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Go!プリンセスプリキュア33話感想

『Go!プリンセスプリキュア』の感想。

 シャムールにより化粧のレッスンを行うプリキュア達。化粧は女の子の憧れということで、過去にも何度かそれに応じたアイテムがプリキュアシリーズには登場しているのですが、メイクさん任せと思われるきららと同じくメイド任せの気がするトワが両方ともできたりしてちょっと驚き。というかトワ、こっちに来た当初は着替えも一人でできないほどだったはずでは。

 そして、化粧盛りすぎで安定のオチ担当・はるか。

 ……以前、第6話や第13話でも思いましたが、話の緩急の付け方にこういう要素をギャグとして盛り込むことそのものはよしとしても、はるかに集中してばかりなのはプリキュア間で露骨なヒエラルキーができてしまってどうなんだろうと思います(^^; 上に書いたように着替えもできなかったはずのトワもメイクできるの、明らかにはるかを落としてギャグにするためですし。

 こういうところで不安定なはるかだからこそ、他のところでメタルヒーロー的説教能力が輝くともいえますが。

 そんなはるかたち、ロックの正体である妖精クロロにはおびえられる。クロロはロックだった時の記憶が無いとのことで、はるかの呼びかけに対して閉鎖的な対応。

 クロロからロックの記憶を消したのは、おそらく罪の意識を残したまま戦いに挑むトワとの兼ね合いもあると思われ、過去の悪行に向き合えるか? というポイントで賛否分かれそうな気がするのですが、これ以上罪悪感抱えている要員を増やすのは面倒なことになりそうなので、バッサリ切ったのはいい判断だったと思います。

 妖精ということで明らかにはるかたち主役より年齢低めですし、戦う手段は持ち合わせてませんし。トワにもある「幼少期に誘拐された被害者」の側面が強く出た方として、バランスを取りに来たとも見えます。

 その後もメイクの仕方に悩むはるか、シャムールからアドバイスを受けようとするも実は度々レッスンパッドを飛び出して街に出ていると知り、シャムール探しに街へ。

 いっそ失敗メイクのまま飛び出していって以降笑いの的のままかと思いましたが、さすがにそんなことはせず、普通にメイク落として出発しました(笑)

 クロロ連れたまま買い物したり、曲芸をやったりと自由なシャムールは野良猫の集団にクロロを紹介。曰く語学が堪能とのことで、動物との会話も可能とか。

 が、黒猫と三毛猫の派閥で争いが勃発、そこでスペシャルマッスルプリンセストレーニングルーム……じゃなくてレッスンステージを展開、オシャレ勝負で決着をつけることに。

 黒猫チームにトワときららが、三毛猫チームにはるかとみなみが参加して幹江猫チームはクロロをコーディネート。だが「オシャレなんてしても意味ない」「王国に帰りたい」と嫌がるクロロ。

 一方、絶望城で、自分のアイメイクを整えていたシャットに迫るクローズ。

 アレ、メイクしてたんだ(笑)

 「な、なんだ一体?!」

 「テメエこそなんだ、チンタラ化粧なんかしてサボってんじゃねえぞ」

 鏡を念力で割って、錠前を渡して絶望を集めてこいと命令するクローズ。

 後半につながる伏線ではあるのですが、復活後、クローズはクールな悪役として活動していたのが、ここで初期1クールのチンピラキャラに戻ってしまったのに違和感があり、ちょっと残念。真殿さんの演技は変わらずクールなだけに、セリフの違和感が激しいです。

 コーディネート終了で、いったん休憩してお茶とお菓子を準備するシャムール。

 「願いをかなえる方法レッスン1、美味しいものを食べること。まずはしっかり食べることが元気にもハッピーにもなる近道よん」

 「何がハッピーだ! 人の幸せなど忌々しいのみ!」

 そこに現れるシャットだが、アイメイク途中なのをシャムールに咎められる。

 「こ、これは……む?! 妖精の癖になんという見事な毛並み! 生意気な! は?! あいつはあいつで、オシャレに決めよって! 猫までも?! おのれどいつもこいつも腹が立つ!」

 美しさに飲み込まれて、猫やクロロに嫉妬するシャットさん(笑)

 シャットは猫をゼツボーグに。今「美味しいものを食べるのが幸せの近道」と言われた直後に「魚を食べたい」(食べることそのもの)が猫の夢として出てきたのですが、いいのか(^^;

