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美少女戦士セーラームーンcrystal 34話~35話感想まとめ

美少女戦士セーラームーンcrystal』の感想。

 何故にタキシード仮面のED(笑)

 今期だとそんな活躍もしてないし、いちいちポージングのタキシード仮面とか、雨にぬれる地場衛とか、映像がシュールすぎです。

 曲調もなんというか、90年代後半のジャニーズみたいな。

 OPはももいろクローバーZ、というのは前期OPがそうだったので予想の範囲内でしたが、強気気味の歌い方だとちょっとこの曲には合わないかなあ……(^^;

34話

 銀水晶を奪われたちびうさ、病院で死亡確認という衝撃の幕開け。

 衛が自分の部屋に連れ帰って、自分の肉体を生命維持装置にすることで肉体を保つのですが、死亡した人をホイホイ連れ帰っていいのかとか疑問があり、ちょっと強引(^^;

 もはやダイモーンとなったほたるは敵でしかない、と見切りをつけたウラヌスたちは先に突撃。その後、うさぎたち内部惑星戦士もちびうさの銀水晶を取り戻すため無限学園に飛び込む。

 一方で植え付けられた卵が覚醒したほたるは、師ファラオ90の伴侶たる存在ミストレス9となっていた。

 「カオリナイト、長きにわたる務め、ご苦労であったな。これから師のことは、旧世界からのパートナーである、この私にまかせるがよい」

 女の戦い、勃発。

 ミストレス9の言葉に頬を染めて苦渋の表情を浮かべ、ここにきて急激にカオリナイトが面白くなってきた(笑)

 命令に従い、ウィッチーズ5を復活させて迎え撃つカオリナイトは、精神攻撃の迷宮に内部戦士を捕らえることに成功。

 スーパーコンピューターを見て目を輝かせるマーキュリーは、表情も声の演技も本気で嬉しそうで、これまでで一番生き生きしていたかもしれません(笑)

 あと、ジュピターの精神攻撃――戦いを投げ捨ててずっと植物園にいたいという願望はどうしても、以前ニコ生特番の声優アフレコで亜美役の金元さんが発した

 「まこちゃん、それはね、単なる逃避よ!!」

 を思い出してしまうのですが(笑)

 時系列的に高校受験の話なので、多分この後になると思いますけど。

 セーラームーンもまた、戦いの使命を捨てた戦士やちびうさ、衛に責められる幻覚を見るが……。

 「……うさ? 惑わされるな!」

 と、遠くでそれを感じ取った衛の呼びかけに応じて反撃、という流れにしたかったのでしょうが、それを受け取ったことを示唆するのがティアラアップにキラリという効果音だけで、そこから間髪入れずきりっとした表情で顔を上げるため、どうもこれ、セーラームーンが自力で反撃したような印象になってしまいました(^^;

 「私たちの愛や絆は幻惑に惑わされたりしない!」というよりも、「未来のクイーンにこの程度の小細工が通用するか! 出直せいっ!」みたいな(笑)

 幻惑を吹き飛ばした後、拘束されている内部戦士を発見するセーラームーンだが、ウィッチーズ5全員がまとめてかかるとさすがに対抗できず、捕まってしまう。ここの戦闘シーンはかなり動いてなかなか派手。

 そこへ外部戦士登場、全員の拘束を解除して、ネプチューンセーラームーン救出+魔女撃破。またも合流したセーラー戦士一同は、カオリナイトと対決。

 カオリナイトもダイモーンとなるのですが、元が只者じゃない場合はそちらの戦闘描写なしに怪物化しても今一つ凄さが伝わりにくいのと、攻撃はもとよりバリアー使える戦士が複数いるし、全員集合しているのでセーラームーンは当然スーパー状態だしと、攻防共に盤石すぎるセーラー戦士のために、むしろカオリナイト可哀想レベルで微妙な戦闘に(^^;

