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Go!プリンセスプリキュア39話感想

『Go!プリンセスプリキュア』の感想。

 「なぜあんなことを?」

 「見ていられなかった……傷ついていくはるかを。やっぱり僕にはわからないよ。夢は、ああまでして守らなければならないものなのか?」

 夢を守るために自らの身を削るはるかに耐えられず、その夢を否定してしまったカナタは落ち込んでいた。

 落ち込んでいるはるかはみなみやきららとすれ違うも反応せず。事情を聴いたみなみたちも悩むことに。

 「カナタ……私、プリンセスになっちゃいけないの? なんでこんなに苦しいの……?」

 平原の中で一人俯くはるかに迫るイバラ。街の各部に蒔かれた種は今、はるかの絶望を吸収して大きく育ち、街を絶望の森と変えて埋め尽くしていく。

 これまで「誰かと出会う場所」として表現されてきた野原に、今度ははるかが一人だけというのは印象的。

 みなみたちははるかを探そうと決心するが、森に人々が次々と囚われ、ゼツボーグが溢れる街中。変身して戦いに赴くみなみたち。

 「何、あれ……? とにかく、行かなきゃ……」

 絶望してなおも「とりあえず戦いに行く」という最初の一歩を踏み出せる強さが、相変わらずはるかの長所として押し出される場面。

 街にたどり着いたはるかは変身しようとするが、パフュームが起動しない。自分はプリンセスになれないからなのか? と悩むはるかに応じてさらに伸びていく絶望のイバラ。

 無数のゼツボーグとクローズに苦戦するプリキュア達。クローズはカナタに向かって「お前がフローラにとどめを刺した」と迫り、それを聞いたカナタは駆けだす。

 一人街をさまよい、イバラに躓いて転び髪留めを落とすはるか。

 「あれ? 私、なんで……プリンセスになりたいんだっけ?」

 過去の記憶を思い出すはるか。幼少期、「きらきら可愛いから」をプリンセスを夢見たこと、その後カナタと出会い、母から髪留めをもらったこと、ノーブル学園に入学を決めたこと、そこからみんなと出会ったことを思い出し……

 「そうか……私の、夢は……」

 「思い出した?」

 語りかけてくる幼少期の自分に手を伸ばすと、その姿は髪留めに重なり、そこにカナタ登場。

 この演出により、「落ち込んだ時でも振り向けば支えてくれる人がいる」ということを示しているのですが、しかし、えー、自力で復活しちゃった(笑)

 本作のここまでの内容を考えるとまあそれは当然だよなと納得はできるのですが(むしろここで周囲が言葉をいくら塗り固めても意味はない)、あの私、前回時点でここからのはるかの復活を描こうと思ったら夕日の海岸で拳で語り合って気づかせるぐらいしかないだろうと思っていたのですが、思った以上に自力すぎて正直びっくりしました(^^;

 「すまない……傷つく君を、助けたかった。ただそれだけなのに、僕が一番、君を傷つけてしまった……本当に、すまない!」

 「カナタ、私ね……夢があったから、ここまで来られた。みんなと出会えた。夢を無くすなんて、諦めるなんてできない。たとえ、カナタにやめろって言われても、私は、プリンセスを目指すよ」

 誰かがいるから夢を目指すのではなく、自分で決めたから夢を目指すのだ……ということを改めて示しつつ、「夢を目指すと孤独になる」というクローズの言葉に対して「夢があったから人と出会ってこれたんだ」という回答も出しました。

 同時に、夢は人が生きるための力――望月ゆめ先生が言うところの「心を満たすもの」であることを、絶望や夢を失いかけたはるかが改めて夢を見つめ直す展開を重ねて強調。

 「やっと、僕にもわかった……夢は、君の、全部なんだね。それなら、君が笑顔でいられるように、僕は……」

 飛ばされてきたプリキュア達とやってきたクローズ。はるかはカナタにプレゼントを渡し、立ち上がる。

 「何故ここにいる? お前に今更何ができる?」

 「みんなの……そして私の、夢を守る! ……ありがとう。あなたが夢見てくれたから、私、今、こんなにも幸せだよ……Let's go! プリンセス!

 微笑みかけてくる過去の自分に語りかけるはるかは、髪留めをつけて変身。

 今週、シリーズ監督でもある田中裕太さんがコンテを担当しているのですが、22話のように変身や必殺技にバンクシーンを使わず盛り上げていくのが上手いと思うところです。髪留めが光になって髪の毛のピンク色の部分に変化するの、とてもかっこいい。

 ところで、セリフが気になったので調べたら、ここはボーカルアルバムに収録されたキュアフローラのキャラクターソング『Dreamin' Bloomin'』の歌詞の引用の模様。

 で、調べたのですが……

日々がレッスン 小さな努力の

ひとつひとつが きっと水になるの

希望の種は等しく あきらめない心にそう

宿ってる 信じていいよね!!

涙だって標準装備(パッケージング) 女の子だもん

泣いたあと、何を得る、するかでしょ?

Let's Go! プリンセス!

