ぼんやりと特撮・アニメなど

特撮やアニメの感想を適当に投げるブログ つぶやき → https://twitter.com/wayohmugen 某mugen製作 →https://onedrive.live.com/?id=3AB66F1D6B2F66E4%21139&cid=3AB66F1D6B2F66E4

Go!プリンセスプリキュア 30話感想

『Go!プリンセスプリキュア』の感想。

  うーーーーーーーーーーん、正直言って、論外の14・16話を除外したら、シナリオとしてはここまででワーストだと思います(^^;

 ゼツボーグ化してやってきたホープキングダムの城に飛び込む三人と、ゆいを守って分身ロックと戦うスカーレット。城内で檻に閉じ込められた三人は変身できないながらもパフの協力で攻撃を回避し、先代から受け継いだドレスアップキーで檻を開け、城をゼツボーグ化から解放。スカーレットの攻撃で逃げてきた分身ロックと合体したロックはカエルの怪物に変異し、プリキュア4人と対決するが、城の変化したプリンセスパレスによる新必殺技「エクラ・エスポワール」を発動したプリキュアに敗れるのだった。

 「どんな絶望でも諦めない」「仲間の力もある」という部分はこれまでの話を踏まえた内容なんですが、前回の流れからまた同じことを繰り返すばかりなので、さすがにおさらいしすぎたんじゃないかと思うのと、そんな中でやることは結局「力技で突撃して強引にキーを解放する」なので、いまいち乗り切れず。

 何より気になったのは、ロックの目的が「ディスピアをも超えるディスダークの王になる」と明かされたこと。初登場で「ディスダーク三銃士最強」とされ、2クール終盤から前話までで様々な力を発揮し只者ではないことを見せたロックですが、一気にすごい小者っぽくなってしまいました。

 いや、その目的自体は別にそれで構わないですが、それならそれで、もっと話の振りようがあったのではないか、と。

 ロックの出自が未だ不明なことに加え、ここまで「表向きはディスピアに忠誠を誓っているけど、本当はどうか不明」というラインで進められてきたロック関連が、いきなり何の脈絡もなく「ディスピア倒して自分が支配者になる」と、数段階飛び越えてきてしまってます。

 ここ数話でキャラ付が色々しっかりされてきたロックですが、何故その野心を抱えるようになったのか、どうしてディスピアに従ってきたのか、そもそも唐突に「本気」と称して大人化したことや絶望を集める強化錠前(いつからそんな力を? という疑問をはぐらかした)のことなど、もっと先にきちんと示しておかないといけない事情があるはず。

 また、ロックの「王になる」という欲望は、どこまでも「ディスダーク三銃士」「ディスピアへの忠誠」を抱いたクローズとの対比もあるのでしょうが、見方によっては「ロックの『夢』」と呼んでもいいはずの事情で、対してはるかたちが何故ロックを悪と断じ、その思いを砕かねばならないのか、そのポイントについても踏み込むべきではないかと思うのですが、そういった思想面の対立が今回全くありませんでした。

 「ヒーロー番組は思想の対立がなければならない」というわけではないですが、本作はむしろそこを丁寧に描いてきた作品だったので、この戦いでそこをすっ飛ばしたのはなんとも残念。

 で、ロックを浄化したことについて、クローズと同じ状況のはずなのに、そのことを気に留める様子無しで、新たに入手したアイテムの話だけ。クローズ戦でもフローラが目を背けるカットが入るだけで割とあっさり切り替えていたのですが、ロックにはそれすらないのは何故だろう(^^; ロックは実際生きていて、目つき悪い鳥がそこからあふれる絶望を吸収して去っていく場面が入りますが、はるかたちがそれを知る由もないですし。

 また、前回ラスト唯一面白いと思えた城が空を破ってこちらの世界にというシチュエーションも、基本的に城の中と周囲(で眺めるゆい)だけで話が終わってしまうのでいまいち活かせたとは言い難く、また残念。

 まあ、巨大な城がゼツボーグからアイテムに!というスケール感の急激な変化については、いっそ突き抜けていて面白かったですが!(笑)

 帰ったらディスピアもカナタ王子も家(本拠地)を失っていることになるのですが、すごい無茶だ(^^;

 で、必殺「エクラ・エスポワール」の第一印象は、長すぎる

 必殺バンクにあまりに時間とりすぎると、話の構成に使う時間にしわ寄せが来てしまうし、バンクである以上基本的に毎回変わらないので話が進むたびに退屈になってしまうのですが、前作のイノセント洗脳ソング「イノセント・プリフィケーション」に比べれば短くなっているものの、どうしてまた似たような方向に進めてしまうのか。次回から簡略化されるかもしれませんが。

 全体として、ただただロックが小者、ただただ力押しで感情や思想の乗らない勝利と、ロックが課金アイテムの踏み台にされたという印象ばかり強くなってしまい、楽しめませんでした。

 こんなエピソードですが、怪物化ロックとの戦闘シーンなどアクションの動きと作画・演出は非常に気合入ってます。

 節目ということで劇場版かと思うほどのクオリティで、アクションシーンだけ総集編するなら選びたいぐらいの出来なのですが、それだけに話の質が追い付いてないのが惜しい。

 そんなこんなでテンション落ちていましたが、次回、クローズ復活でテンション急上昇。

 これまでの要素とか見ると、そりゃ拾わないとまずいだろうぐらいに思っていたので、まあ予定調和ですが、ロックが残念だった分巻き返しに期待したい。