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ぼんやりと特撮・アニメなど

特撮やアニメの感想を適当に投げるブログ つぶやき → https://twitter.com/wayohmugen 某mugen製作 →https://onedrive.live.com/?id=3AB66F1D6B2F66E4%21139&cid=3AB66F1D6B2F66E4

仮面ライダースーパー1 5・6話感想

仮面ライダースーパー1』の感想。

5話

 サブタイトル「跳べ一也!悪魔のマシーンレース」なのですが、バイクアクションは多めなもののレース要素はAパート冒頭のみ。

 ドグマは美術品を盗むため、忍者の末裔を改造したカメレキングを扱うことに。その前に一也だけをモトクロスレースで誘導して、始末しようとするカメレキング。

 美術品には心を鎮めさせる何かがあるとしてごまかしますが、第3話の黄金郷といい、テラーマクロ様に拝金主義の気配が漂っていて、絶妙にダメな雰囲気(^^; 演じてるのが『赤影』の定番悪役である汐路章さんなのも原因か。

 カメレキングに対し、一也の死体確認を怠ったことを指摘するなど、単なる間抜けでは終わりませんでしたが。

 生き延びた一也は、山の中である兄妹と出会い、じきに日が暮れるからと山小屋に泊めてもらうことに。妹あかねは口がきけないとごまかす兄だが、実は兄妹は忍者の末裔であり、兄はその技術を買われて妹の命と引き換えにドグマの改造を受け、一也を殺すためにこの小屋におびき寄せたのだ。

 山小屋のセットに、忍者設定まで組み込まれるとなんだか時代劇の世界(笑)

 あかねには逃走防止用の首輪(兄カメレキングの遠隔操作で締め付けられ、殺すことも可能)がつけられており、実の妹をも人質にしようとする卑劣さを見せるカメレキングに、一也は攻撃できない。

 「これはもう、兄じゃないわ! 兄の格好をした……あ、あ、悪魔なのよ!」

 忍タリティ足りていた!

 もちろん後半戦、スーパー1はあかねを助ける&美術品強奪の阻止のためカメレキングを倒して、その死にあかねが悲しむことになるのですが、「忍者の末裔」設定はどうも、このドラマで上手く回らず。

 人里離れて暮らす忍者兄妹、という設定にすることで兄妹の絆などの感情部分を(尺の都合で入れられないであろう)改造前の兄の人物像を描くことなく示すことができるのですが、逆に「忍者だから悪に落ちた家族を斬る覚悟も存在している」という部分も納得できてしまうため、この二人を単なる兄妹関係扱いで「例えあかねさんのお兄さんと言えども」と戦うスーパー1には微妙にズレが生じてしまいました。

 怪人を撃破したスーパー1に対し、何も知らないので一人だけ喜んでいるチョロの描き方は悪くないのですけど、真相を知った後(あかねが遺骨を持って帰る場面)もにこやかな笑顔を見せているため、こちらも据わらず。事件解決の手がかりを一也に提供したり、一也の身を案じて懸命に捜索に乗り出したりと、コメディリリーフ一辺倒ではない描き方をしてくれるのでチョロ自体にはあまり不快感を覚えないのですけど。

 忍者要素と強奪作戦とが直接結びついているわけでもないですし、バイク(モトクロス)要素は完全に導入部の設定でしかないしで、全体的にちぐはぐ。

 あと、「一也に対して拘束された人質の前で時限装置による処刑を図り、怪人は本来の作戦へ向かうがその間に脱出される」という展開が、装置のギミックが違うだけで前回第4話と全く同じなのは感心しません(^^; 本作、全体ストーリーの連続性は希薄にしたって、同じ脚本家が2話連続で同じシチュエーションを使ってしまうのは流石に気になるところ。

6話

 色々、凄かった。

 街中の熱い恋愛カップルばかりが次々と空に誘拐される事件が発生。ハルミの親友も結婚式で誘拐されてしまう。何もできなかった一也だが、地面に蜘蛛の巣の影が出たことからこれをドグマの仕業と考え、ハルミとカップルを装って囮作戦に。

 第6話にして、第1話から登場している女性レギュラーのハルミが一也に思いを寄せていることが判明し、「一也とならどんな困難でも乗り越える」など強烈なアプローチを連発。

 今後この展開が継続されるかはわかりませんが、持ち込んだからには出来る限り踏み込んで欲しいと思うところ。

 当の一也は露骨すぎるほどに朴念仁で流してしまいますが、まあ彼にとって真の恋人は宇宙の父さん星なので!(笑)

 あんまりに露骨すぎる囮を捕まえるドグマ怪人スパイダーババンは間抜け、と思ったら囮ということは流石にバレバレで、一人だけ落とされる一也。

 変身して無事なスーパー1はレーダーで追跡しようとするも、レーダーハンドが故障して本拠地にてメンテ。

 このメンテナンス装置、今までのライダーにはない描写で、スーパー1のメカニック色を押し出す独自の働きをしていますが、毎週これを入れるシチュエーションを考えるのは苦労しそう。前半の敗北をここで修理できる、という扱いはされそうですが。

 というか映像見ても今回の戦闘で不調になったように見えないのですが、そういえば前回(5話)にはメンテナンスシーンが無かったので、今回の整備不良の原因は多分それだ(笑)

 一日一回、メンテナンスは怠るべからず!

