読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ぼんやりと特撮・アニメなど

特撮やアニメの感想を適当に投げるブログ つぶやき → https://twitter.com/wayohmugen 某mugen製作 →https://onedrive.live.com/?id=3AB66F1D6B2F66E4%21139&cid=3AB66F1D6B2F66E4

仮面ライダーゴースト12話感想

特撮感想 仮面ライダーゴースト

仮面ライダーゴースト』の感想。

 見どころは、最終日に×をつけながら泣き崩れる御成。

 安定のヒロイン力です。

 残された21日、眼魂は飛び散ってしまい、集めたものでは4つ足りない。最終日まで懸命に探し続ける御成達。そしてアランとマコトは完全に決別し、ジャベルは前回の失態を咎められ、眼魂をアランに没収されることに。この汚点を晴らすため、ジャベルは動き始める……。

 最終日までにアカリたちと楽しい思い出を作ろうとするタケルの行動は、やっと命が消えることの重みを押し出してくれた展開で、好印象。残りが短いからと焦るのではなく、いつも通りに暮らしていくのはタケルの裏のない純粋さがいい感じに働いてくれたかなと思います。

 最終日、今までのことについてアカリと御成に礼を告げるタケル、そこに傷を負ったナリタがやってきて、シブヤが捕まってしまったと報告する。残り時間はないが、シブヤを助けるため走りだすタケル。

 汚点を晴らすべく、と向かってくるジャベルに、一人で勝てるはずもなく倒れるタケルだが、そこに現れるスペクター。

 ……この人はどうやってジャベルのことを知ってきたのかわからないのですが、まさかタケルの動向をいちいち監視していたのでしょーか(^^;

 「タケル! 自分のこともなんとかするんだろ?!」

 スペクターの励ましを受けて立ち上がるタケルだが、変身が解除されてしまう。そして天から降り注ぐ光と羽を浴びて、少しずつ消えていくタケル。

 「その時が、来たみたいだ……」

 「タケル殿?!」

 「タケル! ……嫌だ、こんなの嫌!」

 「でもこれが俺だから」

 落ちてくる羽の中にこれまでの思い出が映される……殺されたこととか、生き返ったこととか、命を救ったこととか、スペクターにボコボコにされたり、ボコボコにしたり……って、イヤな回想が多い気がするんですが(笑)

 「これが俺だから」に合わせて回想映像を羽に乗せて映す、という演出は美しく、結構いいシーンなのですが、どうにも首をかしげることが多かったこれまでの流れを回想しちゃうと、なんか釈然としなくて素直に感動しにくい(^^;

 「俺、命、燃やしきれたかな……?」

 「できましたぞ……できましたとも!」

 「バカ! ……本当に、バカなんだから……でも、タケルらしいよ……」

 え? 納得しちゃうんだ?

 流れとしては最後まで自分の命を諦めないのと、シブヤの命を救うのと二者択一で、結局シブヤをとってしまう、というところが「タケルらしさ」ではあるのかもしれませんが、「負けたと思うまで負けてない」が信条のタケルなのに、今目の前で戦っているジャベルとスペクターを放置して満足してしまうのは引っかかります

 目の前のどうしても救いたい事柄があるからこそ、タケルの「生きたい」という願いと重なって納得できる流れになると思うのですが、ここで完全に死への意識に切り替えてしまった(≒諦めた)ことで噛み合わないまま御成たちだけが勝手に満足。

 タケルがもう達観しているのはまだよしとして(後に出てくる流れを見ると、そう見せかけただけですが)、それを御成が「命を燃やしきった」と認めるのも仏僧の立場からそう言わざるを得ないとしてまだ譲ったとしても、アカリまでもが思いっきりタケルの死に納得しちゃうのは話としてどうも気になります。「負けたと思うまで負けてない」ことを踏まえて、アカリ(あるいはマコトやカノンでもいい)はタケルの死に最後の最後まで拒絶を示す方が、より死の悲しみや命の重さを示すのに効果的になったと思うのですが。

 加えてアカリは第6話でゲストを説得するのに「英雄かどうかは問題じゃない、あなたがここにいることが重要」という話を展開しているので、英雄として散ることに御成と同じ方向で納得してしまうのはどうかと。