 バトルの盛り上がりとしては、前座であるはずの再生魔女軍団の方がまだ盛り上がったのは残念。

 あっさり退場のカオリナイト、残り話数の関係から仕方ないのは仕方ないのですが、ミストレス9登場で一つステップアップした面白さになったので、もったいないなあ……。ちょっと女の戦い、続けて見たかったのですが(笑)

 希望を捨てないことを誓う戦士。一方、ミストレス9はちびうさの銀水晶を体内に取り込んでいた……。

35話

 銀水晶を取り込んだミストレス9だが、体内の何者かに妨害される。体内に飛び込んだちびうさの意識と、ほたるの意識が結びついて銀水晶の力を弱めたのだ。

 内部戦士とムーン+外部戦士の二手に分かれてほたるを探す戦士たち。土萠教授は地下深くで戦士を待ち受ける。

 もう詰め込める余地がないからなのでしょうが、土萠教授が独白の形で師ファラオ90と出会った経緯を説明、というのはやや残念なところ。

 教授の研究にして悲願は、既存生物の課題である寿命を何十倍のものとした「超生物」を作り上げること!

 ……ってこれ、第2期のクリスタルトーキョーの理屈ではないか(^^;

 あえて言うなら、ネオクイーンセレニティ(セーラームーン)の目指すものはあくまで「人間と言う種を保ったままでの生存」で、教授は既存生物を越えられるなら何でもよく、それを実現してやったのが自分でありたい(=神となりたい)という捻じ曲がった欲望によるもの、というのが違いますが。

 第2期のクリスタルトーキョーについて、問題点だった「不老不死を絶対視している危うさ」に若干の修正を加えてきましたが、そこには確実に人間至上主義が見え隠れしているというのが怖いところ。

 誇大妄想系の悪役だった教授ですが、時系列的に「娘を救うために禁忌に手を染めた」はあり得ず(違法な実験に手を染めて学会を追放されてから無限洲を買い取り、その工事中の事故で妻を失いほたるも重傷を負ったので、学者として狂った理由に家族は関係ない)、むしろ娘が死にかけてくれたおかげで自分の悲願の研究に使えると考え実験台にし、さらに娘を平然とミストレス9の器に仕立て上げるという、凄まじい非道っぷり。

 その上で他の人物との関係を考えると、回想のカオリナイトや、ミストレス9とその内部のほたるの意識を見るに、原則として人間が完全にダイモーンの器として適合すると元人格は消去されるようで、その状態を「人間でなくなった=死」と考えるなら(というかウラヌスは前回のほたるについて実際そう考えている)、ウィッチーズ5の器に使った人やカオリナイトの素体である人間は、確実に師ファラオ90と教授の犠牲者。

 加えて今期のセーラームーン活動前から「先祖返り(ダイモーン化)」の事件がニュースとして報道されていたことや、学園内に無数のダイモーン実験体がいることを踏まえると、(明確ではありませんが)土萠教授は劇中で確認できる以上の「人間の」犠牲者を、己の欲望のために出していると思われます。

 旧アニメ『S』(未見)では実は人格者だったという話も聞くのですが、少なくとも本作において土萠教授は、文句なしに吐き気を催す邪悪。

 どこを切り取ってもド外道な教授ですが、目的となる不老不死の生物は自分で研究の末に作り上げたものではなく、異次元宇宙からの侵略者を生き物に植え付けただけで、要は体よく侵略者の手駒に使われていただけというのが真相で、それを全然認識できていないという凄く無様なピエロっぷりが痛々しい。

 カオリナイトや師ファラオ90たちがこれまで教授に何ら言及する場面がなかった理由も、単に都合のいい道具だからと考えると納得。

 前世の戦士だったときも、月の光に導かれ孤独を忘れて守りについていたと語る外部戦士。しかしエレベーター内で闇に囚われるセーラームーンたは戸惑うことに。しかし外部戦士の言葉と、みんなの支えによる自らの力を見つめ直したスーパーセーラームーンは、闇を振り払う。

