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ぼんやりと特撮・アニメなど

特撮やアニメの感想を適当に投げるブログ つぶやき → https://twitter.com/wayohmugen 某mugen製作 →https://onedrive.live.com/?id=3AB66F1D6B2F66E4%21139&cid=3AB66F1D6B2F66E4

激走戦隊カーレンジャー第42話感想

激走戦隊カーレンジャー』の感想。

 ダップがボーゾックに囚われたことを知るカーレンジャーは、現れたVRVマスターの制止も聞かずにVRVロボでマリンザブーンに立ち向かうが、ダップとの絆が失われた今、VRVロボのエネルギーとなるクルマジックパワーの消耗は激しく、サイレンダーの助けを受けて退却を余儀なくされる。

 うーん、いつの間にクルマジックパワーは心の絆が生み出す力になったのか(^^;

 そもそも星座から与えられた力だし、ダップが冬眠している間も普通に戦うことはできていたし、最初の変身がダップの詐欺によるものなので、色々と胡散臭すぎます(笑)

 クリスマス商戦の山場で、かつ冬眠が長かった分ダップの存在感にフォローを入れようとしている話なのでしょうけど、基本設定のそこが飲み込めないので、どうも空回りした感じがあります。

 その話を踏まえて、カーレンジャーは自分たちの無神経な行いがダップを傷つけたかもしれないと思い悩む……と、前回のフォローを一応入れるのですが、ダップとカーレンジャー一同の関係や思いが今一つ詰め切れてないのが浮き彫りに。

 「俺たち(戦士であるカーレンジャー)はダップの言葉に従う」けれど「ヒーローじゃないときはダップの想いを無視してしまう」という構造なのかもしれませんが、別にカーレンジャーじゃない一般人としてもダップとの関係は目覚めの祝いを行うぐらい良好だったはずで、やっぱりどうしても前回突然ダップを無視してしまったのは、雑な設定にしてしまったよなーと。

 むしろ私、前回のあの構図で今までのカーレンジャーたちを想うと、「ダップを無視しているふりをして、実はきちんとみんなで祝うクリスマスを考えていたんだよ」って展開に転がっていく、というフォローが入るものだと思っていて、それが全く考えられていない話――つまり、カーレンジャーがいきなりダップとの絆や彼の過去を全く考えていないところから始まり、後手のフォローしかできないエピソードになってしまったのは、残念と思うほかありません。

 何度も書くように、ダップは故郷の星を滅ぼされ、それによって家族を失っている境遇であるわけですが、前回に今回とダップは何度も父を回想し、ボーゾックは占い師(エグゾスが偽名で送った)の年賀状を理由にハザード星を滅ぼしたという真相の判明といったところでそのあたりがやたらに強調されてしまうため、前回のカーレンジャーの無神経さばかりが明確にされてしまっています。

 過去のヒーローのパロディとかをやりつつも、なんだかんだ『カーレンジャー』としては引いてある一線を、この一連のエピソードのためだけに越えてしまった、という展開になっており、正直、見ていて苦しいです。

 この「年賀はがきで星一つ滅ぼす決断」は、ボーゾック(ガイナモ)が愛嬌あるように見せかけて実は残酷であることを再確認、そして最初からエグゾスが全部仕組んでいたことでカーレンジャー(ヒーロー)およびダップ(個人)双方最大の敵がエグゾスに決定する、という効果をもたらしているのですが、上のような事情があるため感情をどこに置けばいいのか戸惑う話に。

 この辺に比べたら、VRVマスターとダップとの関係……実は彼こそダップの父ではないか? という謎の部分や、それをつなげるために「シュラシュシュシュ」の設定が何も伏線なしに急遽追加されたことは、まあ些細な問題(^^;

 この伏線の雑さとか、クルマジックパワーの設定の混乱は、本作が意図的に連続性と統一されたテーマ性を廃して、1話ごとのエンターテイメント性を追及しているが故の弊害と言える部分だと思います。

 勿論、それ故に各エピソードが単体でも楽しめる設計にできているし、多少の無茶をやらかしても、カーレンジャーがヒーローとしての自覚の下にボーゾックを倒して作戦を阻止できれば、なんとなく『カーレンジャー』として成立させられるだけの世界観の懐の広さにも貢献しているのですが、図らずも『カーレンジャー』という作品の何が欠点であるのか、今回の連続エピソードで浮き彫りになった気がします。

 VRVマスターはダップを逃がすと一人エグゾスに特攻。サイレンダーがかろうじて持ちこたえているところに、VRVマスターがダップを助ける間自分たちができることを、とエネルギーが残っているRVロボで出撃したカーレンジャーだが、RVロボのエネルギーもわずか、というところで続く。