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5年3組魔法組 41話(最終回)感想&総括

5年3組魔法組』の感想。

41話

 前回からの続きで、文化祭に乱入してカンザブロー先生を金太郎や鬼に変えたり乙武先生を桃太郎にしたりといたずらし、さらには警察まで呼ぶベルバラだが、魔女ジョーカーはみだりに正体を現したベルバラを魔女の掟を破ったものとして捕まえ、罰を与えることに。

 「魔女の掟」は話をまとめるために必要にしても、いくらなんでも唐突過ぎました(^^; まあジョーカー様、かなり地上の管理が甘い様子なので、これまでのベルバラの所業を全部寝ていて見逃してきたとかそんなところかもしれませんが。

 にしても、最後の最後まで直接目で見ても一向に信じないカンザブロー先生は、結構図太い(笑) 幻影の魔物からとっさに乙武先生を庇ったりするなど、どこまでもまっすぐに勇敢ですけど。

 ベルバラが捕まったことを知る魔法組は、その刑罰――13階段の頂上にドクロの石を運ばせるが、最上段に上がる前に石が落ちてたどり着けず、不死の魔女は永遠にそれを続けさせられる――のえげつなさに、ベルバラを救うことを決意。しかし魔女の世界は入るのは楽だが、出ていくのには魔法力が必要で、5人組の脱出にはバッグを引き換えにするしかないという。

 「魔法が使えなくなっても、あのベルバラを、意地悪魔女を助けるんだね?」

 「だって、それでもともとよ」

 「どうせ、魔女バッグはベルバラにもらったんだし」

 「魔法がなくったって、俺たち仲良しさ!」 

 「うん、早くいきましょ! ベルバラおばさん、へばってるわよ!」

 あれだけ辛酸を舐めさせられたベルバラ相手にすごくお人好しかつ一体感のある魔法組ですが、これだけお人好しだからこそ今まで魔法アイテムを使ってもそれほどの大事に至らず、人を助けてこれたんだなと思わされます。

 5人は魔女界に来て、ベルバラと協力して石を頂上に持ち上げることに成功。バッグのエネルギーは微々たるものだが、ジョーカーは5人帰すことを認める。

 「運さえよけりゃ、また会えるよ」

 ベルバラと涙の別れを告げる5人組は、魔法エレベーターで新宿のとあるビルに到着。学校へ向かうと、文化祭の投票は5年3組が1位!

 文化祭関連までまとめてしまうのが、ベルバラ関連を詰めきれず、テンションの上下も無闇に激しくしてしまって、あまり良くなかったような(^^;

 地上から空を眺める5人組に、ベルバラはバラのプレゼントを空の彼方から渡し、最後は視聴者に向けて再会を約束するベルバラで幕引き。

 サブタイトルはなかなか苛烈な「くたばれ魔法組!」だったのですが、内容自体はいつも通りの雰囲気を保ちつつ、5人組が魔法と引き換えにベルバラを助けるというオーソドックスな最終回の形として展開。

 魔女の掟が唐突に出てきたことなど良くも悪くも70年代って感じで、シリーズ全体の結末としてはどうかと思うのですが、まあ本作の結末としては理想的な形態として終わったのではないかと。

総括

 昔ながらのシリーズ構成とか置かない1話完結もので総括とか言ってもなあ、という感じではありますが(^^;

 まあそういった事情もあり、ライターごとで人物やアイテムの設定が変わってしまったりという荒っぽさが目に付くのですが、魔法アイテムについてはMJシーバーがろくに役に立たなかったぐらい(見た目も普通のトランシーバーなのが面白くない)で、基本的にどれにも見せ場があって良かったと思います。

 一番万能なマンガンキーはしっぺ返しが怖いので、他のアイテムを使う解決法を考える、という形にされているのが、上手くアイテムの出番をばらけさせていい感じの設定でした。

 

 エピソードは、各回ごとに何かしらテーマを持ち込んで、それに学校の生徒として素直に向かうのが、ヒーロー番組とは違った趣を見せる本作の教育番組的側面として、面白いところ。……ただ、テーマへの解法に納得いくかは、微妙(^^;

 70年代という時代背景もあって、倫理的に今の時代だとどうかと思ってしまう部分もあるのですが、テーマ性を露骨に押し出さず魔法アイテムを使ったドタバタコメディ風味の底にうっすら見えるエピソードが多い雰囲気。言いたいことはわかるけどそれに対してもうちょっとこういう描写が欲しい、と思ってしまうこともいくつかあり、この辺の塩梅は難しいところです。

 脚本家ではメインの辻真先さんよりも、田村多津夫さんの方がテーマ性が強く出ている感じがして好みですが、特に序盤の第4話が全エピソード中で一番好き。逆にどうしても肌に合わなかったのは石森史郎さんの脚本回ですが、『ザ・カゲスター』も合わなかったので、根本的に石森脚本とは相性が悪いのかなあ……。

 

 人物は困ったおばさんことベルバラは完全に役者の力(笑) 魔法組だとガンモ・ハテナマン・ショースケは話を動かすのに積極的な行動が多く、良い印象に映るエピソードが多いように感じた一方、どうにもミコとチクワは最後までパッとしない感じだったと思えてなりません。

 他のレギュラーだと、序盤、高牧先生は、魔法は信じないけど真剣に生徒の悩みに当たる大人で好印象、役者自体も好みだったのですが、森本先生(カンザブロー先生)と入れ替わる形で降板。

 カンザブロー先生は高牧先生のポジションを引き継ぎつつ、日常パートにも関わってくるなど高牧先生以上に積極的な姿勢に設定されていて、こちらも最後まで好印象に見れました。

 乙武先生は終盤の登場だけあって、どうも最後まで持ち味を活かしきれないままな印象に。カンザブロー先生が一方的に好意を寄せているのも、中途半端なギャグに終わってしまいましたし(^^;

 

 総合でいうと、70年代の色々粗っぽいとこが目につくのだけれど、技術と題材とアイディアは面白かったので、もっと丁寧な作りで見たかった作品。今の時代の技術を使ってリメイクされるなら、一番見たい特撮作品かもしれません。

 エピソード単位での文句はかなりつけてしまいましたが、なんだかんだで好きになった作品でした。