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ぼんやりと特撮・アニメなど

特撮やアニメの感想を適当に投げるブログ つぶやき → https://twitter.com/wayohmugen 某mugen製作 →https://onedrive.live.com/?id=3AB66F1D6B2F66E4%21139&cid=3AB66F1D6B2F66E4

Go!プリンセスプリキュア21話感想

アニメ感想 プリンセスプリキュア

『Go!プリンセスプリキュア』の感想。

 トワイライトの正体…それは行方不明だったカナタの妹、トワだった。

過去の回想シーンでトワに呼びかけるディスピアの声。悪役なのにとても甘く優しい声で、榊原良子さんが素晴らしい演技。プリンセスの夢をかなえてやると言うディスピアを恐れて、誘いを断るトワ。

「なら仕方がない。しかしせっかくの機会を逃すとは…お前のお兄様も、さぞがっかりするだろうね

それを聞いたトワは一転して前へ進み、ディスピアの下へ。ここでトワがグランプリンセスを目指す理由が、兄の存在にあることが明確に。

パフュームと黒いキーによって変身したトワイライトはディスピアの呼びかけに応じて攻撃。変身後のトワイライトはディスピアのような仮面をかぶって、胸のブローチと装飾が蝶のようなデザインの黒いドレス。髪型は横からだと『スマイルプリキュア!』のプリンセスビューティを白髪にした印象ですが、ウネウネ動いていてイカみたいに見えます(笑)

とびかかるトワイライトに呼びかける王子、それを即座に変身して防御するはるか/キュアフローラ。フローラもまた呼びかけるが無視して攻撃するトワイライトに殴り飛ばされ、トゥインクルの援護で距離をとる。どうやら話が通じる状態じゃない、とトゥインクル。

「すまないフローラ…僕が…」

「ううん…ずっと探してた家族とこんな形で再会したら、誰だってショックだよ」

王子がきちんと謝ったのも良かったですが、とりあえず行動可能なのが良し。

前作だったら速攻で拘束技食らって役立たず化コースでした(笑)

この殴り合いでフローラは、トワイライトの持つ力が今までの黒いキーよりさらにおぞましいものであることを感じ取る。それも、力をパフュームに引き出されたことでトワイライト自身にもダメージを与えているという代物だった!彼女を助けるにはドレスアップキーの力で絶望の力を打ち払うしかない!

三人でかかるプリキュア達。重くシリアスなBGMがゾクゾクします。

そして、トワイライトがモードエレガントを発動!

3人めがけて飛んでくるトワイライトのビームをバリアーで防御する王子。

王子、本当に仕事しまくるな!

バリアで防御しつつもトワイライトに呼びかける王子だが、

「無駄だ。もうお前たちの声はトワイライトに聞こえん」

ディスピア、幻影で煽る。

トワはかつて、ホープキングダムの王女にふさわしい大きな夢を持ち、それに向けて努力していたが、その道のりの険しさに不安になったところへ呼びかけたのだと説明。

「王女は自ら踏み入ったのだ。絶望の森に」

「絶望の、森…トワが?だとしても、何故だ…何故トワを連れ去った!」

「希望を、王女と言う希望をホープキングダムから奪うため」

ディスピア曰く、大切な存在の王女を奪えば希望を失ったホープキングダムの民は絶望に染まり、それを自らの力にしたのだ、ということですが、これに関してはどうもいまいち納得しがたいところがありまして、と言うのもトワの存在がそんな大きなものとするのにそういう話が出てきたのが前回から、というところ。

前回と今回見る限り、トワがいなくなったのはこの1年とかじゃなく、7~8年前というところのようなんですが、そんな長い間絶望しっぱなしの王国民は本当繊細、というか豆腐メンタル。「イノセント」の逆方向のツッコんじゃいけないところまで行ってしまったみたいな。

よもや、単に希望のシンボルとかじゃなくて、王家には人の心をつかむ魔力が血統で備わっているとかなのか。

で、そういう事情はアロマとパフが知らなかったのをさておいても、ミス・シャムールが言及しなかったのが気になるんですが。少なくともカナタの妹の存在は知っていたので、そういう事情についても知っているはずですし、シャムールの胡散臭さが増大。

今回の脚本だけじゃなく、この20話の間に「侵略される前のホープキングダムがどんなところだったのか」を明確に示せなかったのは、ちょっとマズかったと思います。王家(というかカナタ王子)とプリンセスプリキュアに集中しすぎていたのがよろしくない。

さらに続く話。ディスピアの目的はそれだけで十分達成されたが、トワの記憶と夢を消し、自らの娘トワイライトとして育て上げたのは、希望の王女が絶望をもたらす、という余興のつもりだったことが判明。それも目的を達成できない失敗作扱いし、最後ぐらい役に立てと冷たく言い放つ。

ひょっとして、歴代悪のボスの中でも相当えぐいことやってるんじゃないのか、魔女ディスピア……。まあ余興のつもりでいらんことするのって完全に敗北フラグですが!

