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魔法つかいプリキュア! 第31話感想

魔法つかいプリキュア!』の感想。

 これまでのおさらいをしつつ、新フォームと新必殺技で盛り上げて新しい展開に、というエピソードのはずなのですが、まあなんというか、本作のダメな部分が結晶化したようなエピソード。

 帰りのカタツムリニア内でのみらい、

 「まあわからないことは色々あるけど、きっと校長先生が調べてくれるよね!」

 速攻で「考えるより行動」を放棄。

 魔法界でみらいとリコがきちんとエメラルド関連を調べている描写があるならまだわかりますが、前々回、何故かはーちゃん一人だけに調べさせて自分たちは別室待機してたので、どうしても「考えるのめんどいから丸投げ」にしか見えません。

 さらに後、車内販売で冷凍ミカンを発見し、ここの会話でそういやミカンが不作で冷凍ミカンが手に入らないって話だったよねと思いだすのですが、前々回、平然と冷凍ミカンを食べていたのは何だったのか。

 この二つ、両方とも完全に前々回の描写と脚本のミスなのですが、単なる一発ギャグエピソードならまだしも今回使う新アイテムが出てきたエピソードだけに、どうしてこうも整合性がとれていないのか。

 一方の校長先生は「古の伝説は終わりを迎える」という水晶からのお告げを聞くが、件の「伝説」が何なのかさっぱり不明(プリキュアの伝説にしても、そもそも昔のプリキュアがどういう人たちで何故伝説の魔法使いと呼ばれるようになったのか一切不明)なために、盛り上げる前の不穏な空気が生まれてきません。

 そういう伏線とか積み重ねが全くないのに、ドクロクシーとの決戦で「プリキュアは運命を変えられます」なんてしょうもない予防線だけは張っているし、これまでのプリキュアの戦いって自分たちの努力がどうとかの勝利がなく、彼女たちが勝つように論理をすり替えるのがまかり通る話ばかりなので、小手先で不穏な空気を出そうとしてもむしろ茶番臭さを強めるだけなのですが。

 リコが冷凍ミカンの解凍を成功させるのは、まあこの段階に来ても冷凍ミカンの解凍一つできないのがむしろ異常なのですが、そういう努力や積み重ねを評価するのではなく「みんなで食べているから今まで食べたのよりもおいしい」と論理をすり替えていくのは、安定の『まほプリ』クオリティと呼ぶしかない。

 そこにラブーが襲撃、カタツムリニアのみらいたちが載っている車両だけ脱線させ、自身は巨大な姿に変身して襲いかかる!

 ダイヤに変身して、銀魔法を連発しまくるのですが、何故かBGMは無音。

 途中から不穏な曲が入ってくるので演出のつもりなのでしょうが、バンクを使わないで無音の戦闘ならまだしも無音のバンクを垂れ流しているように連発するので、全然、緊迫感はないしダレてきます(^^;

 脚本がスカスカすぎて映像にすることが少なすぎるので、間に合わせで埋めたのではないかと疑うレベル。

 銀魔法が通用せず、3人離れ離れに吹き飛ばされてしまうプリキュア達、ラブーはその中でもミラクルに執拗に迫ってくる。

 「みんなを、返して……」

 「安心しなお嬢ちゃん。今とどめを刺して、仲間のところに行かせてやるよ!」

 「殺す」という言葉を使わない制限の上で精一杯の表現をしているのですが、残る二人の死亡確認をしないでミラクルにだけ迫るラブーがすごく間抜け(^^;

 このままマジカルとフェリーチェを描写しないでおけば、本当にやられたのか? と思ったまま、助けが入る部分がきちんと盛り上がるのに、二人とも無事なことは視聴者にきちんと見せてくるので、ラブーが間抜けな印象だけ強まります。

 ここで二人を出してくるのが、前回から引き続き薄っぺらな悩みを描写するためだけなのが、さらにひどい。

 フェリーチェに至っては「勉強しなくてもすごいことができる私の力は普通じゃないの?」が悩みなのに「肝心な時に役に立たなくて何のための力なの?」と悩みの内容自体が変わってますし(^^;

 もう何も自分たちには残っていないのかとミラクルが思う時、落ちてきたミラクルの魔法の杖。

 「魔法が私に、たくさんの素敵な出会いをくれた。……私にはまだ、魔法がある!