 ドグマの目的は、優良な人材を集めた理想社会の縮図である村を形成することで、そのために誘拐した人に各種のテストを行い、そこから将来に有能な子孫を送り出せるよう相性診断の結果で夫婦にすることを考えていた。

 結婚・恋愛に対する自由意志と感情への弾圧、として『仮面ライダー』のテーマの一つである「人間の自由」へとストレートにぶち込んできましたが、「感情で相手を決めるから不幸になる」「今はそう考えても、すぐに我らに感謝するようになるのだ」とメガール将軍はその思想を信じて疑っていないことを明確に描写するあたりが、秀逸。

 にしても耐久力テストで「暴風雨耐久」と称し巨大送風機と消火用ホースでダバダバ水を送り出すというとんでもなくシュールな絵面、どうにかならなかったのか(笑)

 疲弊しきった男女を助けようと乗り込んできた一也は、リンゴを見張りにぶつけたあと、自分で持っているリンゴを握りつぶして強さアピール。対抗して握りつぶそうとするも潰せず、リンゴで殴られて昏倒する見張り戦闘員。

 一連の流れに笑い方と、それ明らかに悪役のパフォーマンスだぞ一也……(笑)

 だがスパイダーババンは天井裏から見張っていて、捕まってしまう一也は円筒の下にプロペラカッターが用意されその内部に吊り下げられるというドグマ式処刑を受けることに。

 プロペラカッターの切れ味を見せるため大根を落として見せるスパイダーババンと、今回の演出小道具はどうして絶妙にマヌケなんだろうか(笑)

 一本ずつ、自分を下げているロープが切られていく中で一也は赤心寺の修行を回想する。

 住職と師範代の下、いつもの吊り橋からロープで下げられる一也。

 「一也! 死ぬと思う心に怯えるな! 怯えれば見るものは見えず、聞くものは聞こえんぞ! 心を空しゅうして心身を大気と一体化せよ! 然るのち! 身を天命に委ねるのじゃ!」

 そして師範代がロープから手を離し、転落する一也。

 いやちょっと、死ぬからね普通?!

 赤心寺の門下生は一也が改造人間であることを知っている様子だったので、それを踏まえた上でのこの無茶苦茶な修行だったのかもしれませんが、映像見る限り普通に着地失敗してダメージ受けているし、「身を天命に委ねれば死なずに済む」みたいな意識が滲み出ていて赤心寺が超怖い。

 昭和ライダーの特訓は度々無茶が出ますが、これはレベルが違う気がする(^^;

 過去のよりヤバい死の恐怖を思い出して冷静になったのか、プロペラの中央に下りれば助かる! ということで成功する一也は、カップル発表現場に登場。

 スパイダーババンが空中に立っていたのは、見えない蜘蛛の巣を張っていたから(これによって登場時に蜘蛛の巣の影が出ることも説明がつきました)と種明かしされますが、話の焦点がそこに合ってないのでどうでもいいし、色々それどころじゃない(笑)

 スパイダーババンの糸にはファイヤーで対抗(糸は水に強いが火に弱い、というのは後の漫画版『仮面ライダーBLACK』でも見るネタ)、戦闘に入ると圧勝を収めるスーパー1。

 「みんな! ドグマの検査など気にするな! その代り、幸せになるのも、不幸せになるのも、君たち自身の責任だ! みんな、幸せを祈る!」

 と、スーパー1が若者たちにエールを送り、啓発的に終了。

 テーマは面白かったし、スーパー1のセリフ自体も格好いいのですが、捕まった若者たち、基本的に自分たちの恋愛に疑問を抱いていなかった(最後のカップル選別で恋人に詰め寄られて微妙な表情を浮かべながら無言の男とかはいましたが)もので、迷いを抱くなというメッセージがあまり噛み合わず。

 そして、そのセリフを考えると一也、あのトンデモ修行は自分で言い出したものだったのか……?

 なんかもう、あの回想が色々すごくて、他の部分を考えるのが正直、どうでも良くなってしまいました(笑)