 明らかにやり残しがあるのに、登場人物誰もかれもが「タケルにやり残しはない」ということをすんなり受け入れすぎているのが、私にはどうも気になってなりません。

 謎の世界にたどり着いたタケルは、そこで亡き父・龍と出会う。

 「タケル……よく頑張った。お前のことを誇りに思うぞ」

 「本当に?」

 「お前は、私の自慢の息子だ」

 泣き崩れるタケルは、父にすがりつく。

 「巻き込んですまなかったな」

 「でも……ちゃんとみんなを守りたかった……」

 先ほどの問題から続くことですが、ここで死後のタケルの方が「後悔」を示すのは良かったところ。

 既に述べたように、目の前の人間を自分より優先してしまうタケルが、目の前で起こっていることを放置して満足してしまうのはどうかと思いますし、また自分で「命は燃やしきった」と断言したのではなく「命、燃やしきれたかな」と訊ねる形になっているのも、ここできちんと効いてきました。

 まあ、だからこそ生きている側に「タケルの死に対する後悔や悲しみ」を積極的に見せる(抑えようとしても抑えきれない)人が欲しかったのですが。

 御成の発言なんて、この状況からしたら追い討ちですぞタケル殿!

 「タケル、お前しかいない……お前が、15人の英雄の心をつなぎ、未来へと導くんだ。命を……思いを、未来へつなげ。頼むぞ」

 すると、龍の体が光となってタケルに吸い込まれる。

 という、いいシーン(のはず)を絶妙に台無しにしていく右下テロップ。

 『鎧武』からずっと邪魔だとしか思えないのですが、誰の発案だこれ(^^;

 「俺が皆を守る……タケルの思いを、未来へつないでみせる!」

 戦い続けるスペクターのセリフは、タケルとはまた別に「英雄の命を未来へつなぐもの」となること(同時に「タケルが英雄となること」)への暗示か。

 しかしこのセリフによってマコトまでもが「タケルは命を燃やしきって生きた」ことに納得してしまっているということになってしまい、もういっそ人の死に対してドライなんじゃないのかという気分になってきました(^^;

 変身が解けてしまったマコトを助けようと走るアカリと御成。ジャベルは御成たちを殺そうとするが、そこに光り輝くタケルが飛んできた!

 ポーズがAAの「ブーン」そのまんま(笑)

 「息子が息子なら親も親じゃ……龍の奴め、勝手な真似をしおって!」

 これまで時々怪しかった仙人ですが、明確に龍とのつながりがあることがこのセリフではっきりしました。

 黒基調の真っ赤な眼魂をセットして変身したタケル。爆炎に身を包み、晴れると立っている……というカッコイイ登場をするのですが、どうもこの赤色は悪役の方の色に見えて困ります。

 あの親父、本当にまともなアイテムを渡したんだよね?! 変身のたびにこっそり一日ずつリミット減るとかないよね?!

 素手の攻撃を受け流し、武器サングラスラッシャーでズバズバ切り裂いて、ライダーキックで大爆発!

 ジャベルはどうやら、これで退場のようですが、ロクな個性も面白味もなかったなあ……

 完全に闘魂の踏み台。

 タケルはマコトに礼を述べ、共に戦うことを呼びかけるが、マコトはけじめをつけなければならないことがあると去っていく。

 だから、タケルに面と向かって謝罪してからにしようよ。

 タケルは納得しちゃってるし、見てないところで謝っているかもしれませんが。

 生き返ったタケルに喜ぶアカリたちだが……

 「バカ者! お前はまだゴーストじゃ。異常な方法でリセットされただけじゃ。今度こそ、99日後にお前は消える。二度と伸ばすことはできん」

 という仙人の言葉で、眼魂探しはまだまだ続く。

 にしても、仙人の「異常な方法でリセット」は、すっごいメタな事情に聞こえるの、私だけなんでしょうか。

 気合の入った演出で盛り上げていきましたが、今までの流れを踏まえると引っかかるところがありすぎて、困ったエピソード(^^;

 また「死んでしまうことへの哀しさ」「何故生きるのか」が押し出されていく本作ですが、死後の世界も考えるといずれ「何故死ぬのか?」という疑問にもスポットがあたることはあるのかなあとも思います。そこを詰めてくれたら、個人的にもっと楽しめそうなのですが、事故の予感もするのでなんとも(^^;