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仮面ライダーゴースト3話感想

仮面ライダーゴースト』の感想。

  えー、第3話にして、色々な基礎設定(主にアカリ)がグイグイ動いてしまったことに戸惑いを隠せません(^^;

 パイロット版2話を視聴したスタッフの間で早くも「この方向ではだめだ」と考えて、とりあえず埋めようとしたのではないか、と疑うレベル。

 仙人から次の偉人はロビン・フッドと聞いたタケルは、ニュースで悪徳議員から裏金を強奪し貧しい人に分け与えている怪盗リトル・ジョンの話を聞き、そのキャスターである白瀬マリに聞き込みに。一方のアカリは地下研究所でタケルの父の情報を集めるため動き、御成は蔵谷という男から入ってきた依頼を受諾、と役割分担。

 とにかく「信じない」「非科学的」の連続だった印象のアカリが、積極的に動く姿勢を見せて好印象のキャラに早変わり。

 そして、幽体化を利用してTV局に侵入したタケルは、白瀬に後ろからいきなり話しかけた上に名刺を見せる。

 劇中でも子ども扱いとはいえ、こういうことを平気でできるタケルの非常識さにまず困惑(^^;

 気にせず怪盗をロビン・フッド扱いしたことについて、義賊の上にロビンの相棒の名を冠しているからだと説明する白瀬。それに対し、怪盗リトル・ジョンは義賊なのかと問いかけるタケル。

 「世の中には、理不尽な権力に迫害されて泣いてる人がたくさんいるのよ。私の父も……理不尽な暴力で殺されてしまった。私の目の前で

 ……えーと、あの、うん、すみません、意味がわからないよ。

 回想シーンでは雨の中、道端で倒れている父にすがって泣いている少女時代の白瀬が映されますが、これって本当に「理不尽な権力に迫害されて」の死ですか?

 父が汚職議員の事件を追っていて、その結果としてその議員とつながりのある暴力団が、通り魔殺人に見せかけて父を殺した、というイメージに見えるんですが、それじゃあ「理不尽な権力による迫害」と「父を殺した理不尽な暴力」が重なりません。

 「理不尽な権力による死」と言うと、普通は「無実の罪を着せられて獄中死」とか、そういう話ではないのか。

 さらに、その父の死の回想について、「死んだ父にすがって泣く少女」しか映されず、「どういう経緯でどうして死んだのか」は全く不明。

 前述のイメージの通りだったらそんなものニチアサで流せない、となってごまかしたのだろうと想像できますが、誤魔化しすぎていったい何を伝えたくて入れたシーンなのかが全くわからなくなってしまっており、もうこれだったら設定から変えた方がいいのでは。

 「同じだ……俺の父さんも」

 そして、そこについてタケルの行動指針となる「父の死」が悪い形で発揮され、「父が目の前で死んだ」という一点だけで白瀬に感情移入してしまいました(^^;

 根本から色々おかしいので、ここからタケルが「やるなら正々堂々」とか言い出すのはもっと頭が痛い。

 タケルが戦っているのは理不尽な権力ではなく眼魔であり、それに対するやり方は「法律とか関係ない実力行使(多分そんな法律は無いけど)」でしかないので、「義賊活動は正々堂々じゃない」ということをそもそも言える立場にあるのか、甚だ疑問。

 またタケルの眼魔狩りは単なる市民を守る正義の活動や父の仇討ちではなく、自分の寿命を延ばす戦いでもあり、行動原理に他者の願いと自分の願いとが混ざってしまっているので、ますます「タケルは本当に正々堂々、倫理や規範に従っているのか?」という疑問が強まってしまいます。

 「明らかに『間違った正義』を掲げている人間をゲストに出すことで、タケルの『正義』の正当性を持たせる」つもりだったのかもしれませんが、却ってここまでのタケルの『正義』の歪さ、および積み重ねの足りなさが浮き彫りになってしまいました。

 結果として、タケルが「やるなら正々堂々」と言い出すのは、単なる「純粋に善良な精神だから」としかいうことができず、要するに話の都合で言わされているだけのセリフ。

 これは非常によくない。

 誤解されないように言っておくと、例えここまでのタケルの描写が不足していても、タケルが公の正義に従う義務を有していて(そういう職業についていて)、それによって人を助けたり眼魔を倒しているのなら、問題は無いのです。

 公の正義に服するなら「やるなら正々堂々」と言うのは当然であり、またそれはタケルの今後の行動の指針や目標ともなるので、そこに対する揺らぎを生じさせる展開にも何ら問題を及ぼしません。

