読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ぼんやりと特撮・アニメなど

特撮やアニメの感想を適当に投げるブログ つぶやき → https://twitter.com/wayohmugen 某mugen製作 →https://onedrive.live.com/?id=3AB66F1D6B2F66E4%21139&cid=3AB66F1D6B2F66E4

激走戦隊カーレンジャー第1話感想

ニコニコ動画で配信された『激走戦隊カーレンジャー』の感想。

 1話から、飛ばすなあ(笑)

 「平和で穏やかな惑星ハザードが、宇宙の暴走族、ボーゾックに襲われた」

 って、開幕からト書きをそのまんま読み上げたかのような簡素なナレーション。

 (浦沢義雄さんはト書きが簡素なことでも有名)

 ここはシリアスなのですが既におかしい。

 その後惑星ハザードは宝石などを強奪されて爆破。離れていくボーゾックの星の酒場で、美女ゾンネットたちは次の標的をチーキュ(地球)に定める!

 幹部とかの紹介にパソコン画面のようなものが映し出されますが、当時はまだWin95が出たばかりか?

 こっそり酒場に忍び込んでいたハザードの戦士ダップは、地球に5つの輝き……激走戦隊カーレンジャーの光を発見し、それを吸収して地球に飛来。

 日本、自動車整備工の会社。

 「やっぱり俺たち、社長に騙されてるって!」

 開幕の主人公のセリフがこれ。

 本当は自分たちの好きなマシンを作らせてくれるという約束だから入社したのに、作らせてくれたのは模型だけ、こんな会社辞めてやる! と憤る陣内恭介の前に、ダップ飛来。

 会社内に、勝手に基地を作って恭介達を引き込む。

 過去に主人公たちを拉致して戦隊にするパターンありましたが(『ダイレンジャー』)それを飛び越えるムチャクチャが展開されます。

 しかも、基地を会社内に作ったために辞められなくなってしまっているのが、ひどい(笑)

 そんな中、ボーゾックは車を暴れさせる侵略計画を実施。消防車や乗用車が暴れる中しれっと飛ぶ三輪車がシュールな上にタイミングよくて笑えます。

 ダップは激走戦隊カーレンジャーとして戦うことを告げ、それから逃げようとする五人組を攻撃して引きずり出した上、ロープで拘束して戦場に引き連れてくる(笑)

 恭介「じょ、冗談じゃないっていうの! どうして俺たちがあんな会社で働きながら、激走戦隊カーレンジャーにならなきゃいけないんだよ?! 給料税込みで19万3000円で、どうして宇宙の平和まで守らなきゃいけないわけ?!」

 洋子「あたしの給料20万ちょっと!」

 菜摘「私は20万2000円」

 実「俺なんか17万8000円やで!」

 直樹「21万でございます」

 ダップ「給料のことなんか、どうでもいいのー!!」

 恭介「よくないっ!!」

 ボーゾック「よくない、よくない! 確かによくない、大事なこと!」

 と、本筋に関係ないことでキャラをとりあえず掘り下げつつ、笑いを交えてテンポよく間をつないでしまうあたりが、浦沢義雄の説明台詞の巧みなところ。

 ダップは結局一人で立ち向かうが、攻撃を受けて倒れる。傷ついたダップから母が死んだという話を聞き、涙した五人組。

 「このとき、俺たちの心の何かが変わった! 俺たちは、激走戦隊カーレンジャーになる決意をした!」

 ダップからキーをつかみ取った五人は変身するが、直後に目を覚ますダップ。実は変身させるための芝居でしかなかった!

 正直、ダップに同情する五人組の唐突さ、脚本家の特性からひっくり返すのが見え見えすぎてそのものはあまり笑えなかったのですが「感動は目が曇った人間のすること」を(リップサービス的に)主張している浦沢さんが扱う展開としては、もう完璧すぎてぐうの音も出ない(笑)

 その唐突さについても、最初の夢を追うため会社を辞めることまで考える五人組の純粋さをとりあえず置いておくことで、揺れ動くことについてはなんだかんだ説得力を持たせてしまっているというのが、本当に巧みな構成。

 にしても、前作『オーレンジャー』の司令官役三浦参謀長はあまり意図してない(はずの)胡散臭い人なんだけど、ダップはもう最初から意図的に隠す気のない腐れ外道で、すごい。

 が、変身シーンを最後まで待っている悪の組織はそこにはなく、別の場所で暴れる車たちを止めにかかるカーレンジャー。しかしボーゾックは車を合体・変化させ、空を飛ばして暴れさせる!

 第1話、こんなひどい展開なのに街中は普通に大惨事だし、戦闘は武器を駆使するわ

火薬がバリバリ弾けるわで、第1話だけあって予算が潤沢なことを目一杯示していきます。

 暴走車は止まり、ボーゾックも総長ガイナモが傷を負って撤退。こうしてカーレンジャーとなった5人の戦いが始まる! 

 えー、ここまで書いておきながらなんですが、浦沢義雄は個人的にあまり得意ではありません(^^; いや、作家としては優れた人なのは間違いないと思うのですが、世界観に飲み込まれるのが怖くて、ちょっと受け入れにくいところがあるというか。弟子のみなさん(大和屋曉、下山健人)も、同様に肌に合わないことが多いですし。

 まあでも、『オーレンジャー』に続きリアルタイム視聴作品でして、今の感覚で見れば色々違うかもしれない。