 ……えー……なんかもー、スタッフは仮にもプリキュアの主人公に、こんなことを言わせているのが情けなくないのだろうか。

 ここまでの魔法の設定は迷走しまくっているのですが、そもそもみらいがどうして魔法を使えるようになったのかって言うと、自分で努力していたら魔法の力を使えるようになったとか、彼女の人柄に惹かれた人々が託した力が魔法になったとか、そういう話ではなく、超常的な存在(≒神)である杖の木が特に理由も説明もないまま杖を落っことしたからなので、そこにみらいの意識も努力も全く入っていないわけです。

 本作ここまで、闇魔法使い(力を与えられた人外)やはーちゃん(妖精)以外で魔法が使える人は「魔法界で杖を与えられた人」だけなので、基本的に「魔法は神or運命に選ばれた人間にしか使えない」と言えるわけですが、それを考えると「私には魔法がある!」は「私は神(運命)に選ばれた人間だ!」と言っているのと変わりありません。

 その「私は選ばれた人間」を肯定するのは別にいいのですが、ではそこから何を見出すのか? という新たな問題が浮上するわけでして、みらいが何を言うのか?

 答えは「だから私は色々なつながりを持てた」「そのつながりをなくしたくない」という自分の話ばかりで、その力を与えられた意味とか全く考えず、自分に与えられた力と幸福にしがみついてるだけ。

 はっきり言って、今回のミラクルのこのセリフは、意地の悪い言い方をすれば「運命に選ばれていなければ私には何もない」「運命に選ばれてない者は私以下のクズ」と言っているも同然。

 あと、仮に「魔法がある」を肯定しても、今回の戦闘で使ったのはダイヤスタイルの銀魔法全部だけ(まだルビーとサファイアとトパーズがある)なので、「何もない」と言い切るまでに全力使ったと思えないのも痛手。

 そんなミラクルの思いに気づいたのか、動き出すマジカルとフェリーチェ。

 「立派な魔法使いって何なのか、やっぱりまだわからない……でも、魔法があったからつながれた。もう一度、また……皆とつながりたい!」

 「何もわからない……私の力のことも、記憶のことも。だけど、悩みなんか忘れるぐらいみんなといると楽しい。いつまでもみんなと一緒に笑顔でいたい!」

 今を大事にしようというメッセージのつもりかもしれませんが、根っこが歪み切っているので、実体としては「未来のことも過去のことも考えてもわからないけど、運命の力に乗っかって遊んでいた時が一番楽しかったのでいつまでもそこに乗っていたい」と表明するというこの惨状。

 レインボーキャリッジを発見してそれに乗ってきたモフルンは甘いにおいを感じ取り、生まれる新たなリンクルストーン・アレキサンドライト。そして三人そろって新フォーム、オーバーザレインボーに。

 「何が起こってるんだよ……」

 視聴者的にも、さっぱりわかりません。

 校長先生も「新たな伝説が始まる」みたいなこと言ってますが、何度も書くようにそこにみらいの意志とか努力がないので、それまで含めて運命の定めた規定事項としか思えないのですが。

 レインボーキャリッジから現れた魔法陣を使い、必殺技エクストリームレインボーで遠くまで飛ばされるラブー。まあもう諦めもついてますが、相変わらずの敵キャラ使い捨てっぷり。

  気配の消失を感じた二人の仲間が動き出し、キャリッジとリンクルストーンが反応してさらなる謎アイテム登場で、続く。