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ぼんやりと特撮・アニメなど

特撮やアニメの感想を適当に投げるブログ つぶやき → https://twitter.com/wayohmugen 某mugen製作 →https://onedrive.live.com/?id=3AB66F1D6B2F66E4%21139&cid=3AB66F1D6B2F66E4

Go!プリンセスプリキュア17話感想

『Go!プリンセスプリキュア』17話の感想。

 トップモデルの母・ステラとともにファッションショー「ボアンヌコレクション」の舞台に立つことが決まったきらら。はるか&みなみを連れてその会場の下見に向かうと、ステラ登場!

相変わらず髪型と色が、成長した黄瀬やよい/キュアピースにしか見えません。

流石に中の人は違いましたけど(ステラの声は大原さやかさんが担当)。

再会するなり娘にハグしてすりすり、さらにはるかとみなみがきららの友人と知るや抱き寄せてすりすり。無駄に枚数多くぬるぬる動くし縦に横に動きも多彩だしで、何にこだわってんの作画班。

そして、「友達」という言葉を聞いた後のステラの表情とか声とか、本当に嬉しそう。

やっぱり、友達いなかったんだねきららちゃん……

会場の下見の後、ステラがきららとはるかたちを自宅に招待(外泊許可は白金に取りつけて出させた)。明日のファッションショーを前に焦り緊張しているきららをよそに、街中でプリクラ撮影したり汚い部屋の片づけをさせたりと振り回す。食事を終え、明日のショーの最終チェックを進めるきららに対してステラがアルバムを見ようと持ち出したところで、ついにキレるきらら。

「やっとつかんだ世界的なステージなの!失敗できないの!集中したいの!ママならわかるでしょ?!」

「わかんないわね。だってあたし、天才だもの

持てる女の残酷な余裕!

怒り心頭のきららは母を追い出し、過去に纏わる様々な愚痴を飛ばす。それをとりあえず聞いてやるはるかが、本当お人よし。そしてそれを外から聞いて、満足そうにほほ笑むステラ。

完全に母の掌の上だ!

最後に「二人のママはどんな感じ?」というのが聞こえてきて、ただの愚痴だけの嫌な空気にならず、このまま談笑になだれ込んでしまう様子をそれとなく示していますが、その会話、それはそれで聞いてみたいんですけど。

さて、結局愚痴と談笑に終わってしまったことで、下準備も万全と言い難かったきららだが、

「急にステラみたいにはなれないもん。あたしはあたしでやるしかない」

持ち前の前向き+現実的思考で復活。その笑顔はボアンヌからも評価され、そこでステラの思惑を窺い知るきらら。

観客席にて、開場を待つはるか達(+ゆい)、そこに雑誌で「夢とプリキュアが集まる可能性が高い場所」となりうるこのファッションショーを嗅ぎつけたシャットとトワイライト登場!ステラを絶望の檻に閉じ込めてしまう。ステラの夢は「きららと一緒に、同じステージに立つ」というもの。そして一度に二体のゼツボーグが生まれる!

ゼツボーグの強さの描写は、素体の夢による戦法の変化や特性での苦戦に絞られていて、ファッションショーの夢は第4話で出したからどうするのかと思っていたら、思わぬ変化球。

母の行いはすべて、気負ったきららの力を抜くためだと知ったきららは、母を救うため変身。で、二体のゼツボーグのうち片方はスカートを回転させて、もう片方は髪の毛を伸ばして攻撃してくるのですが…イカ娘?(笑)

攻撃で転倒して、踏みつぶされそうになるトゥインクル。

「母親の夢から生まれたゼツボーグに、倒されるがいいわ」

「冗談…あたしが負けるはずないじゃない!だって知っちゃったもん。ママの夢が、あたしと共演することだって!あたし、ずっと夢見てた。ママみたいなモデルになりたい!ママと同じステージに立ちたいって!だから、こんなところで負けてる場合じゃない!あんたたちなんかパパッと倒して、あたしとママ、一緒に夢をかなえるの!」

主人公属性を全力で発揮していくキュアトゥインクル。

現実的に夢を見て、それに向かって現実的な努力を重ね、それを踏みにじり邪魔するものは許さない!という、最初の変身で見せたきららの精神が改めて押し出されました。

その強い意志でゼツボーグを押し返すと、突如ステラの胸が輝きはじめ、新しいドレスアップキーが現れる!

「きららとステラ、二人の絆に引き寄せられたんだロマ!」

ママとあたしを結ぶ…夢のキー!

万能デンジャーワード『愛』の使用を回避!!

そして『絆』をきっちり『夢』と結び付けた!!!!

母と娘、二人が互いに同じ目的と夢を持ち、そこに向かって努力していく姿を描き、それを母が応援していることをきちんと示した上で、娘も母の真意を知って脱皮、という一連の流れが見事に成立。そしてそれをいきなり「家族の愛情」へと飛ばすのではなく「絆」と表現。

もちろん、『愛』という言葉を使うのが絶対的に悪いわけではありませんし、『絆』という言葉もまたさじ加減を誤ると失敗の源となるデンジャーワードなのですが、『絆』は「家族への愛」「海への愛」のように内実の違うものを強引にまとめた『愛』よりも範囲が狭く、一歩退いた位置にあるニュアンスで、また今回はそこまでの積み上げ方が非常に綺麗。この親子の間を「愛」と呼ぶべきか否かのギリギリのところで「絆」にとどめたのは非常にいい判断だったと思います。

で、これぐらいギリギリのところを見計らって描写しているからこそ、第13話のトワイライト登場から家族関連のエピソードが断続的に出てきていることについて、メインの『夢』とは別になんとなく「家族の愛情・絆」をもう一本のテーマに据えようとしているのだな、というのが感じ取れるようになる、と。

その点については

・第14話、いきなり何の脈絡もなく「家族の愛情」というフレーズが飛び出す

・第16話、家族の愛をメインに据えるかと思いきやイルカとの友情から海への愛にすり替わり、夢とか関係ない愛の奇蹟に

と、立ち上がりとなる2話がひどい出来の上ズレまくっていたのですが、なんとか本来の筋に引き戻されてきたという感じがします。

ぶっちゃけ今回を14話と入れ替えた方がいいってレベル

ゼツボーグは倒され、トワイライトを気遣うシャット。無事であることを確認するともう一度キーを使うよう懇願するが、トワイライトは撤退。こういうところでやる気を見せて、シャットへの(悪役としての)好感度づけも微妙に行われているのですが、個人的にシャットはあまり有能にならないでほしいと勝手なことを言ってみる(笑)

ステラを救ったきらら、ショーも無事に開催され大成功。ステラに対して「夢が叶っちゃったんじゃない?」と笑うきららに対して、ステラは次なる夢として「きららとトップモデルになること」を掲げる。それを聞いたきららも笑顔で、「すぐにかなえてあげる」と返すのであった。例え夢がかなってもそこが決して終わりではなく、新たに掲げられた夢は改めて親子の絆を深めていくのだろう、と示す綺麗なまとめ。

お見事でした。

いやー実に良かった。

今期のプリキュア、香村純子の脚本には唸らされっぱなしです。ところどころ、見せ方がちょっとわかりづらかったり、反則気味なネタが飛び出したりするのですが(15話の執事みたいな)、基本的に構成が丁寧で、主要キャラの長所と短所を嫌味を持たせずに見せていくことが非常にうまい。何よりヒーロー番組で押さえるポイントをきちっと押さえているのに感心します。戦隊やライダーで培った実力が遺憾なく発揮されているところか。

次回、絵本のプリンセスの真実に迫る。