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激走戦隊カーレンジャー第2話感想

激走戦隊カーレンジャー』の感想。

 エド山口さんと言うと、自分は『電光超人グリッドマン』の主人公・直人のパパや『ウルトラQ dark fantasy』のコスモネット星人ヤマダを思い浮かべるのですが、本作に社長役で出演しているとは驚きました。『カーレンジャー』も世代の作品のはずなのに、なぜ覚えてなかったのだろう(^^;

 「世の中一番は金!」と身も蓋もない朝礼を繰り出す社長にうんざりするカーレンジャーだが、そんなの知らんとばかりに基地から出てきたダップ、社長を眠らせて新兵器ギガフォーミュラーの解説を始める。

 社長を眠らせるときに、カーレンジャーから咎められてちょっと見てから寝ているだけと弁解するのですが、確認の意味は何だ(笑) 何分前回でド畜生なことが判明しているので、死んじゃったら死んじゃったでいいや、ぐらいは思ってそうです。

 あまりにも解説が長すぎるため、うんざりした社員はそれぞれが適当な理由をつけて外出(恭介はテストドライバーなので体力づけトレーニング、直樹は資料集めに書店へ、経理の洋子は銀行、営業の実は外回り)、残ったのは整備工の菜摘だけ。

 一方ボーゾック本星では、チーキュをいつ花火にしてくれるのかとガイナモに尋ねるも、ガイナモはまだ先になりそうだからとお土産の線香花火を見せる。

 「なめんじゃねえ! 一生やってろ!」

 脳天を酒瓶で殴られる総長(笑)

 胸を強調(ほぼ上半分露出)したデザインの服着た女性が、要求を呑んでもらえないからと攻撃的になって、自分にぞっこんの男(怪人だけど)の脳天をぶん殴る酒場という、子供向け番組でよくこれができたなあと思う幕間展開(^^;

 ギャグで誤魔化しつつ、ガイナモはそんな姿を笑う部下をあっさり処刑したりするのですが。

 激走戦隊カーレンジャーを倒せるものはいないかと考える酒場の中に、バイクに乗ってやってきたBBドンパ。彼は「宇宙のベートーベン」と呼ばれる男だった!

 ベートーベンの名は宇宙に知れ渡っているらしい。

 トレーニング中に恭介、やたらクラクションを鳴らして走るBBドンパを発見。

 「チーキュの車たちよ、お前たちはアーティストだ、シンガーだ、ミュージシャンだ! さ~あ、大空で大合唱しろ! それえ!」

 それは、自らを歌手と勘違いした車が大空でクラクションの唄を奏でることにより、宇宙に騒音公害をまき散らして、それに怒る宇宙人に地球を攻撃させて滅ぼそうという恐ろしい計画だった!!

 「いくら激走戦隊カーレンジャーが強くても、全宇宙の宇宙人を相手にしちゃ戦えまい!」

 うん、物量的に全宇宙の宇宙人が敵ならカーレンジャーでは勝ち目無いし、また地球を加害者に仕立て上げることで攻撃してくる宇宙人は被害者となることから、一応ヒーローのカーレンジャーがそれを倒すのは倫理・感情的にも問題が出てくるので、作戦としてはかなり有効なところをつついてきてます。

 間違っているのは手段だけだ!(笑)

 副長ゼルモダの戦闘員召喚もあり、苦戦する恭介は仲間に連絡。起きそうになった社長はピコハンで再び眠りに。そして銀行行っていたはずの洋子、ワープロ出していますが喫茶店で何をしていたのか。

 「このままでは、クラクションの騒音を出しまくる地球が、宇宙の敵になってしまう!」

 典型的な浦沢説明。

 劇中人物に説明の必要な対象はいないし、視聴者的にもわかっている内容を説明することで胡散臭くするパターンですが、改めて説明されても意味が分からない(笑)

 レッドレーサーが苦戦するそんな中、カーレンジャーのみなさんは変身して現場に駆けつけるのですが、ロンドの穏やかなBGMで宙を優雅に舞う車とシリアスなBGMで街中を走るカーレンジャーを交互に映し出す落差。演出テンポが良くて、笑いを誘います。

