読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ぼんやりと特撮・アニメなど

特撮やアニメの感想を適当に投げるブログ つぶやき → https://twitter.com/wayohmugen 某mugen製作 →https://onedrive.live.com/?id=3AB66F1D6B2F66E4%21139&cid=3AB66F1D6B2F66E4

アクマイザー3 第9話と第10話感想

特撮感想 アクマイザー

Youtubeで配信された『アクマイザー3』の感想。

第9話

超グダグダ回。

いやまあ、年代もあってツッコミ入れること前提の脚本みたいなのは覚悟してますし、この番組も決して丁寧な作りと言えないんですが、それにしたってここまで無茶苦茶だと評価しがたいです。

なんというか、全体的にシーンのつなぎがおかしいし、アクションもカメラが寄りすぎて何やってるかわからないシーンが多数。敵の作戦(ビルを島に移動させて都市を作るぜ!)の意図がよくわからないことや、今回本来ならもっと押し出すべきの新幹部(?)マジョルカの扱いが残念なことなど、全体的に「よくわからない」って感じに。

特にマジョルカについては、ダルニアと何か関係がある…のか?というのも、ダルニアが「自分がアクマイザーの味方になると姉の命が」と、姉の存在に言及する=ここまでの話の流れでそれにつながるのはマジョルカだけ、ってことなのですが、肝心のマジョルカさん、Aパートでちょっとアクマイザーを苦しめたらそのまま最後に姿見せるだけで出番なし。アクマイザーも以降は作戦を進めているバケネーゴンのことだけ考えていて、彼女について全く言及しません。何しに出てきたんだこの人。

そして、マジョルカがやったことは悪魔の紋章でザビタン苦しめる&鏡でイビルの動きを止める…って、いつも他のアクマ族がやってることだし、アクマイザーに作戦の一部を見せたあと胸からの大砲で攻撃→理由づけも説明もなく(エネルギー切れのガブラ除き)無事、と、全然強そうに見えないんですが。

で、今回の話で一番の問題はザビタンがあんまりかっこよくないこと。目立った華々しい活躍も、印象に残るヒロイックなセリフも飛び出しません。

個人的に、アクマイザー3話がちょっとひどくてもザビタンがかっこよかったらいいや、ぐらいの気分で見ている番組ですので、これがないのが特に残念。正直言ってそれに比べればまた「どうして?」連呼に戻ってしまった光彦少年や、ほぼ出番なしのジュンとヨシコに代表されるようにサブキャラ飽和状態で扱い切れてないとか、ビル消失事件という客観的に存在が確認された超常現象の調査を命じる癖にアクマ族を一向に信じようとせず、常識人なのかバカなのかわからない編集長とか、些細なことです

それっぽい台詞を上げるなら、ガブラが発見したアジトに突入しようとした際に、事情があって詳しく説明できないがこれは罠だと阻止してきたダルニアに対しての

「ダルニア、君を信用するかガブラを信用するかとなれば、悪いが俺はガブラの方をとる!」

なんですが、そもそもザビタンはこの前に「バケネーゴンの催眠術にかかりやすいから」とガブラを置いてきぼりにしたので、むしろこのセリフがあってプラスマイナスゼロ、ぐらいのところ。そして、実際にガブラは催眠術にかかっていて(これも肝心の催眠術シーンが、一度目に使われたときと演出が違っているので催眠術にかかったように見えなくて、実際に催眠術にかかっていた、というシーンが唐突に見えてしまいました)、ザビタンたちはピンチに追い込まれてしまい、それを治すために武器を奪って頭に一撃、というムチャをやらかします。

そんなひどい流れなのに、最後にナレーション、

「この戦いを通じて、ザビタンがガブラに見せた優しい愛は、大きく君たちを、そして全人類の未来を救ってくれるだろう!」

そんな話だったっけ?!

