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Go!プリンセスプリキュア15話感想

『Go!プリンセスプリキュア』15話の感想。

 冒頭、アフタヌーンティーのレッスンで合格と認定されるはるか。第6話で「まだまだ修行が必要」な扱いを受けたまま全く触れられなかったレッスン、実に2か月以上かけてようやく合格。設定上グランプリンセスを目指すために必要とされながらも、本筋にあまり関わる内容ではないのですが、決して投げっぱなしにせずこうやって一応拾ってきたのはよかった。

だけどミス・シャムール、その肉球スタンプを額に押してやるのはちょっとどうかと思います。

そんなはるかにまだ未熟と叱咤するアロマだが、アロマに怖い顔で迫るシャムール。彼もまた王子の執事として見習いの身であった!ついでにパフもメイド見習いであることが判明。これまでほぼ描写されなかった王国における妖精二人のパーソナリティに踏み込んできました。

以前の試験も不合格だったことを話すシャムールに、次こそ合格すると食って掛かるアロマは、パフともども魔法をかけられ、翌日にはるかを主人として執事テストを行うことに。そして翌朝、はるかとゆいが目を覚ますとそこには男子の姿があった!

黄色い声を上げて、少年に布団などを投げつけるはるかとゆい。

その悲鳴、「男子」というキーワードに鋭く反応する風紀委員の如月。

デッキブラシを装備した多数の女子生徒を引き連れ、完全にリンチする気満々で突入してくる如月さん。

男子殺すべし、慈悲は無い。 

……ノーブル学園、ノーブル学園!ちょっとさすがに「生徒の自主性を重んじる校風」にはセーブ効かせた方がいいと思うよ?!

この調子だといつ死人がでるかわかったもんじゃないです。

男子の正体がアロマだとわかったはるかとゆいはダンシスレイヤー風紀委員をなんとか回避。はるかは街に逃走し、これがシャムールの与えたテストなのだと理解してそれに従い行動することに。

一方、学園ではパフも人間の姿になっており、きららによって「新しい仕事の子役」だとごまかされて、寮母の白金から笑いながらメイドレッスンを受けることになっていた。掃除機のコードに絡まったり、絞らない雑巾で窓を滝のごとく水浸しにしたりして、白金さんに叱られつつも笑っているパフ。

このメス犬には躾が必要だな……!

執事として前日に組んだスケジュールを実行するアロマだが、逃げた分時間がなくなってしまったので朝食抜きで勉強開始、昼食には予算を考えず高級レストランを予約など、デタラメなスケジュール展開。結局昼食はドーナツを食べるが、アロマは「執事がご主人と一緒に食べるなど失礼」と食べず、白い目で見られて逃げるはるか。そんなアロマでも熱意があることを買ったはるかは、彼が試験に合格できるようスケジュールに合わせて行動することを決意。

誰かの夢のために必死になれるはるかが、相変わらずいい印象の描き方。はるかはこの点についてきちっと固まっているので、ところどころ危うさを秘めつつもちゃんと長所としてつながっているのがいい。

乗馬練習(公園の遊具)、ガーデンパーティ(ピクニック)などを時間通りこなしたはるかとアロマだが……ミス・シャムールが出した結果は不合格。曰く、前回のテスト同様に執事として重要なものが欠けているのが問題とのことだが、アロマは受け入れられず、手帳を投げ捨てて逃げ出してしまう。

逃げるアロマは、信号を無視して道路に飛び出してしまい、危ういところを助けられる。彼を助けたのは老婦人に仕える執事・オイカワだった。アロマを助けた際にオイカワが買い物していた荷物が飛び散ってしまい、「荷物を守る」という執事の使命を傷つけてしまったことにあせるアロマだが、

「執事の使命はそれだけではないでしょう?」

いかにもな「執事」だけど、とても渋いぞこの人。

荷物を拾い、老婦人と共に去っていくオイカワ。老婦人の「あなたならあの子を助けてくれると信じていた」「何も言わなくても私の気持ちを汲んで動いてくれる」という言葉に、心を動かされるアロマ。思えば、はるかはアロマに色々な思いを示したのに、アロマはそれを受け取ってこなかった……