 全員集合したカーレンジャーだが、空から車が突っ込んでくる攻撃に大苦戦。序盤の予算もあってすごい勢いで爆発してますが、これ宇宙人呼ばなくてもカーレンジャー倒せるんじゃなかろうか(^^;

 ダップはそんな姿を見てギガフォーミュラーを完成させようと帰るが、目覚めた社長が蹴飛ばした勢いでなんか不調が治って動き出すギガフォーミュラー。それを持ってきてカーレンジャーに協力しようとするダップ、説明書を手渡す。

 ご丁寧にビニール包装されていて、そのビニールを捨てるレッドの背後できちんとブルーが拾っているのも細かい仕事。

 分解してそれぞれの専用武器になるギガフォーミュラーで雑魚を蹴散らすカーレンジャーだが、BBドンパのビームで吹き飛ぶ。単体戦闘力も普通に強いぞ、こいつ。

 「カーレンジャー! まだギガフォーミュラーの最終兵器がある! 説明書を読むんだ!」

 燃 え る 説 明 書

 ギリギリのところで組み替えるとフォーミュラーノヴァという武器になることを知り、組み替えたカーレンジャーはヤバ気な空気を感じ取って撤退するゼルモダおよびBBドンパを背後から狙撃。

 BBドンパが本星に帰ったことで、地球の車は一斉に静かに。直後酒場になだれ込んでくる二人。ゼルモダの「ただいまぁ……」がいい味出してます。

 ダメージを受けたBBドンパはクラクション制御が壊れたらしく、ひたすらやかましい音を立てつづける。

 そこに、

 「あ! 大変! UFO、UFO! UFOが」

 「うるせえーーーー!!!!!」

 騒音を聞きつけてやってきたUFOがボーゾックの星にビームを浴びせ、それによってBBドンパはバラバラに砕け散るのであった。

 一応強化武器の展開なのに、それが使われるのが敗者への追い打ち、しかも実際にとどめを刺したのは名無しの宇宙人たちという、ひどすぎるオチ(笑)

 ひどいオチではありますが、単なる一発ネタではなく、騒音公害で宇宙人に地球を攻めさせるのだというボーゾックの作戦を踏まえてきちんとつなげてきたオチであり、凄く綺麗な構成をしています。

 上手く言葉で言い表しにくいのですが、なんというか、完全に作っている側の計算通りに笑わされてしまいなんか悔しい(笑)

 なだれ込むドンパ、慌てるゾンネット、UFOの子供の声のような「うるせえ」とこの一帯のテンポも非常によく、ここだけ何度もリピートして見てしまうほど面白いシーンでした。

 しかし、冷静に考えるとこの宇宙には騒音公害で本当にキレて攻撃してくる過激な宇宙人がいるということが確定してしまい、ボーゾックを撃滅しても安心できない気がして、宇宙ヤバい。

 危ないぞ、地球! 大丈夫か、激走戦隊カーレンジャー?!

 構成上手いしネタとしては面白いのでなんだか見れてしまうのですが、浦沢脚本は冷静に考えると意外と危ない内容やっていて、素直に笑っていいのかたまに疑問になりますし、故に作家として優れていると思えても好きだと強くは言い難い(^^; 考えて見たら負け、ってことなのでしょうが。

 そんなひどいオチを展開した後に、平和な日常で社長は目を覚まして奥さんと電話、ダップはギガフォーミュラーにワックスがけと余韻を残す締め。ドライな終わり方を好む浦沢さんとしては、BBドンパが腕だけになったところでEDになだれ込んでもおかしくないところでしたが(笑)

 戦隊では第1話がインパクト重視、第2話で説明が基本パターンとなること多いのですが、本作は第1話が大体語りつくしたためかいきなり通常の戦闘回という感じに。内容はスラップスティックコメディ全開ですが、浦沢さんの他作品を考えるとまだ生易しいと思える恐怖(^^;

 次回、

 「別に五人いなくたって戦えるだろ?」

 「ぎゃああーー!」

 「俺が自分のことしか考えなかったために、みんなが」

 「いーから、さっさと戦え!」

 予告だけで片付いてないか(笑)