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ぼんやりと特撮・アニメなど

特撮やアニメの感想を適当に投げるブログ つぶやき → https://twitter.com/wayohmugen 某mugen製作 →https://onedrive.live.com/?id=3AB66F1D6B2F66E4%21139&cid=3AB66F1D6B2F66E4

激走戦隊カーレンジャー第38話感想

特撮感想 激走戦隊カ~レンジャー

激走戦隊カーレンジャー』の感想。

 芋長の店主が倒れて芋羊羹作りを引退しようと考えていることが判明し、ボーゾックはエグゾスの用意した若返りパックをPPチープリに使わせて芋長店主を若返らせることにより芋羊羹作りを続けさせようとする。一方、洋子は占いの結果運命の出会いがあるかもしれないと信じて動き出す。

 前回のノリシロンを引き続き登場させるなど確実に話の流れは汲んでいますが、久々の曽田さん参加ということもあってか洋子のキャラが初期段階に戻っているような(^^;

 チープリのメイクにより若返った店主は、洋子と出会って運命の人扱いされることに。若い日の店主に美男子ながら老後とよく似た役者を選べたのは良かったところですが、自称が「イモタク」ってところに美男子=木村拓哉という感覚の時代を感じさせられます(笑)

 若返った店主は第二の人生にケーキ職人の道を考えるが、ボーゾックが彼を襲う。ボーゾックにとっては重要人物ゆえに手を出しづらい、として一般人程度の能力でも跳ね除けられる理由づけになってしまうのが悔しい(笑)

 カーレンジャー登場でゼルモダたちは撤退するが、店主の妻が登場し、イモタクの正体を知る洋子は失神。目を覚ましたところで店主はもう一度冷静に考えようと、洋子との第2の人生に本気であることを示すが、洋子は妻がいることを理由に拒絶し、妻の方も泣き崩れる。

 「おじいさん、あんまりじゃありませんか! 私たちの50年の人生は何だったんですか……」

 「わしだって急に若返らせられて、どうしたらいいのかわからんのですよ……」

 人生をやり直せる絶好の機会に恵まれているという状況に置かれて、今まで積み重ねたものを捨ててしまってもいいのか? 店主が倒れたことについて「壊れた人間」と表現するエグゾスのことも踏まえ、なかなか重たいテーマ性を持った話に展開してきました。

 この「今まで一つのことを信じて続けてきた人間が、それを覆すような事実に直面して、かつやりなおせる状況に置かれたらどうするべきなのか」という展開、曽田博久脚本で度々見る気がするのですが(『特捜ロボ ジャンパーソン』39話や小説『千両帯 新三郎武狂帖』など)、曽田さんの中でこだわりがあるテーマなのでしょうか。

 チープリは芋羊羹による巨大化メカニズムを知られてはまずいと、店主はただの実験台であり本当の目的は単なる若返りによる社会の混乱だとしてカーレンジャーを誘導。シグナルマンをパックで子供にしてしまい、さらにゼルモダの操る修正版ノリシロンで破壊活動に。

 絆とこれまでの人生が途絶えることを恐れる店主の妻は最後の芋羊羹を持ち出しており、転んで落としたところでグラッチがそれを拾って、チープリ巨大化。

 巨大戦ではチープリがパック攻撃を繰り出すが、VRVロボがノリシロンを盾にするという意趣返し(笑)

 パックを受けたノリシロンは付録に若返って爆散。

 ……えーまあ、前回は油断を突いていたから優勢だったのですが、単体でも結構強いことは間違いないのでどう処理したものか難しい敵ではあるのですけど、こう解決したか(^^;

 続いてチープリがVRVロボに倒されると、その爆散した煙の成分がパックの効果を打ち消す力を持っていたために、シグナルマンも店主も元の年齢に戻った、となり、収拾がつけられなくなったので強引にご都合で解決させてしまった感が強く、残念。

 最終的に芋長の店主は今まで築いてきたものを見つめ直し、妻とは元の鞘に収まることに。元気を取り戻して芋長の芋羊羹にはますます味の磨きがかかったとされ、ハッピーエンドに。

 作中の基本的な設定に関わりつつも、あまり大きく扱われなかった芋長の店主を題材に、ちょっとテーマ性を含ませつつ一本綺麗に纏まった話という感じで、面白かったです。

 ……ん、あれ、これでいいのか……?

 ボーゾックの目的は芋羊羹を作らせることだったわけで、それ自体は達成されてしまっており、カーレンジャーは認識してない事実とはいえ、冷静に考えると全然ハッピーエンドではない気がする(^^;

 『カーレンジャー』の曽田脚本は小道具活かしつつそこそこキレのいい言葉も飛び出して、構成も案外まとまっているのが続いていい感じのスパイスっぽくなっているのですけど、浦沢師匠の作風に寄せようとしている部分もあるためか冷静に考えたら酷いオチも結構な頻度で出てきているような(笑)

 次回、宇宙の捨て子。