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ぼんやりと特撮・アニメなど

特撮やアニメの感想を適当に投げるブログ つぶやき → https://twitter.com/wayohmugen 某mugen製作 →https://onedrive.live.com/?id=3AB66F1D6B2F66E4%21139&cid=3AB66F1D6B2F66E4

魔法つかいプリキュア! 第4話感想

アニメ感想 魔法つかいプリキュア

『魔法つかいプリキュア!』の感想。

 えー、今回のエピソードは「考えたら負け」とでも言いたいのでしょうか(^^;

 補習を受ける生徒はスタンプ用紙にハンコを6回もらえれば合格、一回でも落とせば留年というもので、その紙を蝶にして飛ばされるのを追いかけて捕まえる試験に。

 「行動力を試す試験」というものなのですが、リコとみらい以外の生徒は適当に歩いていたら帽子の中に入ってきた、みたいな感じで捕まえてしまうので、試験になっているんでしょうか、これ。

 最初に直感で動いて花畑の蜜を吸う蝶を発見するみらいからリコは悩んで動けなくなるよりも行動する大切さを、一方みらいはリコの言葉からきちんと作戦(図書館の本から花を出して蝶を誘う)を考えて行動する……

 として、互いに影響を与え合っているようにしたいのだという意図は見えるのですが、蝶を追って立ち入り禁止の部屋にみらいが乗り込んで閉じ込められてしまうという展開に進んでいくため、作戦を練ったみらいが結果を出せておらず、結果としてリコが「思い悩むよりも行動」を学んだことばかりが強調されることになってしまい、全体として「考えないことが正しくて強い」という印象になってしまいました。

 そもそもリコが「悩みすぎて行動できない」人間かと言われると、むしろこの子は勉強するのが嫌なので、ズルして強くなろうとろくに後先考えずナシマホウ界に飛び出した人なので、そこに説得力がさらっさらないのですけど(^^; 前回肯定されたのは「そこまでして叶えたい夢があるなんてすごい」だったわけですし。

 また、全体的に魔法世界の構造がいまいちつかみづらい本作ですが、今回も「ぬいぐるみがしゃべることに生徒が驚く」のに、「紙の蝶が花の蜜を吸うことは平然と受け入れる」という話になっており、この違いの基準線がどこに引かれているのかどうもよくわかりません。

 驚きという点では、魔法界の人間の反応もそうですが、みらいの反応も気になります。

 「氷の火山のドラゴンが作った」とたいそうな肩書を背負っていようと出てくるのは冷凍みかんであったり、カタツムリが引いていようと列車であったりと、魔法を使っていても基本部分がナシマホウ界と同じのため、みらいが魔法世界で感心するのは「魔法がすごい」以外のものがまったく出てきません。

 同じことはリコにも言えて、彼女はナシマホウ界に来た時にみらいからお勧めされたイチゴメロンパンを疑問を抱くことなく食べており、互いの住む世界がどれだけ異質なのか、新しい驚きと発見を互いに見出す、という要素が弱すぎます。

 仮にも異世界で生活しているにもかかわらず、その根っこからの驚きが提供されない上に、異世界における「あるもの」「ないもの」「できること」「できないこと」があまりにも曖昧すぎ、作中で発生している事柄への興味よりも消化しきれないモヤモヤしたものを抱えることが多くなってしまい、劇中人物の感情にもいまいち入り込めません。

 要するに、作品世界にリアリティがない。

 何度も書きますが、フィクションにおける「リアリティ」は劇中の現象が物理的に正しいことではなくて、その現象がその作品世界で通用することに説得力があるかという話だと思っています(わかりやすく突き抜けた例が『激走戦隊カーレンジャー』で、これは計算とかを視聴者にさせる前に現象を既成事実としてしまい「そうなっているんだから仕方がない」状態にしてしまう力技)。

 今回、紙の蝶が蜜を吸っても構わないし、むしろそれを全員納得してしまえてこそ「魔法界は異世界なんだ」と視聴者に見せられるのですが、だからこそモフルンが喋ることに驚けるのは大きな違和感を覚えてしまいます。

 「異なる世界に住む二人が互いに影響を与え合って成長する」がコンセプトなのは見えても、「異なる世界に住む」の部分が曖昧でそこに驚きが足りず、同時に二人の価値観や長所・短所の設定も定まっていないため、上手く転がっていないよなーと。

 互いの世界が根っこの部分ではつながっている、として互いを近づけやすくしているのかもしれませんが、これから挑戦するポイントがそこだとするなら、それはハードルを低く設定しすぎだとも思えますし。

 で、今回は幹部の魔法戦士ガメッツ登場。

 一見戦いを楽しみ「武」を重んじるタイプと思っていたら、プリキュアが変身したら結局ヨクバール召喚で戦ってしまい(ヨクバール自体も本から出てきたサメという、今回の流れとまったく関係ないモチーフ)、撃退されたら起き上がれず雨に濡れて情けなく撤退、という話で、いったいどういうキャラにしたいのかまるっきりつかめず、第一印象としては最悪の部類だと思います。

 そもそもバッティ、スパルダとセリフがほとんど設定説明ばかりで、各自の個性がろくすっぽ出ておらず面白みに欠けるのですが、4話の間で3人も幹部を出しておきながら全員第一印象がパッとしないというのは、結構痛い話ではなかろうか。

 戦いの後、本から生まれる赤ん坊、で続く。

 この流れとリコを励ますあたりから、ちょっと気になっていたモフルンの立ち位置と精神年齢は、みらいと対等の友人に立つ方向で行く模様。