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ぼんやりと特撮・アニメなど

特撮やアニメの感想を適当に投げるブログ つぶやき → https://twitter.com/wayohmugen 某mugen製作 →https://onedrive.live.com/?id=3AB66F1D6B2F66E4%21139&cid=3AB66F1D6B2F66E4

仮面ライダーX 35話(最終回)感想

youtubeで配信された『仮面ライダーX』の感想。

  ついに動き始めたキングダークを探す敬介。しかし藤兵衛とチコ・マコがサソリジェロニモJrに囚われ、人質にされる。最後の設計図と交換で交渉する敬介だが、サソリジェロニモJrは当然反故にして父の仇とXライダーと対決。バイクでの戦闘の末爆散するXライダー。

 「Xライダーが死んだ……これでもうGODに立ち向かう手段はないのか……」

 2号とV3はどうした。

 Aパート序盤で「アテにしない」という話はしてますが、こういう肝心なところで無視されるのはどうなのか(^^; 多分、メタ的に役者の都合がつかなかったのでしょうが、キングダークがRS装置を使えば世界の破滅なので、ここに及んでXライダーしか頼れない設定になってるのが意味不明に。

 だが敬介は生きており、後をつけることでアジトを探り出す作戦だったのだ。アジトの内部に入る敬介だが外に出てきたキングダークにアジトごと潰されそうになり、変身して脱出。巨大なキングダークにはクルーザーアタックも通用せず、苦戦するXライダーは口から体内に入りこむ。

 古くは『一寸法師』からの常套手段ですが、キングダークの体内は普通に基地になっており、内部に戦闘員がいて色々罠が詰まっているのがなんとも不思議な空気。

 ついにコントロール室にたどり着いたXライダーは、頭に電極をつないだ白衣の男と対面する。

 「わしの名は呪博士。そしてお前の父親の親友!

 「親父の親友? ……聞いたことがある。悪魔の天才、呪博士の名は!

 「そしてわしがGODであり、キングダークはわしの体の一部分なのだ!」

 最後の最後に判明する意外な真実、それは

 ラスボスがあの外道親父の関係者

 納得と言えば納得ですが、テコ入れの結果、アポロガイスト登場以降の敬介はほとんど父に関する話を出さず、とりわけ科学者勢揃いのRS装置設計図争奪戦でも全く神教授については言及されてこなかったので、呪博士の存在には唐突感ばかりが漂ってどうにもなりません。

 「親友」と自称してますがどういう繋がりの親友か不明ですし。そもそも呪博士がそう言っているだけで、敬介曰く「悪魔の天才」呼ばわりなので神教授は親友と思っていない可能性もあり、むしろ親友だと言うならGOD総司令の正体としてある程度の目星は付いていたはずで、神教授がそれに言及しなかったのがおかしくなります。

 親友を阻止するため我が子の敬介を戦士にした、とも解釈できますが、何しろ神啓太郎の出番はたったの2話しかなく、「親父から聞いたことがある」は後からどうとでもなる万能デンジャーワードで、最終回で無理矢理盛り上げるために親父を強引に引っ張ってきた感が(^^;

 せめて呪博士について「親父から聞いたことがある」という話にするならするで、もっと早い段階で振っておくべきだと思います。70年代の特撮に期待しすぎな部分もあるかもしれませんが、時間なくてもその伏線は張れと言いたい。

 なお、筆者は最初の2話から、初期構想では神啓太郎こそがGOD総司令だったのではないか、と考えているのですが、今回の呪博士の造形と設定を見るに本当にそれを考えていたのではないか。呪博士は脳が肥大化したような白い頭で不気味な造形ですが、顔が隠れるので誰が演じても問題なく、ここで「わしの名は神啓太郎。お前の父だ!」と言い放ったとしてもなんら不思議ではありません。この後の展開も考えると、話としてはその方が収まりがよく感じます。

 呪博士に向かうXライダーを背後から突き刺すサソリジェロニモJr。危うしかと思いきや、槍を引き抜いた後ライドルホイップを取り出すと、何故か唐突にうろたえる博士。

 サソリジェロニモが明らかに優勢なので、ここで狼狽えるぐらいなら最初から動揺してないと変なのですが、先に書いたように呪博士が神啓太郎(敬介の父)ならば「父を殺すはずがない」という先入観にとらわれた上での余裕を抱いていたところ、Xライダーが武器を取り出す(=殺意を見せた)ということに動揺する、ということになって筋が通ります。

 「わしを殺せばキングダークも爆発する! お前も死ぬぞ!」

 「覚悟の上だ! 二人とも死ねええええ!!」

 サソリジェロニモJrごと、刺し貫かれた呪博士はキングダークを自爆させ、Xライダーを道連れにしようとする。キングダークは木端微塵に吹き飛び、今ここにGODは壊滅したのであった。

 敬介も巻き添えで死んだのか、と悲しむ藤兵衛たちがコーヒーショップに帰ると、そこには置手紙。それは敬介からで、GODを滅ぼしてもなお存在する悪を倒すため、またXライダーの名を辱めないように、先輩ライダーのように世界各地を回って戦い続けるという決意を記したものだった。再会を誓う文を残し、敬介は去っていく……。

 この手紙、置くことができるタイミングが演出の都合などもあって計りかねるのですが、ひょっとしたらサソリジェロニモに呼ばれる前のタイミングで敬介が置いていったもので、本当は敬介は……ということも考えさせられる含みを持っているように思えます。

 また、第1話で敬介は「俺は七つの海を駆け巡る船乗りになる」という夢を語っているのですが、最終回で世界中をめぐる敬介ということで締めくくったのは、伊上さんなりにテコ入れ以前の初期設定を拾おうとした結果でしょうか。

 そして、RS装置の設計図はスルー。

 どう考えても初登場時から人類にまともな作用をもたらすものとは思えなかったこの装置が、いつの間にかナレーションからも「恐怖の」という枕詞付きで呼ばれるようになり、最終的にキングダークは設計図を全部手に入れるも装置なしで動いて、GODが壊滅した後は藤兵衛たちは気にも留めないという、もういったいどうしたかったのかさっぱりわからない設定になってしまいました(^^;

 だから、破って知人に配るなんて回りくどいことせず、最初から燃やすべきだったよ!

 展開的にも案の定ワンパターンな構成になりがちで、Xライダーの強化展開や先輩の出演で波は作りましたが、どうもやっぱり面白く転がせたとは言えない設定でした。

 全体て見るとどうしても高く評価できない作品ですが、他にもいろいろ書きたいことがあるので、また別に総括書きます。