いいシーンなんだけど、ちょっとここの奥様は喋りすぎたような気がするなーと思います。わかりやすさを優先したのかもしれないけど、「あなたなら~」の後のオイカワの返し「奥様のお心に沿うことができて何よりです」で、十分「アロマは何が欠けているか」を知る材料はそろっていますし。

追いかけてきたはるか、アロマに手帳を渡すと、突然詫びる

私がアロマの足、引っ張っちゃったんだよね?アロマがちゃんと頑張ってくれたのに、私がこんなんじゃダメだよね

どこまでお人よしだ、この子。

屋敷に帰るため、車に乗ろうとする婦人を襲う、トワイライトとロック。ロックもまたトワイライトに強化され、婦人からゼツボーグを生み出そうとする…が、オイカワが盾となり、婦人を庇ってゼツボーグになった!

すごい、すごすぎるよオイカワ執事!

オイカワさんがかっこいいのは構わないんですが、今回のこの流れで問題なのは、トワイライトを軸に残った幹部の差別化を図ろうとしていた流れだと思ったのに、結局ロックもトワイライトに強化されてゼツボーグを生み出すようになってしまったこと。三銃士最強という大層な設定の割にこれまでやってたことが他二人と大差なく、トワイライトに対して好印象を持ってなかったことから、シャットだけが強化され、立場が危うくなったロックが焦るという展開に持っていくこともできたはず。今回のこれで三銃士最強設定も宙に浮いてしまい、さらに没個性化を進めてしまったのは残念。登場回数の都合からそろそろシャットではなくロックを出動させないといけなかったと思われますし、「主人の気持ちを汲み取れない無能」としてシャットを描くことで今回のテーマの補強も兼ねているのだと思いますが、代わりに重要なピースを一個落としてしまったような気分

はるかはアロマに婦人の避難を任せ、キュアフローラに変身するが、一人では太刀打ちできない。しかし、自分ではフローラの力にはなれない…なら自分ができることを!と考えたアロマは走り出した!ゼツボーグの手帳攻撃に潰されそうになるフローラだが、アロマが呼びに行ったマーメイドとトゥインクルの救援で脱出!そのままゼツボーグを浄化するのであった。

全てが終わって帰ってきたアロマ(鳥に戻った)、「できる自分を見せたいがために相手の気持ちを思いやる心が欠けていた」ことをはるかに謝罪し、シャムールからもそのことで執事にワンステップ近づいたと褒められるが、心を入れ替えて一から修行し直すと宣言。「私のグランプリンセスとどっちが先か競争だね!」と言い出すはるかとまた喧嘩になり、あれじゃ執事にはまだ遠いと呆れられるところでおしまい。

ここまで基本「努力したら夢は叶う!」思考の本作ですが、今回は試験に不合格という明確な夢への挫折を描いたうえで、「努力は必要だが、重要なものを欠く努力ではどうにもならない」ということを示してきました。今回の「重要なもの」は「相手を思いやる心」となるわけですが、これについては「私が足を引っ張ったからアロマは失敗した」とするはるかも微妙にズレているのが面白いところで、「夢を目指す」ことについての意識に新たな要素を打ち込んできたのが今回のポイント。

そして、前回の単体だと事故もいいところだった「夢は自分の力で頑張って叶えるものだと思ってた…でも支えてくれる人がいるから頑張れる!」というセリフを、崩さないまま強引に軌道修正してきました。

と、これまでの流れに一応は沿った展開で、面白い要素もいろいろ詰め込まれた話で…すが、さすがにちょっと話の筋に粗が多すぎる(既に述べたものの他、アロマが伝言するとほぼワープ同然に飛んできたトゥインクルとマーメイドなど)と思い、消化不良な印象。

一番の問題は何かと言うと、あの奥様、何者?ってことです。

いや、いくらなんでもこんなコテコテの老婦人と執事がそこらにごろごろしている町・世界観だとは思えないのですが、ひょっとして理事長とか学園関係者なのか?と思ったら何も語られないまま終わりました。

この人の正体が不明なままだと、アロマを成長させるがために登場させたご都合キャラにしかならないので、オイカワ執事も一話で終わらせるには惜しいし、今後拾ってもらいたいなあ。

次回、夏だ!水着は無い!でも美男子はいる!