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鉄血のオルフェンズ 30話感想

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』の感想。

 アーブラウの防衛軍が発足することとなり、その記念式典で責任者として扱われることになったチャド。

 何分1期では次回予告でまでネタにされている存在感の無さだったため、ヒューマンデブリ設定が語られたりそれに伴う昭弘の心情も描写されたり、蒔苗に名前で呼ばれることに感激するなど、今回踏み台にするためにいきなり色々積まれるチャド(^^;

 メイン格として扱われてるメンバー以外の描写の積み重ねが結構歪なのですが、チャドはモロにその煽りを食った形に。

 そうやって間に合わせで描写を作るぐらいなら、せめて今回だけでも目一杯チャド周辺にだけ集中していればいいのですが、目標達成のために焦るオルガを心配する三日月とか、新たなマクギリス対策を打つラスタルとか、ジュリエッタにえこひいき扱いされるヴィダールとか、脇の描写もグイグイ詰めるため焦点がボケ気味に。

 「食事も仕事も、目の前のことをひとつずつ片づけるしかない」と冷えた食事を食べるオルガに三日月が善意で栄養(火星ヤシ)を追加するも、それがハズレだった、というのは「急ぎ過ぎるとしっぺがえしが来る」って蒔苗の発言を踏まえつつ、予期しない善意の横やりが思わぬ壁になるという教訓染みている感じで、面白いシーンではあったのですが、これ以上は続きそうになく、間を埋めるためだけのシーンみたいな印象ですし(^^;

 ……いや、そういう脇の描写が面白くないわけではないのですが、基本的に(どこまで計算されているのかわからない部分まで含めて)1話ごとの情報量が多い作品なので、消化する前に胃もたれしそうになって困ります(笑)

 全体で気になるのは、フミタンの名前を冠した商会を運営するクーデリアとか、今回のチャドの反応とか、ヴィダールとか、2期に入ってからだんだん「名前」に関する描写が露骨になってきたかなというところ。

 1期でも三日月が自分の名の由来である月を見るとか、マクギリスが「モンタークが真の名」と話すところとかありましたが、2期になってから「名前」というものに対する本作なりの意味づけを本格的に行おうとしているように思えます。

 「名前」は「人が死んだ後(全て奪われた後)に残るもの」の答えの一つとなりうるものでもあるのですが、少なくともストレートにそれを肯定する気はないと思われるので、引き続き様子見。

 で、ジュリエッタは自らのモビルスーツパイロットとしての腕を買われたから後ろ盾なしでもギャラルホルンで戦えていると主張するのですが、そこからそのパイロットしての腕前を誇るのではなく「ラスタル様は私の誇り」と歪んでいるのが、これからジュリエッタ関連で気になる部分。

 「自分自身の存在や能力ではなく、誰か他の優れた人にアイデンティティを置く」のってすっごく1期のアインくんと同じ道なのですが(笑)

 そうなると、ヴィダールが彼女に対して「誇り、か……」とつぶやくのも(ヴィダールの正体が予想の通りであるならば)、単に自分自身の問題だけではない、別の意味が生まれてくるわけでして。

 「誇り」という言葉に関しては、ヴィダールの正体があのキャラなら、彼は「周囲の価値観に作られた栄光や名前を『誇り』と呼ぶも、それを周囲の誰にも自分自身と認めてもらえず、結局それを偽った時だけ人を救えた」という、これまたひどくねじれた話なので、結構きつい話(しかもそれが仮面を被っている現状、というのが極めてきつい)。

 いや、ヴィダールに関しては憶測で転がすしかないのが現状なので、あまり突っ込んで考えるのも難しいのですが(^^;

 正直、現状一番困っているのは次々出てくる新情報に対して劇中で確定している材料が少ないので、何を考えるにも妄想にしかならないところです(笑)

 式典直前、蒔苗の待合室に飾られていた花が爆弾と判明し、蒔苗とそれを庇うチャドは意識不明の重傷に。全ては自分の意向に沿わないで感情論を振りかざす鉄華団を見限ったラディーチェが、傭兵ガラン(ラスタルたちのセリフから、その辺とのつながりもある模様)と仕組んだことであった。ラディーチェは鉄華団本部との連絡も完全に取り仕切り、孤立した地球でアーブラウとSAUとの経済圏同士の戦争が開始。

 ラディーチェ、常識的な大人として鉄華団の話についていけないだけだと思っていたら、嫌気がさしたから国家間レベルの戦争引き起こしたい連中に乗っかってガキども皆殺しにしようという話を後先考えず実行していて、外道とか悪とかいう次元ではないキ○ガイに。

 まあ、テイワズの上の人たちとかギャラルホルン周りのコネを使えば当面は逃げられるのでしょうが、

 テイワズの事務系職員はダメ人間ばかりか?!

 メリビットさんは相当ダメな人だと思っていましたが、上には上がいた……(笑)

 いや、メリビットに負の方向で行動力を身に着けさせたらこれになる、のかもしれませんが。

 防衛軍の指揮官として就任したガランと手を組み、チャドの不在中に臨時指揮官としての選択を迫られることになるタカキ。不穏な運命に飲み込まれていくというタカキのモノローグで、続く。