「愛ってなんだ?躊躇わないことさ」

ここまでの9話でワーストを決めるなら、今はこの話で間違いなし。

なお大量破壊兵器ザビタン・ノヴァですが、今回はガラス割っただけでした。

第10話

マジョルカを追うザビタンだが、電撃を浴びせる悪魔の紋章に囲まれピンチに。勝利を確信したマジョルカは「東京に赤い雨が降るとき、東京焦土化計画が発動する」と作戦内容をザビタンに告げるが、イビルとガブラの加勢でザビタン脱出。さらに腹部の大砲が弱点だと知られ、ダメージを受けて去る。

罠でザビタンを圧倒したかと思えば、アクマイザーが三人がかりだとあっさりピンチで、どうやら前回の描き方がまずかったんじゃなくて単純に弱かったみたいです、マジョルカ。倒れたマジョルカを助け、庇うダルニア。

その後、東京に赤い雨が降り注ぐ…って、街の人たちの反応がやけに薄いんですが、日常的な光景なのか赤い雨。と思いきや、東都タイムズ編集長はまたもこの怪現象に慌て、調査をジュンに命じていた。相変わらずアクマ族調査に乗り出している一平への悪態をつく編集長だが、それに対してジュン、

「アクマ族でなければ、赤い雨なんか降らせられますか?」

至極ごもっともです。

むしろそれを強調するためにも、一般人にはもっと過剰なぐらいの反応が欲しいのですが、彼ら洗濯物が赤く汚れるぐらいのことしか考えてないよ!

赤い雨、そしてマジョルカの言葉が引っかかり調査に乗り出すアクマイザー。だがそれをダルニアが盗み聞きしており、怪しむザビタン。マジョルカを助けたのもダルニアではないかと疑うが…。

「そんな風に…そんな風にあたしを見て…」

去ってしまうダルニア。ダルニアの気持ちが分からないのかとザビタンに迫るジュンだが、

「ジュン、今は赤い雨の分析が先だ」

どこまでもクールなザビタン。

まあザビタン、サイレーンの時に友情からダルニアを殴ったことがあるぐらいなんで、乙女心とかの類が分からない朴念仁なのは間違いないと思います。

一人泣くダルニアの後ろに寄り添うマジョルカ、助けたことへの礼を述べるが…

「姉さん…ザビタンたちを狙うのはやめて!姉さん…お願いお姉さん!」

「理由は…わかってるはずよダルニア!」

その会話を聞いていたジュン。マジョルカは攻撃するも、この始末を自分に任せろと言うダルニアの言葉で撤退。ダルニアは、ここで聞いたことをザビタンたちに秘密にしてほしいと告げる。

「もし、ザビタンたちがそれを知ったら…きっと本気で戦えなくなるわ。そしたら、ザビタンたちは姉さんにやられてしまう!あたし、ザビタンに勝ってもらいたいの!

涙を流しながら去っていくダルニア。ここまで問答無用でザビタンを勝利に導く最強キャラだったダルニアが、一転して姉と惚れた男との間で揺れ動く純情乙女に淡々と力を行使するダルニアはもはや恐怖さえ感じるレベルだったのですが、この急激な変化は面白い。

マジョルカはダムにドラム缶入りの化学薬品を持ってくる。この液体と赤い雨として降らせた液体が混ざれば発火する仕掛けで、生活用水に混ぜることで町中の赤い雨と反応させ、東京を焼き尽くすのだ!いざ投入しようとした時、イビルの銃撃でドラム缶に穴が開き、こぼれだす液体

そういう得体のしれないドラム缶を無闇に銃撃しないでください、イビルさん

ドラム缶を守りながら逃げるマジョルカだが、ギャリバーキャノンによりドラム缶の液体はすべて流出。…えー、作戦通りなら落ちたそばから燃えていくはずなんですが、道路には火花一つ上がる様子がありません。もしや赤い雨がきちんと液体として一定量存在しないと効果ないんだろうか。雨の染み込んだ洗濯物とかには効果ありそうだし、それで家庭レベルのパニック・事件は見込めそうですが、道路に火が上がらないようでは東京の焦土化は夢のまた夢だと思います

戦闘能力だけでなく、作戦までポンコツなことが露呈していくマジョルカ

マジョルカを追い詰めるアクマイザーだが、腹キャノンで応戦のマジョルカ。川を背に追い詰められるアクマイザー…で、なんかアクマイザーのピンチ!っぽく話が進んでますが別にこの腹キャノンでアクマイザーがダメージ受けたわけでもないし(直撃は誰もしてません)、前回の描写から考える限り当たってもたぶん、なんてことないんで、全然ピンチっぽく見えません

