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魔法つかいプリキュア! 第32話感想

魔法つかいプリキュア!』の感想。

 前回リンクルストーンから出てきた謎アイテムを校長先生に話すと「見たところ精霊のようじゃが」とか言われたり、夏休み限定で遊びに来ている設定だったはずのはーちゃんが何の疑問も抱かないまま朝日奈家への居候継続&説明なしに学校に編入と、開幕から考えるのもツッコむのも面倒くさくなる話題が山積みに(^^;

 件の精霊とやら、「見たところ」とか言われてもこの世界の精霊ってどんなものだかわからないし、それがわからない視聴者には見たところバナナとか色々な形をしたブローチとかキュアデコルの類とかそういうアイテムにしか見えない(精霊には見えない)し、精霊という存在そのものについてみらいもリコも疑問を抱くことがないしでもう、何が何だか。

 しかもこの精霊、学校に何故かついてきて勝木さんに目撃される→騒ぐ勝木さんから隠れるように移動、という謎の行動をとるのですが、目の形が変わるとか表情の表現が用意されていないので精霊が勝木さんをおもちゃにして遊んでいるようにしか見えず、凄く、タチ悪い。

 基本的に勝木さん関連は、魔法使いを目撃すること自体には勝木さんに一切非がなく、それどころかみらいとリコが作品世界中の法を破っているのをごまかしているために彼女が変人扱いされているというものなので、どうしてもギャグとして見ることができないのですが、今回の精霊の反応を見るに作り手は本気でこれがギャグとして通用していると思っている様子なのが、本当にタチ悪いとしか。

 みらいの幼馴染である壮太はサッカー部部長として翌日に控えている試合に向け張り切るが、今一つ部員のノリが悪い。そんな壮太に魔法を使ってサッカーの練習相手をするはーちゃんは、部長である壮太がワクワクすればきっとみんなついてくる、と言う。

 劇中の人物の悩みを魔法を組み込みながら解決する、というのは普通なら魔法使いものの王道と言える展開なのですが、内容はあまりにも雑(^^;

 今回の話は「試合に勝つことばかり考えていて楽しむことを忘れている壮太にリーダーシップを感じられないからみんなついていかない」という前提なら成り立ちますが、劇中で部員が練習から離れたり壮太のことで愚痴ったりするのは壮太の意識の問題とかじゃなく、失敗したら校内一周させるという無茶な上に不合理な練習を強要してるせいだと思うのですけど(しかも壮太自身がそれをやるシーンはないので、後輩やチームメイトに無理を通しているだけにしかみえません)。

 一部は「用事があるから午後の練習は出ない」と朝練の段階で伝えているのですが、真偽は不明ですが例えば塾とかだったりしてそのことが本当なら、やっぱり部長の意識がどうとかの問題じゃありませんし。

 そんな状況ではーちゃんが魔法で強引に部員を集めてしまったり、練習中の壮太とはーちゃんを見て次々部員が戻ってきたりするのは、壮太の意識の変化とそれに伴う部員の変化とがあまりに急すぎて、非常に飲み込みづらい展開。

 というか、公立学校の始業式の翌日にサッカーの試合が行われるという日程からしてかなり無茶な気もするのですが(そういう日程でサッカーの試合がされる地区があるのか、知りませんけど)。

 せめてここ、一週間にしておけば、それでも「あと一週間しかない」と壮太が焦る展開は成り立ちますし、塾の存在などの現実的な時間の都合の問題も1日2日と時間置けば回避できますし、はーちゃんとの練習を楽しむ壮太を見た部員が次々戻ってくるという変化も急にならずにすみますし、前々回と前回で1日を2週間かけているからリアル時間との1週間分の開きを埋めることもできますし、問題点の多くが解決するのですけど、なんで翌日にしてしまったのか。

 翌日、サッカーの試合の日に応援に来たみらいとリコとはーちゃんだが、そこに新たなムホーの使い手シャーキンスが登場、プリキュア達はサッカーの邪魔をさせないためにシャーキンスと戦う。

 新幹部・シャーキンスはカラス天狗みたいな雰囲気ですが、ランプの魔神の次にこれと、モチーフの転換が激しすぎて相変わらず何を目指しているのか(^^;

 ゴールとボールから作られたドンヨクバールに、ミラクルマジカルが横から攻撃してその隙に正面から壮太の使うフェイントを使ってシュートを決めるフェリーチェ。

 「ドンヨクバール、くだらない玉遊びなどに付き合っているのではない」

 「くだらなくなんてありません。サッカー部のみんなは今日のために、悩み、苦しみ、努力してきました。その人の気持ちは尊いものです」

 いや、問題点そこじゃないから。

 シャーキンスの言葉は「自分たちの使命のために余計なことをするな」という話なのに、フェリーチェは「サッカーにかける情熱は尊いのだからくだらないとか言うな!」と言い出しているのですが、毎度おなじみの論点すり替え法でございます。

 シャーキンスは以降のプリキュアの啖呵なども「我々には関係のないことだ」とばっさり切り捨てますが、本当にそうとしか言いようがない(笑)

 シャーキンスとフェリーチェの会話に見られるように、ムホー使いのみなさんは「主が降りてくるための準備をするという使命を帯びているので、それを果たすため破壊活動を行う」のに対し、プリキュアは「使命とか関係なく、今の日常を守るために自分たちの力を振るうだけ」と向かっていくのですが、そこに何一つ噛み合う要素が存在しないのはどうしたものか。

 ここでプリキュア達は、日常に干渉しなければシャーキンスたちの活動を妨害しないと表明するのでもなければ、どうせ日常を脅かすことしかしないんだから絶対に倒して見せると積極的に打って出るわけでもないので、本当に「関係がない」だけで止まってしまい、面白味が生まれてきません。

 まあいつものことですが、「考えるより行動」とか言うくせにプリキュア達の態度があまりに受け身すぎて全く動いていないため、彼女たちの言動に力強さも説得力も何もなし。

 というか、シャーキンスがこっちの世界にきて暴れているのって、使命達成の一番の障害がプリキュアだからであり、つまり彼女たちがプリキュアだからこの世界に危機が及んでいるとも言える訳で、いい加減、プリキュアは日常を守ることだけでなく、自分たちに与えられた力と使命にきちんと向き合わないとダメだと思うのですが(^^;

 シャーキンスを追い返した後、壮太のチームは試合を無事終え、結果は引き分け。外部(みらいたち)から「引き分けでも十分」とか言い出すのは問題あると思うのですが、結果よりも楽しめたことが重要、と回のテーマだけはきちんと決着。過程があんまりにズタズタすぎるので評価できませんが。

 そんな様を見てバナナ精霊が「トパーズ、ミトメール」としゃべり、レインボーキャリッジに点る光。

 終盤に向けてリンクルストーン関連のノルマを達成していくのでしょうが、何度も書くように過程が雑なので何がどうしてノルマ達成なのかわからないし、何故かこれをみらいたちは感知しない(気付くのはモフルンだけ)話にされているので、全然達成感にも結び付かないという、メタ的な意味でのノルマ消化だけに終わってしまっているという困った新要素。

 総じて、なんとなく書きたいことは理解できるし、着眼点「だけ」は悪くないのですが、それを埋め合わせる要素は雑の塊、また作品全体の欠陥と言える部分(もはやただのいじめレベルの勝木さんの扱い、敵との対立構造が成立していない、魔法や学校の設定をはじめとする基本設定の積み重ねが杜撰)はどうにもならないので結局単体の出来も非常に悪いという、どうにもならない感じの集まった内容。

 次回、リコのパパ登場。