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鉄血のオルフェンズ 10話感想

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』の感想。

 バルバトス修復完了までしばらく留まることになった三日月。オルガたちの乗るイサリビは地球めがけて移動を開始することになるが、火星からメールが届いており、家族からのメールはビスケットの計らいで個別に確認することになった。

 メールを踏まえてそれぞれの家族事情を補強するのはもろに死亡フラグっぽいのですが、さてどうなるか。

 それはおいといて、つい先日「卒業」したユージンが鬱陶しい(笑) 水商売で女を知った気分になってオルガに御高説たれるあたりはいかにも「子供」です。

 そんなユージンに対し、オルガは自分は鉄華団という家族がいるからいいんだとはぐらかす。このポイントで何か大きな違いが彼らの間に現れるかと思いきや、とりあえず保留の様子で。

 名瀬は地球航路でギャラルホルンの監視を潜り抜けるなら、それを狙う宇宙海賊への警戒をするように注意。そこでさらにお目付け役の女性メリビットさんを紹介。彼女は酔っぱらったオルガにハンカチをくれた女性だった。

 容赦なく右手で握手。

 前回のコメントで「オルガは左利きなのは考慮するべきか」と意見をいただいて、それについては「銃を持つのは右手になるので関係ない」と考えていたのですが、この握手が「家族に土足(汚れの象徴、右手)で上がり込んできた」の暗喩だと考えると、ちょっと解釈を変えて見た方がいいのかなという気もしてきました。

 メリビットに対してすごくとげのある態度で接するオルガ。ハンカチ貰った時に「女の臭い」に対する嫌悪感を示しましたが、クーデリアやアトラはもちろん、フミタンとかアミダとか自分より年上だろう女性にも特にそういう感情を見せない彼がここまで露骨に感情を揺れさせているのはちょっと不思議。

 年下の女性は平気だし、母親になっている女も平気だけど、母でもないのに「大人の女」であることを振りまいているような人は嫌い、という感じのめんどくさい話なのだろうか(笑) そう考えると、水商売に手を出さないのも納得ですけど。

 「女を知らない」というユージンの発言もありますが、オルガは女性に「恋愛や性欲の対象」を求めるのか「母性」を求めるのかで悩んでいるような気がします。鉄華団の父になろうとするオルガは後者を求めたいけど、そうなると個人の欲求である前者は失われることになるわけで。

 周囲の期待のために自分を殺そうとする姿勢は名瀬からデコピン食らっても貫かれており、危険な面も含めてオルガらしいと思うところ。

 前回、アミダは「男の度量は愛の量」と、肉に例えて多くの人間が満足できるようにするのが理想とし、それにアトラが「(肉となる動物が)なんだかかわいそう」と返してますが、オルガは本気で自らを肉に変えることを目指しているかもしれません。

 で、肝心のメリビットさんなんだけど、なんか婚約者いそうなオーラが漂っている気がするの、私だけでしょーか(笑)

 多分、敵対勢力に婚約者がいて、鉄華団との戦闘で死ぬ感じの。

 大人の色香を振りまいて子供たちの憧れとなるメリビットが気に食わず「私は子供ですよーだ」とすねるアトラがかわいいところで、現在アトラによって攻略中のクーデリア、家族関連お悩み相談。

 ここで判明するアトラの過去。彼女は幼いころに水商売の店で雑用しており、そこで働く女性からひどく虐待を受けていた。食事を抜かれ空腹に耐えきれず逃げ出したところで、三日月と出会う。食べているパンは分けようとせず、アトラに冷たい態度を示す三日月だが、見捨てておけず有り金で雑貨屋のおかみさんに食事を要求。そこから雑貨屋に拾われて働くことになったのだと言う。

 世界は赦しに満ちている!

 ……えー、金元寿子だからってなんでもかんでも『悪魔のリドル』につなげるのは良くないと思いつつも、便利ワードなのでつい使ってしまいます(^^;

 (なお幼少期の三日月を演じるのは『悪魔のリドル』で主役・東兎角を演じた諏訪彩花さん)

 そんな赦しの経緯はさておき、水商売で性欲発散して女を知った気分になっているユージンくんの後に水商売の女から虐待受けてましたというアトラの話を持ち込む今回のシナリオが超陰険。

 三日月たちのおかげで幸せに生きていられるアトラを羨むクーデリア、父が自分を疎んじて殺そうとまでしたことにさらに悩みだすが……

 「あの! ご、誤解とかじゃないんですか?!」

 あ、また攻略始まった(笑)

 父親は知らないけど、娘を心配しない父がいるわけないし、何があっても私たちは家族だよ、といつもの調子で飲み込んでいくアトラ。

 オルガは母を求めているフシがありますが、アトラは逆に父を求めている感じで対になっているのも気になるところ。

 そして、そこから発展して三日月中心のハーレム作れば解決じゃない! と飛躍した発想に。

 ここで重要なのは、アミダさんの一夫多妻肯定論は「多数に分けても満足できる愛を持つ名瀬は優れており、そんな名瀬から愛を受け取る一人になりたい」というものなのですが、それに対してアトラの場合は三日月は私に愛と幸せをくれたので、その幸せをもっと多くに人に伝えたい(だからクーデリアさんも家族にしちゃおう)というキュアピース理論で一夫多妻を肯定しちゃうところ。

 ……あー、あの、金元寿子の演じるキャラクターとしてはすっごい納得の思考回路ではあるのですけど、

 怖いよ、なんか!

 「三日月なら私を含めた全てを幸せにしてくれると思う」という推測から始まるのではなくて「三日月は私を幸せにしてくれた」という断定から始まって、「三日月が出してくれる愛を分け合おう」という受動的な話でなく「三日月が私にくれた愛をみんなに分けてあげる」という能動的な話に進んでおり、ひょっとしたらアミダ以上にタチの悪い論理を展開しているのではないかこの子(^^;

 シミュレーションで変化を指摘される昭弘は、妹のために頑張りたいとフラグ立てまくっているタカキと共に哨戒任務へ。昭弘は鉄華団との活動の中で、かつて自分にも弟がいたことを思い出し、スペースデブリとしてどこかにいるだろう弟を迎えに行くと約束したのに忘れてしまっていたことを話す。

 弟はいかにも海賊かなんかで出てきそうな予感を漂わせつつも、昭弘について補強。オルガや三日月以上に女になびかない昭弘なのですが、オルガが鉄華団の家長(父)たることを求める中で母も必要と考えている、となる一方で、昭弘は同じ年長者でも「兄」たることを求めているのであり、故にオルガみたいに女性関係で揺れることも少ないのだろう、と、キャラの方向の違いが分かりやすくなりました。

 つまり「三日月の親父になりたい病(仮)」ではなくて、非常に回りくどいブラザーコンプレックスだったのか。

 グレイズの前に突如現れる所属不明モビルスーツ3機。やっぱりフラグ?! と撤退するも攻撃を受けて大打撃を追うグレイズの下に、三日月の乗るバルバトスが現れてフラグを叩き折った? とこから次回に続く。

 三日月がフラグクラッシャーになるかどうか、というかここで死亡フラグを次々折ってくる人になったらいよいよもって『悪魔のリ(いい加減やめなさい)