎしたり階段駆け昇ったりしてるんで、嵐がすごいんじゃなくてザリガニ鬼が大したことなかった疑惑が強まります。

まあ、前回と今回の話を合わせて考えるに目ん玉落っこちてもはめたら治るんだろうけどね!

ハヤテと対峙したザリガニ鬼は化身忍者の姿に。このとき「化身」の掛け声を上げるのですが、記憶違いでなければ今回が初だよね、これ。嵐の「変身」に対応する掛け声のようだけど、今後も使うのだろうか。

本拠地・ドクロ船(ところどころ照明に使う電線と電球が見えているのが残念なロケーション)に囚われた人柱の子供たちをツムジとタツマキが救出。嵐はザリガニ鬼の奥の手・毒アブクをあっさり回避し(やっぱザリガニ鬼、弱いんじゃ……)、そのままジャンプでドクロ船へ。

そして前回同様、旋風切りで撃破。船から落ちたザリガニ鬼は爆死、それに誘爆する形で船も大爆発タツマキたちが船から出ていった描写がなかったように思うのですが、ちゃんと脱出しておりました。めでたしめでたし。

前半、このピンチをどう切り抜けるかでワクワクしていたら、後半で何の理由もなく吹き飛ばして拍子抜け。残念な話でした。

16話

サブタイトル「ロボット!飛行タコ!大作戦!!」の時点ですでに色々おかしい。

武蔵の国(現在の埼玉県あたり)秩父周辺、そこに住む作兵衛という男は火薬とからくり人形で日本一の名人と呼ばれる凄腕の技師だった。その彼から火薬の秘伝書を見せてもらおうと考えるハヤテ

「血車党を倒すには、強力な火薬が必要だ」

……これまで女は斬らない、死んだ忍者に合掌など「力で勝つのが正義ではない」ということを示してきて、さらに散々「血車党を今でも愛している」と言っていたハヤテなのに、だんだん強くなる(?)化身忍者に耐え切れず、今ここでその魔道を歩もうとするのか

力が正義だ!愛とは力だ!

フォー・ジャスティス!

その作兵衛の村では豊作を願い、現代でいうところのロケット花火を大型化したものを打ち上げる「龍勢」という儀式が行われていたが、花火が暴発、そこに現れたのは化身忍者ノミドクロ!新たな忍法「カイカイ攻め」の実験として、村人たちにガスを吹き付ける。ガスを受けた村人たちは、全身を襲う痒みにのたうち回る…って、実験するのはいいけどこの能力を一体どんな作戦に使うつもりなんだ血車党

そんな村の様子を眺めている、地面から生えた「作」の字の看板付潜望鏡。見た感じ、造形も素材も妙に現代的なんですが、ツッコミどころ多すぎてツッコミ切れません。

村の危機を知る作兵衛老人、対抗手段としてからくり人形の「鉄人大王」を出動させる!鉄人大王は六角柱の体にあんまり細かい動きができそうにない手、円盤状の関節といかにも古めかしく、いかにも昔のロボット工学とか発展してない時代の人が作ったロボット、という風体ですが、特に頭とかがどう見ても江戸時代の日本人が考えるような造形じゃありません。まあ、ふっくら笑顔を張り付けた着物の人形が、化身忍者ボコボコ殴る展開になっても、それはそれでイヤだけど!それと、この時代に「大王(だいおう)」とする命名センスも、なかなかすごいような。

明らかに不安定な二足歩行なのに普通に歩いて敵を判別し、ノミドクロの忍法カイカイ攻めは無効、打撃にもびくともせず、むしろ殴り返して転倒させる戦闘能力と、100年単位で進んだ技術を持つ血車党もびっくりの超オーバーテクノロジー・鉄人大王。

だが、ノミドクロを一撃殴り飛ばしたところで故障したらしく機能停止。ノミドクロは大王を踏みにじるが、ハヤテ登場で退散。帰還したノミドクロの報告を受けた魔神斎は、鉄人大王を量産すれば日本征服も早いと考え、作兵衛老人を拉致する方向で作戦を練り始めた!

