仮面ライダーアマゾン 1・2話感想
youtubeで配信された『仮面ライダーアマゾン』の感想。
1話
十面鬼の見た目がシュールすぎる。
貼りついている顔が日本人の男の顔ばかりなので、不気味さよりもヘンテコな雰囲気の方が際立って見えます(笑)
アマゾンを襲う十面鬼率いる組織・ゲドンはインカ帝国の秘宝ギギの腕輪を狙っていた。腕輪を守る一族の長老バゴーは、一人生き残った日本人の青年を改造し、日本の知人である高坂博士に会うよう指示して送り出す。
青年・山本大介は日本にたどり着き、高坂の甥である岡村まさひこと友情をはぐくむが、高坂は蜘蛛獣人に殺害されてしまう。まさひこの姉・りつ子も狙われるが、アマゾンライダーに変身した大介はなんとか撃退に成功した。
主人公の改造シーンはダイジェスト気味に処理され、諸々の場面転換の雑さや主人公が日本語をしゃべれないことからナレーションがやたら主人公の感情を説明してしまうことなどが気になるのですが、戦闘シーンのアマゾンの噛みつきに代表される野生児的な動きや、血が噴き出したり蜘蛛獣人の腕がもぎ取られるなどの過激な演出などに、前作との違いを打ち出そうとする試みが見えます。
第1話が蜘蛛獣人というのは、原点回帰の意味合いもあるのでしょうが、ちょっと変わっているのはアマゾンがとどめを刺せず、ダメージを受けて逃げてきた獣人を十面鬼が処刑するという流れになっていること。アマゾンの未熟さを示すとともにゲドンの組織構造や規律も明確化するという意味で秀逸。
全体の流れだと完成度が高いとは言えませんが、インパクトは十分な1話でした。
2話
電車におびえるアマゾンを助けた女性・正子はアマゾンと吸血獣人蝙蝠の戦いに巻き込まれ、奇病にかかってしまう。アマゾンが不幸を呼ぶと考えるりつ子はアマゾンに強い拒絶を示すように。
十面鬼の目的が世界征服のため膨大なエネルギーを手に入れることで、その扉の鍵が自分の持つガガの腕輪とアマゾンのギギの腕輪だと説明され、アマゾン個人を狙う理由が明確になりました。
アマゾンは正子のため薬を自ら調合し、まさひこに渡す。
「アマゾン、ゲドン、やっつける」
どこで覚えたんだ「やっつける」(笑)
まあ、「殺す」とか「ぶちのめす」でないだけましか。
りつ子はやはり拒絶するが、アマゾンを信じる正子はそれを飲み、快復。一方のアマゾンも吸血蝙蝠を撃退し、吸血蝙蝠は帰還後十面鬼によって処刑される。
アマゾンに必殺技がなくて、十面鬼が処刑するのは定番の流れになりそうですが、カタルシスに欠ける一方で独特のリアリティを生んでおり、なかなか面白いところ。とはいっても、あまり何話も続けるとマンネリ化しそうですが。
それにしても、当時の子供たちはコウモリに襲われて血だけになる処刑を見て、何を感じたのだろう(^^;