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コンドールマン 9・10話感想

コンドールマン』の感想。

9話

 ゴールデンコンドル、火を吐くとかそういう技でもあるんだろうかと思ったら、まさかの体当たりでレッドバットンがあっさり爆死。

 サタンガメツクに引き続き、何話も引っ張った幹部級怪人があっけなく冒頭で散りました(^^;

 復讐に燃える姉・ゲムスラー。一方ニュースでは大臣が新しい輸送船の来航を伝えるも、コンドールマンが懸念事項であると記者会見で述べ、一躍悪人として有名になるコンドールマン

 一心は大臣に向けてテレビ越しにコンドール・アイ。すると映像が乱れてしまい、大臣の正体に迫ることはできなかったが、カメラの向こうでは大臣が苦しみ、記者会見を中断してゼニクレージーの正体を見せていた。

 モンスターの正体を暴くコンドール・アイですが、効果はあるもののなかなか核心に近づけず、一筋縄ではいきません。

 その後、新たなモンスターコインマーにより第二次輸送船団は沈められてしまう。

 「ところで、私のいたぶるコンドールマンって、たくましい? どれとも痩せ? 私痩せって嫌いなのよ~」

 「ケニアの吐かせ屋」との異名をとるコインマー、拷問器具を取り出してレオナ・高倉(ゲムスラー)に見せる。

 変態の怪人というのは度々見ますが、ここまで直球にサディストの変態が登場すると、本作の対象年齢が若干怪しくなってきます(^^; 恐るべし、『コンドールマン』。

 その後、レオナはコインマーを伴って、国会議事堂でゼニクレージーと作戦会議。漁師も近づかないとされる魔界島に食料の輸送船を運び込んでその利益を得て、輸送船の撃沈はコンドールマンの仕業にすることでコンドールマンを焦らせ、罠を仕掛ける、というのが今回の目的と説明。

 なおコンドールマンの方は、移動中の車にコンドール・アイで透視することで、既に国政にまでモンスターの手が及んでいることは気づいているのですが、劇中でレオナから「まさかここまでは入ってこれない」と説明されるなど、活動範囲の制限を強調。

 証拠をつかむなりすればコンドールマンと言えども入ってくるとは思うのですが、主題歌などで「日本という国家と国民を守るヒーロー」として強調されているコンドールマンが、その国家を隠れ蓑にしている悪役になかなか踏み込んでいけないというのは、厳しい話。

 さらにコインマーは人間態で市民を煽り立て、コンドールマンは正義のシンボルと主張するまことたちは、容赦なくリンチを受けることに。

 設定の都合もあって容易く煽られる市井の者たちの描写が多いのですが、相変わらず、子供相手でも本当に容赦がない番組です(^^; ちなみに、コインマーが引き連れていた男の一人が、当時「高橋健二」名義だった大葉健二さんで、悪役笑いも妙に似合います(笑)

 止めに入った一心、まことたちを逃がすと、今度は自分が殴られることに。

 「餓えに苦しむ人々の深い憤りを知るコンドールマンは、甘んじて殴られた。それは、まだモンスターを倒すことのできない自分に対する人々の怒りでもあるのだと、自分に言い聞かせるのであった」

 毎度毎度、映像と展開がきっついなあ。

 そこにさゆりが現れ、一心はさゆりに助けられて彼女の部屋に。ここでさゆりが再登場したのは、さゆりが捨て要素にならずに済んで良かったのと同時に、コンドールマンに寄り添う人々がまことたちだけでないことも補強して、良かったところ。

 まあ、さゆりは一心とコンドールマンは別人だと思いつつも、一心の姿をしているから助けたという話でもあるので、そういうズレがところどころあるのが本作のエグいところでもありますが。

 さゆりの部屋を訪れる堅介の助手。

 「一心くん、だいぶひどく殴られたらしいじゃないの。いくら強くても、相手が大勢じゃ

 助手が一心の正体を知らないからということもありますが、図らずもたった一人でモンスターと戦っているコンドールマンに深々と突き刺さる一言を述べていきます。

 もうとにかく、あっちこっちあらゆる手で抉っていくので、ヒーロー番組としては非常に真剣な作風であることを感じさせられるのですが、見ているとちょっと、色々考えてしまって重たくなってきますな(^^;

 そのころ、まことの友人の親子が魚を釣ろうと海に出て、図らずも魔界島に流れ着いてしまう。コインマーに殺されそうになるも、子供から電話連絡を受けたまことにより、それを知って助けに現れるコンドールマン

10話

 爆弾を使って攻撃するコインマーから、なんとか親子を救い出すコンドールマンは、まことたちに手紙を送って翌日の昼に食料を取り戻すことを約束、再び魔界島へ。

 そのころ、ニューヨークではモンスター一族の定例会議。

 コンドールマンは日本で継続中のハンガー作戦を阻止するのに手いっぱいな中、映像こそ用意されないものの世界各地でしっかりとそれぞれの作戦が成功しているということが明かされ、結構恐ろしい話。

 にしても、それぞれの報告が終了後に全員で拍手したり、キングモンスターが「諸君、頼むぞ」と激励したりと、なんだこの明るい職場。

 島にたどり着いたコンドールマンは、地雷原を抜けて倉庫を発見し、ついに証拠をつかむが、その倉庫の扉にはある時間になると満ち潮が流れ込むようになっており、しかも扉には鍵がついておらず、コインマーに言われるがまま自らの手で閉め続ける羽目に。

 身動きの取れないコンドールマンに、正体を吐かせようと、コインマーの執拗な拷問が迫る……。

 トゲ付き鉄球で背中を攻撃すると、徐々に白い背中が赤く染まっていくという映像が、非常に痛々しくて凶悪。

 その間、まことたちは食料が来ることを知らせようとするも、人々はコンドールマンというだけで信用しない、とすっかりコンドールマンの立場が逆転。しかしそれでも信じ続けるまことたち。

 まことたちコンドールJr.とコンドールマンとの関係では、ゴキブラーのように「モンスターはコンドールマンが倒すことを信じるから自分たちはできることをする」という、コンドールマンに対する信頼というのが起点にあるのですが、一方のコンドールマンは限界に達してなお、驚異的な力で支えていた。

 「そうだ、こんなところで死んでたまるものか。敵をここまで追い詰めたのに、死んでなるものか! たとえ片腕一本になろうとも、この身が粉々になろうとも、子供たちとの約束を守ってみせる。ここを支え通してみせる! モンスターの正体を、突き止めずにおくものか!」

 まこととさゆりの姿を思い出すコンドールマン

 子供たちとの約束、に重きを置いているコンドールマンですが、ここで一心を信じているさゆりを思い出すのは、一心の中のコンドールマンを見ている二人というところか。

 一心の中のコンドールマンを正義のシンボルとして信じるまことと、一心が別人と知りながら、それでも巨悪と戦う一心を見守ろうとするさゆりの二人の心を受け、コンドールマンは今、さらなる力を発揮する!

 後半部は実質、変態怪人に拘束されて執拗な拷問を受けている主役ヒーローが描かれているだけで尺を使いきっているという、普通の作品だったらなんだかなあ、って感じの内容で今一つな印象に映った話だと思うのですが、それでも人物描写と葛藤を絡めて何故か面白くなってしまう『コンドールマン』のパワー、恐るべし。