目的がわからないノミドクロの忍法実験といい、今回の魔神斎様の作戦、超行き当たりばったり。前回、資金難を解決できなかったダメージは予想以上に大きかったのか……。

村から狂人扱いを受けることを憂う息子夫婦を追い返す作兵衛。彼の理解者は「巨大な凧に乗って空に飛ぶ」という夢を持つ幼い孫だけ。そこに鉄人大王を抱えて入ってきたハヤテ一行だが、既にノミドクロが忍び込んでいた!外でノミドクロを食い止めるハヤテとタツマキに、家の中で作兵衛と彼の孫を庇うツムジとカスミ。だが作兵衛は家に様々な仕掛けを用意しており、それを動かして血車党を翻弄する!

そして自分がその仕掛けに捕まってしまい、その隙を突かれて誘拐されてしまった!

…もうなんか、色々ひどさとすごさが混ざりまくって笑いどおしです、今回。

しかし、連れてきた作兵衛は一向に口を割ろうとしない。…この爺さん、「頑固者」というより「つかみどころがない人」の気がするんですが。そこで骸骨丸は、鉄人大王を引き渡さなければ村を焼打ちして全滅させると警告。元から怪しげな発明を繰り返す作兵衛を快く思っていなかった村人たちは家探ししてでも鉄人大王を出そうとするが、ハヤテが阻止し案を出す。

指定された時間、タツマキとツムジが入った鋼鉄の着ぐるみを連れてやってきた村人たち。以前のものと形が違うことから不審に思った骸骨丸は、村人相手にその力を試そうとする。それに従い、適当にふらふら動きながら村人を襲うタツマキ親子。

そんな鉄人大王を見て、骸骨丸、大笑い。

いいのかそれで。

ツムジの方は積極的に村人の方向に向かって歩いているのに、タツマキの方は心底やる気なさそうにふらふら歩いて腕振り回しているだけなのもなんとも。

そこで共に適当なところで倒れ、故障を演出し「直すには作兵衛に頼むしかない」と村人に言わせることで、作兵衛の牢に潜り込むタツマキたち。タツマキはハヤテに対してのろしを上げ、それを合図に作兵衛の孫の設計図から完成させた凧、というかハンググライダーで空を飛んで奇襲をかけるハヤテ。

凧で空を飛ぶ忍者というと『仮面の忍者 赤影』の白影(演じたのは本作のタツマキ役・牧冬吉)を思い出すところですが、小さな和凧で飛んでいたあれに比べるとこっちの方が現実的か。これまた現代的なアルミパイプらしきもので作られてますけど

が、根本的に空中から本拠地を攻撃する必然性が語られないことに加え、肝心のハンググライダーで空中戦を繰り広げる訳でもなく、ノミドクロが高く飛び上がって取りついてきたのを落としたぐらいで、変身したら即座に地面に降りるため、残念ながら「空を飛ぶ」アイディアが活かせたとは言えず、物足りませんでした。これが冒頭から言ってた作兵衛秘伝の爆薬を投下して基地を攻撃する、ぐらい突き抜けてたら面白かったんですが(代わりにヒーローとして色々なものを失いそうだけど)。

ノミドクロと戦う嵐、カイカイ攻めに苦しむも、ツムジが大きな団扇で扇いでガスを送り返すことで、逆にノミドクロをカイカイ攻めに。自分にも効くんか、それ。そしてそこに旋風切りでKO。

戦い終わって、作兵衛は助けた礼にと火薬の秘伝書をハヤテに渡す。これで血車党は木端微塵だ、とほくそ笑むハヤテ。作兵衛の息子も父の発明魂に心を打たれ、自分も発明に挑戦してみようという意欲を見せ、マッドサイエンティスト系譜はしっかりと保たれるのであった

ハヤテの思想など、作品としてこれまでの流れにそぐわない展開になってしまったことや、色々アイディア詰め過ぎた故か微妙に惜しいところもあるのですが、全編ツッコミどころ満載でツッコミ切れないほど振り切れた怪エピソードとして、すごい楽しめました。発明家を扱うシナリオ展開上、全体的に小道具も豊富で、それを交えたアクションも結構面白かったです。時代考証とかの細かい部分も血車党が気球やら潜水艦やらで既に吹き飛ばしてしまっているので、他の要素の頭のおかしさに比べたら些細なことになりましたし。