痛みも受け止め行け 止まらずに

いばらさえちからに変えていく 前向きで

ああ 私が夢見ることで世界に

ほんの少しでも 笑顔増えるなら

 歌詞が強い。

 涙だって 標準装備(パッケージング)

 泣いた後何を得る、するかでしょ?

 なんだこの破壊力(笑)

 そして流れ出す挿入歌「プリンセスの条件」が、曲のタイトルからして高いパンチ力で、歌詞の内容も曲調もバリバリのヒーローソングすぎて強烈。

 復活したフローラに謝罪するトゥインクルとマーメイド、だが一人にしたのは自分を信じてくれたからだとフォローするフローラに、

 「私を忘れるなあああぁぁぁ!!」

 と若干メタいツッコミ入れつつ向かってくるシャットを、受け止めるスカーレット。

 一人で立ち上がるなんて! と視聴者を代弁するスカーレットに対し、みんながいるから立ち上がれる私がいるの! と笑顔で返すフローラ。

 世界は、赦しに満ちている!

 「夢を取り戻したってのか! 夢はまた、お前を追い詰めるぞ?!」

 「それでもいい!」

 グリグリ動きまくるクローズとフローラの格闘シーンから、蹴り上げて宙に舞ったところでスカーレットと体当たりするフローラに吹き飛ばされ、それを必殺技で受け止められ拘束されるクローズ。必殺技を出そうとロッドを取り出すフローラをストップとフリーズが妨害するが、トゥインクルとマーメイドがロッドを渡して二刀流に。

 第3クールの締めだけあって動きもパースのかけ方も強烈に気合入ってます。

 「自分で決めた夢だもん! 痛いのも苦しいのも、全部受け止めて! 私はプリンセスになる!」

 リィスとローズのWトルビヨンビームに吹き飛ばされるも、烏のオーラを出して復帰するクローズ。怒りのビームを発するが、ホープキングダムの紋章と共に出てくるバリア。

 王子、復活!!

 きっと新しい夢ができたから思い出せたのだろうと語る王子……やりすぎなぐらいの奇蹟の連続と怒涛の展開なのですが、もうこれ最終回でもいいのでは(笑)

 「はるか、君が笑顔でいられるように……僕は、君の夢を守りたい」

 前回からはるかという個人を守りたいという意識は変わっていないのですが、ここで王子がはるかの夢が公のものではなくはるか個人だと気づいたことで、はるかの夢を守るということを決意するようになるのですが、どこまでも王子だ、この人……!

 そして、王子の復活とともにプレゼントのアクセサリーがドレスアップキーに!!

 ……さ、さすがにこれは強引が過ぎるのでは(^^;

 販促の事情があるのでしょうが、ここまですごい勢いで綺麗に進んできただけに、ここで新アイテム出現が異様に雑に見えてしまったのが非常に残念。

 あのアクセサリーがホープキングダムと関係するとは思えないのですが……そういやスカーレットバイオリンもカナタのバイオリンが変化したものですが、あのバイオリンそのものに力がないのだとすると、もしや王家には物質変換能力が備わっているのか。

 キーを掲げる王子、ドレスアップロイヤルに変化して新必殺技でクローズを攻撃するプリキュア達。一瞬、王子も攻撃に参加するかと思いましたが、さすがにそれはやりませんでした(笑)

 「う、美しい……」

 ちゃっかりターゲットから外れていたシャット(笑)

 必殺・グランブランタンを受けるも逃走するクローズ。ストップとフリーズが「ドリーミング」と叫んでいるところで

 「ブルーミング」

 とぼそっとつぶやくフローラが怖い(^^;

 絶望の森が消え、街が救われたところでお祝いをもう一度買い直そうと提案するはるかに、はるかがもう一度笑ってくれたからいいと返す王子、そしてさらに満面の笑みを見せるはるかだった。

 最後、強化関連で雑気味になってしまったのが残念でしたが、内容としては第3クールの締めとして演出・作画共に盛り上げ、シナリオでもプリンセスプリキュアの軸をきっちり固めてきたのが非常に良かったです。

 ただまあ、はるかの復活が事実上完全単独復帰なのが、凄く「らしい」と思いつつも予想の斜め上すぎてびっくりしましたが(笑)

 言ってしまえば前回の「誰かが支えてくれるから夢を目指している」とかいうのは気のせいなんだよ! ってことなんですけど、若干のやりすぎ感まで漂っているような(^^;

 王子の記憶関連はもっと引っ張るかと思いましたが、勢いで復活。前回の一撃もあってあまり引っ張りすぎると扱いづらくなるという判断もあるのかもしれませんが、残り話数も少ないし仕方ないかなあ。

 そんなわけで事実上の最終回になりかねないほどの奇蹟の連続を繰り出して盛り上げていくのですが、正直最後だから許されるレベルの展開を無駄撃ちしちゃったのではないかという気もして、これを越えるクライマックスが来てくれるのか、それも不安(^^;

 そんな次回、ホープキングダムへ再び。例年通りなら残り10話前後なので、もうここからは日常エピソードもあまり展開されなくなっていくかなあ。クリスマスぐらいはやるかもしれないけど。んー……脚本ローテから言えば次回は高橋さんか伊藤さん?