 スーパーセーラームーンの特性「セーラー戦士の繋がりで力を得る」と、誰かに照らされることで光を発する月の特性とを踏まえて、セーラームーンが個人で立つヒーローではなく人々の支えに応じて立つヒーロー、という要素を明確に見せてきたのは、上手い。

 セーラームーンがそのことを見つめ直し、ヒーローの力を発揮するように動くのも綺麗にまとまっているのですが、うーん、どうして1期と2期ではこれができなかったのだろう……(^^;

 闇を振り払った戦士たちは教授と対面。ダイモーンをけしかける教授。

 「もうやめて! ここであなたたちと戦う気はないわ! ほたるちゃんはどこ?!」

 「ほたるぅ? 『元』私の娘なら、今頃聖なる神殿で、タイオロンクリスタルに近しい光、幻の銀水晶のパワーを師ファラオ90に捧げているところさぁ!」

 とことんまで邪悪なことを強調する教授、自らもダイモーンになって戦闘開始。ウラヌスがスペースソードブラスターで攻撃し、さらに追い打ちをかけようとするが、

 「待って!」

 セーラームーンが阻止。いったいどういう理由で止めたのかと思うと、

 「あれはさっきまで、ほたるちゃんのお父さんだった!」

 えげつないぞ、セーラームーン(^^;

 ポイントは「元人間だから」ではなく「これから救う対象の身内だから」。

 そういえば、1期2期と身内&親友のこと以外になると割とドライなのがうさぎだったと思い返しつつ、これまでも元が人間であっても現在が人外で危害を加える存在は容赦なく殺してきてた(クインベリルやデス・ファントムはもちろん、前回殺したカオリナイトもまさにそれ)ので、当然と言えば当然ですが。

 おそらく意図的なのでしょうが、「さっきまで」という表現が教授の「『元』私の娘」に重ねられているあたりが、非常に凶悪。

 で、ここで救ってしまうとこれまでの倫理とかから言って問題が生じるのですが、ここからほたるのことで苦悩しつつもきちんと殺害することで、作品世界の倫理には一貫性を持たせて一応責任はとりました。

 「パパ……さよなら」

 父の死を感じ取ったほたるの精神は、冷たい父の笑みを思い浮かべながら涙を流す。

 父親の側から「娘」として全く愛情を向けられていないほたるですが、父の行い自体には特別文句を述べたり反発することもなく(むしろ周辺のカオリナイトなどに反発していた)、たとえ苦しくとも自分を生かしている存在であり唯一の肉親として慕っていたことははっきり描写。

 人間でなくなった以上、法律で裁きようもなければ警察レベルで対抗できそうもないですし、フィクションの因果応報として死んで当然の下衆な土萠教授ですが、娘の存在から作品中の立ち位置がややこしいことに。

 ほたるはここまでのエピソードで「何故生きるのか」の答えを自らの内には抱えておらず、誰かから生きることを認めてもらうことを要求している節があり、逆に拒絶されるのが怖くて孤独になっていたのですが、ここ数話で自分が生きることを願っていた父は実は自分に植え付けられたミストレス9を生かそうとしていただけと知り、さらにはその父さえも死亡するという、ほたるから見ればかなりエグい展開。

 教授らデス・バスターズだけでなく、セーラーウラヌスもセーラーサターンの覚醒を阻止するために「土萠ほたる」を殺そうとしており、彼女は誰からも「土萠ほたる」として生きることを願われていないという要素がどんどん明確化。

 それは希望として生きることを願われ、それを受けてヒーローであろうとするセーラームーンの鏡写しなのですが、そうなるとなんとなく今期の決着点が見えてきたような。

 そのころ、上階の内部戦士は地下からの謎のエネルギーで吹き飛ばされてしまい、スーパーセーラームーンの強化解除。

 つくづく役に立たない内部戦士(^^;

 バリアで防御して上空に出たムーン&外部戦士は、ミストレス9と師ファラオ90を発見したところで続く。