出力を上げたトワイライトのビームは王子のバリアーを破り、王子のロッドにひびが入る。王子自身に特別な力はなくて、ロッド頼りなのでしょうか。

倒れた王子にとどめを刺そうとするトワイライトだが、夢も希望も消えていない!とフローラが立ち上がる。

で、ここでCMが入った後、CM開けるとトワイライトの美しさにディスピアの目前ではしゃぐシャットさん。

ディスピアを見て即座に撤退しましたが、何故ここでこんな空気壊すギャグが(^^;

「希望はある…今、私の目の前に!」

トワイライトと激突するフローラ。かつて聞いたトワイライトのバイオリンの音色を心から素晴らしいと感じていたフローラは、トワイライトの夢と思いは無理矢理閉ざされているだけで、抑えても抑えきれない希望が満ちているはずだ!と力説。多少強引だけど、数少ないはるかとトワイライトの関与する場面を拾ってつなげてきました。同時に18話で「プリンセスはこんな人のことを言うんだと思ってた」理由も、補強。またはるかが知る由はない事実ですが、視聴者視点でもカナタのバイオリンに導かれる描写があったりするので、説得力は十分。

何かに気づいたパフが走り、その間にシャットとロックがとびかかるのをマーメイドとトゥインクルが退け、モードエレガントからトリニティエクスプロジオン。対するトワイライトもまたビームを放つが、そのバンクがバイオリンを弾く動作になっていて、凝っています。

押し切るプリキュアだが、立ちはだかる黒いキーはさらに耐え抜こうとする。12個のキーがそろっていないお前たちで立ち向かえるものか、と主張するディスピアだが

「私たちだけじゃない、希望の力は!」

「そして夢は…トワ、君の中に…」

パフが持ってきたバイオリンを弾く王子。

「トワ、この曲を覚えているかい?あのころ、トワの喜ぶ顔が見たくて、僕は何度もこの曲を弾いてあげた。一緒に弾きたいと懸命に練習するトワを見て、とても幸せだった。君とまた一緒にバイオリンを弾きたい。それが僕の夢。君とでなければ叶えられない夢

ここしばらく、家族と夢について何度か描写されてきましたが、今回は妹に対する家族の愛情に絞り込んだうえで、兄への思いとトワの夢、トワへの愛と王子の夢をつながるよう明確に書くことでうまくまとめあげました。

「トワ、どうか思い出してほしい。あの時聞かせてくれた、君の夢を!」

ここで「夢を思い出せ」という説得の役目をプリキュアに与えず、王子に与えたことがとてもいい。単に王子に役割を持たせただけでなく、プリキュアの使命(と言うよりはるか/キュアフローラの戦う目的)である「夢を守る」から逸脱させず、バランスが取れました。

強く願えば、夢は必ずかなうのだから

最後のこれだけ余計だけど!

子供向け番組なのでそうした方がいい、という感覚なのかもしれませんが、正直「願えば夢は必ずかなう」ってどうなのかなあ、と(^^;努力を示さないのはさておき。

涙を流すトワイライト、その胸から夢の光が飛び出す。

「馬鹿な…消し去った夢がよみがえったとでもいうのか」

仮面が割れ、元の姿に戻ったトワイライト――否、トワ。

「これはどういうことだ?!あの娘は一体誰だ?!なあロック、私のトワイライト様はいずこに?!」

代わりにこっちの夢が砕かれました(笑)

まるで「美人だと思って付き合ったら化粧が落ちると誰だかわからなくて、俺が愛してたのは化粧だった」みたいな扱い。今後「私の夢見たトワイライト様」を取り戻すために、トワを狙ってプリキュアを襲うようになったりするのでしょか(笑)

そして怒りのディスピア、大量の魔力のイバラを差し向ける!走る王子とトワとプリキュア達は、アロマたちが通ってきた異世界への扉を通って、普段の世界へ逃げようとする。

追いすがるイバラを、またも王子バリアーで防御。そこで目を覚ましたトワに笑顔で

「おかえり、トワ。もう何も心配はいらない。トワは僕が必ず守る」

最初にかける言葉がとりあえず「おかえり」で、そこからとにかく安心させようと気を遣った言葉を繰り出すとか、どこまでもイケメンの王子に涙が出そうです、私。

全員扉へ駆け出し、カナタも行こうと呼びかけるはるかだが……

「先に行ってくれ」

「え?カナタ…?」

君たちが飛んだ後、この扉を破壊して閉ざす。ここで食い止めなければ、ディスピアの魔力はどこまでも追い続け、きっと君たちの世界にまで及んでしまう。それだけは、防がなくては!」

王子(泣)

一人じゃ無茶だ、自分も戦うというはるかに、君たちがいるからトワと再会できたと感謝する王子。

「すぐに行くよ…まだ叶えたい夢もあるからね」

そういうと王子は振り向いて、はるかを魔力で扉の奥に突き飛ばす。

「会いたいと、心から望めばきっと…はるか、また会おう!」

イバラに囲まれる王子のロッドはついに砕け、まばゆい光が暴れる扉に手を伸ばしながらカナタの名前を叫ぶはるか。そこはノーブル学園上空…って高っ?!

どうやら浜辺に落下して無事のようですが、もっと低いところに出してやれなかったのか(^^;

14話、16話とひどい仕上がりだった成田良美脚本回でしたが、今回はキャラを逸脱した言動をさせず、夢と家族の愛情をうまくつないできっちりまとめあげました。特にカナタ王子を終始好印象に描き、戦闘に参加させただけでなくきちんと役割を持たせたのは高く評価。

つくづくどっかの青い邪神とは大違いだ!

「兄の為に夢を目指す」トワがディスピアに取り込まれ、一方「妹としか目指せない夢」を持つカナタが最後に自らを犠牲にしてトワを救う流れで対にして、自己犠牲精神の愚かさと尊さ、双方の側面を書き上げたのはいかにも成田良美らしい脚本。どうも今回の流れだと、今度はカナタが敵になって出てきそうな気がしますが。

血統主義のプリンセス」を主張するトワイライトとの対立が18話で決着した扱いになってしまい、もっと深く突っ込んでほしかったと思うところですが、演出も出来がよく、全体的に満足度は高いトワイライトとの決戦でした。

次回、トワが新たなプリキュアに?!