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ぼんやりと特撮・アニメなど

特撮やアニメの感想を適当に投げるブログ つぶやき → https://twitter.com/wayohmugen 某mugen製作 →https://onedrive.live.com/?id=3AB66F1D6B2F66E4%21139&cid=3AB66F1D6B2F66E4

魔法つかいプリキュア! 第5話感想

『魔法つかいプリキュア!』の感想。

 どうして今作はこうも、回の前提と実際の内容と結論とが全然噛み合わないのでしょうか?

 今度は極寒の地でお茶を沸かす補習、寒くて集中できない状態では魔法が使えないからポットが動かない、ということでみらいはおしくらまんじゅうで暖まれば集中できる! と考える。リコは参加せず一人だけで挑戦するが、温まったみらいが魔法に成功、その後リコ以外も成功して全員合格となるが、リコは機嫌を損ねてしまう。

 「集中力の勝負」で、みんなで心が温まったから集中できたんだ、という謎の着地を見せてしまっているのですが、それでは補習を受ける生徒が一人だけだったらこの授業はどうしていたのか、という疑問が尽きません。

 さらにリコが合格なのはみらいとどちらか一方の合格で十分だからと理由がつきますが、この二人以外のおしくらまんじゅう不参加者がいればその生徒は解決しないという話になるので、結局おしくらまんじゅうの輪に入らない=成功にたどり着けない、という形で同調圧力を生む話になっているように感じられ、今回の展開を正解のように扱う話の設計には納得がいきません。

 単独での成功者が一人いれば話は別ですが、お手本であるはずの先生すら成功していないというオチがついてますし。

 そしてその後の、リコとみらいがケンカする展開自体は全然構わないのですが、それはケンカの内容と前提を視聴者が理解できるから話として成立するのであって、根本的な前提と内容に視聴者が納得できなければただ不快な会話が続いているだけでしかなく、まるっきり面白味を感じません。

 「あなたは魔法の存在に驚いて楽しんでいるけど、魔法は自分にとって遊びじゃない」というリコの主張があるのですが、前回述べたようにみらいにとっての魔法の驚きが非常に単純な「魔法すごい」以上・以外のものがないため、それに引っ張られる形で前半部の問題提起はあまりにも弱く、後者についても「魔法界で個人が魔法を使えないことがどれだけ大きな問題なのか」がきちんと見せられていないため、重みが生まれてきません。

 リコには立派な魔法使いになるという夢があるので、その点で言えば「遊びではない」のですが、その夢の実像が曖昧かつそこに至る彼女の行動への疑問点が大きすぎるため、彼女の言う「魔法は遊びじゃない」という言葉がちっとも実感を伴っておらず、上滑りしています。

 最大の問題は、リコがいつの間に努力と根性の人間になってるのかさっぱりわからない、ということ。

 何度も書きますが、彼女がやったのは「好成績は欲しいけど補習はイヤだから、放棄してエメラルドに頼るズルで一人前になっちゃおう!」で、全然「努力」をしていないため説得力まっっっっったく無し。

 そこに対するフォローが全然されない(それに対する罰すら、全く受けていない!)まま、「努力」という言葉だけを押し出してみらいを非難し、一見自分は真面目な努力家であるかのように見せかけてくるリコの姿は、もはや愛嬌とか感じられず、吐き気がしてくるほどに不愉快。

 嵐に遭い、おしくらまんじゅうでしもやけを治しつつやり過ごした後に「魔法には努力と根性も大事よ!」とかドヤ顔で言い出した時の不快感はもはや臨界点で、ちょっと本気でキュアフローラ帰ってきてこいつに説教してくれとか思ってしまいましたよ(^^;

 占いでこの場所にリンクルストーンがあると聞いたバッティと対決した二人は、ルビーに変身。リンクルストーンアクアマリンを入手し、ヨクバール撃破。

 初登場から感じてますが、戦闘中にフォームを使い分けるタイプではないため複数フォームがある状況で変身を選ぶ理由がさっぱり見えてこないのと、ダイヤモンドもルビーも肉弾戦タイプな上、比較対象が存在しないためますますどういう基準で変身を選んでいるのかがわかりづらく、フォームチェンジの設定が上手く転がっていません。

 最終的に互いをきちんと名前で呼び合うことが決まったところで、助けの先生たちが来て幕。

 あんまりに内容がこれまでの話と噛み合っていなかったため、今回の脚本は初参加の人が書いていて、設定の擦り合わせが上手くいってなかったのだろうか? と推測してEDテロップを確認したら、シリーズ構成でありここまで全話執筆している村山さんの脚本で、愕然としました。

 企画や設定段階からかかわっているはずだろうメインライターの仕事なのに、いったい何があったのでしょうか。