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ぼんやりと特撮・アニメなど

特撮やアニメの感想を適当に投げるブログ つぶやき → https://twitter.com/wayohmugen 某mugen製作 →https://onedrive.live.com/?id=3AB66F1D6B2F66E4%21139&cid=3AB66F1D6B2F66E4

鉄血のオルフェンズ 28話感想

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』の感想。

 冒頭、クーデリアは桜ちゃんの農園にかくまわれることとなり、そこで三日月がトウモロコシ以外の作物も作れないか実験していることを知る。

 三日月が単なる戦闘だけでなく、自らが理想としていること(大農園の設立)に対してきちんと努力をしていることが示されるのですが、クッキー&クラッカによると何度も枯らせてしまうがすぐに新しく栽培を始める、という話なのが意味深。

 前向きに言えば失敗してもあきらめない不屈の精神と確固たる決意、なのですが、1期からずっと三日月について引っかかっているのが肉食を忌避しているが植物食には抵抗が無いというところで、肉を嫌う理由が死臭であるなら三日月は植物に生命があると認識していないのではないか、ということ。

 それを踏まえて考えると、栽培した野菜が枯れても三日月はそのことに何の感情も抱いておらず、だから平気で次の野菜を作る方向に切り替えられるのではないか、と捉えられるわけでして。

 三日月の生命の認識(死生観)はかなり歪なところがあるのですが、これが話にどう収まってくるのか。

 そのころ、マクギリスの率いる地球外縁軌道統制統合艦隊から、石動の率いる艦が鉄華団へと派遣される。やけに夜明けの地平線団討伐に急ぎの姿勢を見せている石動たちを訝しむオルガだが、自分たちの手柄にするためには好都合と指揮権をもらい受けて協力体制に。

 オルガの対応に対し「言っても聞かないのは慣れている」と言うものの、作戦が始まると結局いくつか疑問を投げたりして微妙な表情になるメリビット

 1期での彼女、自分で対案は出せない(言語化できない)割に一方的な視点で『善意』を押し付けて、「鉄華団員と比べて大人である自分」を見せようとしている、すっごくダメな人だったのですが、オルガに対しての態度が「完璧ではないけど最善だと思うから従う」のではなく「もうダメだと言っても聞かないから不服だけど従ってやる」なあたり、あんまり改善されていない感じで、安心していいのやらしてはいけないのやら(^^;

 これ、「物事を多角的・客観的に見れるようになった」のではなくて「(悪い意味で)妥協できるようになった」って感じで、既に危ない臭いなのですが、さてどう転がるか。

 艦を牽引することでエイハブウェーブ反応を誤魔化し、レーダーでの反応以上の艦を率いるという狡猾な戦法を見せる夜明けの地平線団に、持てる戦力と知恵で持久戦を挑むオルガたちだが、マクギリスに対する牽制も含めて動き出したアリアンロッド艦隊が出現。そしてマクギリスがこの戦いに噛んでいることを知った仮面の男ヴィダールもまた動き出し、手柄を奪い合う複雑な戦況に。

 という感じで、後半ほとんどバトルに費やされる戦闘メイン回。

 故障で動けなかったバルバトスが宇宙空間で本領発揮し、まさに一撃必殺の戦闘を見せる中、昭弘の新モビルスーツであるガンダムグシオンリベイクフルシティ(長い)は巨大ニッパーで相手を切断しようとするという、独特の力押し感が面白い。

 戦闘自体は新モビルスーツのギミックも見せて割と面白いのですが、肝心の敵である夜明けの地平線団が面白くないのが、今回最大の問題(^^;

 話として、彼らとの直接対決に核が乗っているわけではなく、むしろ彼らを狙うギャラルホルンの思惑に、なんとしても手柄にして先に進みたいオルガの意思といった、周辺の人物の事情がメインであるため、最初からそういう意図であるにしても、夜明けの地平線団があまりにも噛ませ犬すぎる見せ方。

 一応は「10隻の艦艇にモビルスーツを従える厄介な海賊」なのだから、相応の見せ方をしてほしいのですが、三日月の怪物性と新しいギャラルホルン側のモビルスーツに、完全に飲み込まれてしまっています。

 まあ、現在のギャラルホルンは組織の腐敗の露呈で色々混乱中(故に治安が悪化している)なので、夜明けの地平線団はチョロチョロとしていたしょぼい海賊がその隙を狙って寄り集まりちょっと強くなりました、程度の存在でしかない可能性もありますが(そうなれば1期時点で存在に全然触れられてなかった彼らが突然脅威に扱われているのも、ある程度納得)。

 本当はギャラルホルンが1期程度の権威を保てるなら大した脅威ではないぐらいの規模なのかもしれない、となると1期で鉄華団が世界情勢に与えた影響、その負の側面の一つと言えるわけでして。

 夜明けの地平線団のモビルスーツパイロットにはヒューマンデブリを鉄砲玉として使っていることが言及されているのですが、ここから兵器だけはあるけど人材は足りてない急ごしらえ組織の可能性が垣間見えますし、またヒューマンデブリ増加も鉄華団活躍の負の側面であるということで、この微妙さまで計算されている可能性は無きにしも非ず。

 にしても、帰ってくるところ(家族)を持つ元ヒューマンデブリの昭弘が活躍したのを見せた後に、次々と「帰る場所がないから突っ込んでいける」ヒューマンデブリが三日月に撃墜され、涙を流し恐怖にひきつった顔のままの死体が浮かんでいく、という流れ、悪趣味だなあ……(^^;

 ギャラルホルン襲来に焦る地平線団団長のサンドバルは自ら出撃。それを狙う三日月の前に、ジュリエッタが立ちはだかって、続く。

 戦闘以外での今回の見どころ:アトラの「じゃあいっぱい作って待ってるね!」が本当にうれしそうな声で、金元さんがいい仕事。