 それに食い意地張りすぎとツッコむはるかも、君が言うのはどうなのかと(笑)

 意外と強い魚ゼツボーグに、ギャグ戦闘で大苦戦のプリキュア、一方でシャムールがシャットに立ち向かう。

 戦闘の作画がここ数回で疲れ切ってるのか、ギャグ調のプリキュア側はともかく、シャムールの動きがゆったりしすぎで、いまいち優雅さを感じません(^^; 

 「身だしなみの乱れは心の乱れ! 今あなたの心はとても乱れている!」

 「ああっ、こ、これはクローズたちに邪魔され……」

 「言い訳はノー! 誰に邪魔されても、信念があればやり通せるものよ! それができないほどに、今あなたは自信を無くしている! イエース?」

 「う……」

 あ、揺れた(笑)

 「何か悩みがあるのじゃなくて?」

 「う、うう……最近、嫌なことばかりのみ……」

 押し負けた(笑)

 そんなときはオシャレだ! とシャムールのレッスンでアイメイクを始めるシャットさん。

 「敵にレッスンしてどうするロマ?!」

 「笑顔を守るのがプリンセスプリキュアの使命。元気がない人を励ましてあげるのもプリンセスのたしなみよん?」

 それを聞かされ、戦い続けるプリキュア

 「確かに、人が弱ってへこんでるところを突くのは美しくないかもね!」

 「そして、ピンチは自分を高めるチャンスでもあるわ!」

 「いついかなる時でも、強く優しく美しく!」

 「そして正々堂々と! それがプリンセスだと思いまーす!」 

 「グーッド! 願いをかなえる方法、レッスン2。心を強く持って、前向きにGoよ!」

 主張を強くさせ過ぎ&一部事実の捏造がある気がしますが、ここにきて、プリキュアの守る「夢」「笑顔」の対象が、こちら側の人間だけでなく敵幹部にも適用されるように。

 ロックの「王になる」という野望を吹き飛ばした時に、いくら悪とはいえそれはどうなんだろう……と疑問に思ったのですが、ここで若干のフォローがされることになりちょっと安心。

 プリキュア達の姿に感激するクロロの描写を挟みつつ、エクラエスポワール発動で撃破。

 「そうだ、私はやればできるのだ! 私は、美し~い!」

 そしてシャムールからメイクの合格をもらったシャットは、満足して帰っていった(笑)

 王国をいつかプリキュアが戻した時に、シャムールはこちらの世界で学んだことを王国に伝えたい。その夢のために今もこうして学んでいるのだ……とクロロに話す。

 「レッスン3。今を大事にしながら、よく学び、よく遊ぶ。そうすればきっと夢につながるわ」

 「僕も頑張るロロ! 王国に帰れる日まで、いっぱい勉強して、元気に楽しむロロ!」

 「それがユーの夢かしら?

 ここでいったん、クロロが溜めてから「そうロロ!」と肯定する流れは良かったところ。

 前回、成田さんが執筆した31話ではるかがはなえの夢を決めてしまったように見えたのが引っかかっていたのですが、今回はきちんとクロロが自分から夢を持ち、シャムールがそれに尋ね返す、という流れでクロロの自立まできちんと描けたのはよかった。

 そして、城に戻って上機嫌のシャット。

 「クローズ、今私を見ただろう? 素通りできないこの美しさ、思い知ったか! 美しいって罪~♪」

 「誰だろう?」「誰だろうな?」

 「フン、下らねえ……」

 シャットはだんだんネタキャラとしての地位を確立していますが、同時にディスピアに絶対の忠誠を抱き個人としての夢を抱かないキャラとして固まっているクローズと対になる形で、人格の独立が見えてきたのがまた面白くなってきました。

 フリーズとストップの「誰だろう?」「誰だろうな?」のやりとりは単に容姿の変化したシャットに気づけなかっただけでなく、シャットの内面の変化も汲み取っていたものかもしれません。

 野良猫からボタンを受け取るはるかたち、そのボタンに刻まれていたのはホープキングダムの紋章で、もしやカナタ王子が近くに……? と気になる引きで終わり。

 途中のクローズの態度など若干の雑さを感じるのですが、シャムールの指導者としての立場を活かしつつ、ここまでの展開に若干のフォローを入れながら、クロロ(ロック)の成長と環境の変化に伴うシャットの変化を組み込んでいき、一見ギャグ回ながら秀逸な構成の話でした。

 次回、王子に関する話題かと思いきや……プリンセスコンテスト?