まあとにかく、追い詰められたことになったアクマイザーを襲う腹キャノンだが、魔女ダルニア降臨。ダルニアビームでキャノンを撃墜した!が、ダルニアはアクマイザーに向けても銃撃。さらに銃を構えたまま立ちはだかり、それを突いて逃げるマジョルカ。そこでイビルがダルニア向けて発砲

急所は外しましたが、イビルが最近、トリガーハッピーみたいになってて怖いぞ。

しかし、マジョルカ逃走後も構えていた拳銃は空砲。何故そんなことをしたのか、意図がつかめないザビタンたちにジュンが真相を話そうとするが、ダルニアはそれを阻止して銃に弾を込め、泣きながら逃げ出してしまった。そこにヨシコさん、赤い雨とドラム缶の液体で発火現象が起こることを伝えに来る。って、今まで知らずに阻止してたのか、君たちマジョルカがこれで諦めるはずがない、液体を作る工場があるはずと目星をつけ、イビルの調査機械フライヤー(前回から登場)で探し始める。

工場を発見したザビタンたちは、拉致されて働かされている薬剤師たちを救出し、工場が爆発するようにセット。うん、自爆装置はヤバ気な工場の標準セキュリティ装備だよね!

外でマジョルカを追い詰めるザビタンだが、そこに立ちはだかるダルニア。もはや戦いは避けられないのか、武器を構えるダルニア。

「よせ!君たちが姉妹だということはわかっている!

ええーーーーーーーーーーーー?!

朴念仁でダルニアの想いとか理解できてないと思われたザビタンだが、実は察していた!という話ですが、「どの段階でそのことに気づいたか」が全くわからないため劇的でザビタンかっこいいというより色々すっ飛ばし過ぎな感じに。

「ダルニア、姉さんと一緒に俺たちの仲間になるんだ!」

「お黙り!」

マジョルカ!ダルニアにこれ以上つらい思いをさせるな!」

「お前なんかに何が分かる?!」

「ダルニアの気持ちを考えてやれ!」

物凄い勢いで善意を押し付けるザビタンですが、「ダルニアの気持ちがわからないの?!」という叫びに今は雨の分析が先、とバッサリ切り捨てたザビタンが、実はダルニアが何に苦しんでいるのかを理解しており、「ダルニアの気持ちを考えろ」と言い出すというすごい展開に。ただやっぱり「どの段階で気づいたか」が抜けているため、ちょっと上滑り。

そこに馬鹿笑いで現れるメザロード。ザビタンが「生きていたのか」と驚きますが、ここまで何回も復活していて、そのことに触れなくなっていたので超今更感が。

そしてメザロードが明かす衝撃の真実。ダルニアとマジョルカには双子悪魔回路なるものが埋め込まれており、マジョルカが正しいことをすればダルニアが爆発し、ダルニアがアクマ族を裏切ればマジョルカが爆発するというものだった!前回から引っ張ってきた伏線が機能したんですが、ここ一つとってもつくづく前回がグダグダだったのが惜しい

工場の自爆装置もメザロードに解除され、動揺したアクマイザーに向かってくる姉妹。マジョルカの砲撃でピンチに陥るアクマイザーだが、最後の攻撃として突然突進してきたマジョルカの胸を、貫くジャンケル・ザラード。マジョルカはザビタンにダルニアを託し、わざと殺されたのだ!

あーそうか、やけに弱すぎると思ったマジョルカの戦闘能力は全部わざと殺されるためのものだったのか!正義を考えないようにしつつ妹を呪縛から放つためにポンコツを演じていたってことだったのか。…十中八九考え過ぎの気がするけど!

姉を殺したのはそのザビタンだぞ、とつくづく陰険なメザロードに「仇はあんたよ!」と銃を向けるダルニア。さらに魔法陣アタックを受けたメザロードは撤退。そして工場は大量破壊兵器ザビタン・ノヴァと大魔法ダルニアビームによって粉みじんに吹き飛ばされる

かくして姉を失った痛みをアクマイザーに受け入れられ、ダルニアは正式にパーティ加入を果たすのであった。

マジョルカとダルニアの姉妹をめぐる関係は面白かったのですが、これを描くための土台となる第9話がグダグダだったことが災いし、いまいち盛り上がりに欠けた印象。まあ、今回はザビタンがそこそこかっこいいからいいや

そして、最強キャラがあっさりパーティメンバーに加わってしまいましたが、これは仲間になると弱体化するアレなのか。