 で、それに合致する職業は何かと言うと……警察官。

 ……本気で『ドライブ』とメインライターを入れ替えた方がよかったのでは(^^;

 「子供ね。あたしはジャーナリストになったけど、無力だったわ。あなたに何ができるの?」

 去っていく白瀬に何も言えず佇むタケル……いや、何も言えなくて当然ではあるのですが(^^;

 御成は蔵谷の依頼で予告された品物(弓矢)を見張ることになるが、リトル・ジョンが連れていた眼魔に妨害され、奪われてしまう。タケルは変身して眼魔を追いかけるも、斧を投げる眼魔に苦戦し逃げられる。

 オレ魂の空中浮揚は使い方次第で面白い画を作れそうなんですが、今回は宙に浮いてバタバタしてるだけの印象が強く、非常につまらない(^^;

 御成はリトル・ジョンの車を追いかけ、その隠れ家を発見。研究所に戻ったタケルは父の残した研究から眼魔を見る方法を発見し、おっちゃん(仙人)を見ることができた! と騒ぐアカリと遭遇。そこに御成から電話が入り、リトル・ジョンに捕まったらしい彼を救うため、電話の変形したコンドルデンワーを追いかけて走る!

 どうやら、御成がヒロインという認識に間違いはないようです!(笑)

 間一髪御成を助けたタケル。だがリトル・ジョンの正体は白瀬だった! 自分の正義が通用しない葛藤から眼魔の誘いを受けて悪事に手を染めた白瀬を、説得するタケルだが、眼魔にそそのかされて紫の光を発する。

 ユルセン曰く、眼魔は人間を狂気に陥れ、最終的に命と引き換えにゴーストを作ることで眼魂を手に入れるという!

 「人の命と引き換えの眼魂なんか、俺はいらない! その力は正義なんかじゃない! 眼魔っていう、見えないゴーストの仕業なんだ!

 えーと、確か「手段の是非」を問う話だったはずなのですが、何故か「力の是非」を問う話にすり替わっています(^^;

 命と引き換えの力を止めようとするため、飛び込むタケルは白瀬の命を抱きしめる……と、水滴が落ちる映像の後、光が消える白瀬。

 ここまでの話の構成がひどいため、正直都合のいい奇蹟にしか見えず、とてもいいシーンとは思えないのですが、これが何かの伏線になるのでしょうか。たとえば、タケルがこうして人の心を救うと、時間切れまでさらに一日減る、とか。

 怒る眼魔に開発した薬を浴びせるアカリ。眼魔はアカリや御成も視認できるようになり、ゴーストは弓から眼魂を入手。その後戦闘でロビン魂を発動し弓を使うも、斧眼魔のバリアに阻まれてしまう。が、御成が斧を投げるときバリアに穴が開くことを発見し、そこを突いて撃破!

 テロップで「意外な人物が眼魔の弱点を」とか出しますが、この状況ではそういうヒント出せそうなのが御成しかいないので、全然「意外」でもなんでもなかった(笑)

 眼魂が集まり、眼魔の存在をアカリも信じ、チームがまとまったところで御成が調べていた謎の男の情報が入ってくる……ところで次回に続く。

 前回、「アカリの信じる/信じないの線がちぐはぐ」と書きましたが、今回眼魔を信じるようになったことで一本にまとまり、問題解決に対する真摯な態度も見せて、人物として最悪の印象から持ち直してきました。最初からこうやってまとめておけばよかった、と思うのですが(^^;

 眼魔の目的や手段について、前回が人の命と引き換えじゃなかったことや第1話でそんなことお構いなしの殺人繰り返してたことを考えると、いきなり設定を変更して立て直そうとした疑惑。

 眼魔が今後は見えるようになるため、タケルだけが戦う必要が弱まってしまうということから、今回の白瀬を救うのはそれと引き換えのタケルにしかできない能力を付与したように思えます。

 そして、気になるのが白瀬の処遇なのですが……あの人、逮捕されてしっかりお勤めしてくる、んですよね……?

 前回も気になったのですが、特に今回そこは話の軸なのだからごまかしちゃダメなポイントで、尺の都合にしても省いたのはどうかと思います。

 とりあえず、「悪いのは眼魔だから、白瀬は無罪」というのは非常に危険

 すごい勢いで立て直しを図ろうとしている印象を受けるのですが、全体として話の構成も映像もおかしく、酷い出来。

 脚本に問題があることは否定しませんが、『ドライブ』の特に後半から個人的に全くいい印象を持っていない山口恭平監督の株が、また一段と下がりました(^^;

 とりあえずアカリは劇的に改善された……と思うのですが、どうかなあ。