読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ぼんやりと特撮・アニメなど

特撮やアニメの感想を適当に投げるブログ つぶやき → https://twitter.com/wayohmugen 某mugen製作 →https://onedrive.live.com/?id=3AB66F1D6B2F66E4%21139&cid=3AB66F1D6B2F66E4

B-PROJECT~鼓動*アンビシャス~ 第7話感想

『B-PROJECT~鼓動*アンビシャス~』の感想。

 またちょっと雰囲気違うなと思いながら視聴していたら、EDで今回の脚本は香村純子さんだと知って驚愕。

 (『炎神戦隊ゴーオンジャー』でデビュー後、主に戦隊や仮面ライダーなどの東映特撮で活躍する脚本家。アニメだと『Go!プリンセスプリキュア』に参加。現在は『動物戦隊ジュウオウジャー』のメインライター)

 それと知ったうえで見ると納得する部分もあるのですが、話としては特別面白いかと言うとそこまででもなく、作品全体の問題点も垣間見える内容。

 情報バラエティ番組で観光地のレポートをするアイドルたち。海チームで活動している北門、増長、愛染と山チームで活動している王茶利、野目とを交互に描く展開に。

 北門と増長の関係を掘り下げつつ、病院での王茶利の伏線を回収していくのですが、相変わらず状況設定が別々のグループまぜこぜの編成で3人と2人のチームに分かれるという謎設計になっていたりして、すっきりしません。

 話数も少ないので設定をきちんと見せるには切り詰めていかないと追い付かないのかもしれませんが、後半はほぼ王茶利と野目の話だけ進められるので、前半部に置かれた北門と増長の話が全体だと浮き気味になってしまい、集中できないからどちらかに絞ってくれと言いたくなるような話に(^^;

 「山チームに現在のパートナーである是国を置いて、別々の視点から北門と増長を描く」か「とりあえず北門の話は置いといて、王茶利の病気の話に集中する」のどちらかの方が見やすいと思うのですけど。

 また北門と増長の話に置かれる愛染も、「愛染だからこの二人の関係に積極的に突っ込んでいける」という話かというと微妙なところで、むしろそういう役割を王茶利がろくに考えもせずにやってしまう方がそれっぽく感じます(笑)

 前回もそうでしたが、キャラクターを描き出すために特定人物との間柄に集中しすぎているため、そこに切り込む役目が他のグループの誰でも(つばさでも)よくなってしまっており、その上で複数の人物描写を同時進行してしまうので、今一つキャラクターの描き方が深まってくれません。

 各話ごとで見るとなんだかんだまとまった話はできているのですが、プロットの段階で話と設定を詰め過ぎじゃないのだろうか、という感じ。

 キャラクター描写で言うと、容姿は当然美形、気配りできて好感持てる性格、実家の財力を用いて問題解決に当たれる、だが突拍子もない行動を突然取ることがあるといった感じの北門は、そろそろ作り手側がデウスエクスマキナとして使い始めかけているように見えるのが困りどころ(^^;

 作品として、困ったことがあったら北門が全部解決! な話ではないので、単純に都合がいいだけでそこに面白味を見出しようがないため、そこは少々抑えた方がいいと思うのですが。

 というか、回を重ねるごとに男女問わずの八方美人化が進行していて、その上で何をやらかすか予測がしづらいキャラ設定とか、見ていて危険すぎます!(笑)

 後半、王茶利は実は不治の病(知っていたのは少年時代から一緒に活動していた野目だけ)で、常備薬を忘れたために吐血して倒れてしまう。そこで野目はロケの時に聞いた万能薬「醐醍草」を探しに崖に向かい、転落。全員の捜索の末に無傷で助かる野目だが、醐醍草はその地域でヨモギの通称として呼ばれているもので、万能薬ではなかった。

 割とオカルト上等な世界観で、不治の病がそんな簡単に民間療法で治るはずもないという妙なリアリティ。

 「食べるよ、俺。俺にとっては万能薬だもん。幻の万能薬なんて手に入んなくても、俺のためにここまでしてくれる友達がいる。それだけでもう、病気と闘う力無限大だよ!」

 ここの王茶利のセリフが妙にヒーローものっぽいので引っかかっていたのですが、脚本が香村さんと知ってから見ると、こういう話の中に入れたい主張を明確に押し出してくるセリフの用意とかはたしかに「らしい」部分の気がします。

 ただ、この辺のセリフも王茶利と野目の関係を踏まえた上で、この二人だから出てくるのかと言うとまた微妙なところ。

 どこが難点かというと、正直、本作のアイドル(とつばさ)って金城みたいに多少ひねくれていてもなんだかんだ人を思いやる善良な人間ばかりなので、王茶利じゃなくても同じ状況に置かれていたらみんな同じことを言ってフォローしそうと思えてしまうところ。

 セリフ自体が月並みと言えばそうですが、そこに王茶利と野目の関係を踏まえた上で肉付けをしてこそ物語として仕上がるのですけど、うまくいかず残念。

 ただ、前回気になっていた野目と金城の区別という点では、今回の野目は幻の万能薬を迷信扱いしながら王茶利のために探し求めるという展開で、どちらかというと理想主義だけど仲間のために折れる金城に、現実主義だけど仲間のためなら理想でも掴もうとする野目といった感じで差別化されることになり、そこは良かった部分だと思います。

 逆に言うと、今回面白かったのそこぐらいかなあ、という感じですが(^^;

 とにかく話数に対してキャラ数が多いので、あれもこれもと見せようとして結局断片的なキャラ設定しか見せられず、結局それぞれのキャラを今一つ深められないという問題が浮上してきた感じで、正直、厳しい内容でした。

 ところで、つばさは王茶利を「ひかるくん」と呼ぶですが、北門は確か「北門さん」だったので、彼女の中で苗字呼びと名前呼びの区別はどこに用意されているのだろうか(笑)