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ぼんやりと特撮・アニメなど

特撮やアニメの感想を適当に投げるブログ つぶやき → https://twitter.com/wayohmugen 某mugen製作 →https://onedrive.live.com/?id=3AB66F1D6B2F66E4%21139&cid=3AB66F1D6B2F66E4

魔法つかいプリキュア! 第50話(最終回)感想

アニメ感想 魔法つかいプリキュア

魔法つかいプリキュア!』の感想。

 互いに現況報告(リコは魔法学校の先生、はーちゃんは異次元で宇宙の平和を祈り続けている)を行い、イチゴメロンパンを食べようとする一同。はーちゃんが呪文を唱えると、イチゴメロンパンの思い出から、三人は中学生の姿に若返った!

 あの、平然と若返ることを受け入れているのですが、別れてからのこの数年間、何を感じて生きて大きくなってきたのか、本気で聞きたい。

 前回、再会の奇跡を神頼みするみらいの姿から引き続いてのこの展開だし、校長先生もずっと若い姿を保ち続けたままですし、本作の主要人物について素直に大人になる/年を取ることを描写できていないのは、「大人」という存在に対する悪意さえ感じるのですが。

 この終盤でさんざん「命」を主題にしているくせに、そこを認められなくてどうする。

 おまけにこの後の展開を考えると、ここでみんなが中学生に戻ってしまうのは、「次回のプリキュアとの引き継ぎ展開のため目線を合わせる必要がある」「変身バンクの都合」というメタ的な必要性だけで、中学生に戻ったということが今回の話でどう作用しているのかって言うと、リコが魔法学校に誘った生徒やリコの家族が中学生のリコを「かわいい」と言って、それに教師の威厳が~と対応に追われるリコというギャグが入るぐらいでしかなく、最終回ここまで至っても、用意したギミックに物語としての意味性を持たせる工夫がさらっさら見えません(^^;

 そこに、イチゴメロンパンを奪う謎の怪物が出現! 魔法界とナシマホウ界を渡り、甘いものを求めるそれは、ドクロクシーの虫歯から生まれた怪物であった、と魔法学校生徒になっていたバッティが説明。

 ドクロクシーの虫歯など、コミカル描写が唐突に出ますが、根本的にドクロクシーのキャラクターそのものも掘り下げが上手くできていない(クシィとの人格の区別も、前回のプリキュアを助けるクシィの魂の描写があるなどして曖昧に)から、そんな話を繰り出しても困惑するしかありません。

 正直、今回のエピソードの作風で最初から通されていたなら、まだまともな作品になったような気はしますが、回によって通用するものと通用しないものがあっちへ行ったりこっちへ行ったりして定まらないせいで、結局何が飛び出してきても白々しくなるばかり、という。

 ドクロムシーを追いかけるプリキュア達に、その姿を見て闇魔法を突然発動させヤモーの姿になったヤモリはドクロムシーと合流。チクルンも吸い込まれそうになるなど、甘いもの欲しさから人々を困らせるドクロムシーに、変身したプリキュア達は対抗し、その虫歯を治すことで甘いものを楽しめるようにしてあげるのだった。

 えー、虫歯から生まれたから甘いものを求めている→その手段として人々から強引に奪うのは許せない! って話なのに、虫歯を治したから甘いもの味わえるよ! めでたしめでたし! という、安定の論点ずらしっぷりが実に『まほプリ』です!

 最終回までこれで、むしろ安心してしまう(笑)

 ヤモーとドクロムシーは笑顔で送り出され、救済したつもりなのでしょうが、論点ずらしが連続しすぎたために、もう彼らの何が問題だったのかさえわからなくなってきて、どうでもいいって感じに。

 最終回のテーマ的なまとめとして、リコたちは出会えた奇跡の話を繰り出すのですが、何度も書くようにそこまでの積み重ねが杜撰なので上っ面だけだし、水晶玉は「新たなお告げ」と称して困難の到来と新校長(未来のリコ)を予言する癖に「ここから先の運命は私には見えない」とか言い出すなど、もう訳がわからないし、考えるのも面倒くさくなってきた……。

 そして、新校長の予言を聞くと、ものすごい焦りだす校長。

 この爺さん、本気で「若い世代に託す」なんて考えが頭の片隅にさえないんだな……

 まだ若い姿なばかりか、ラストの空を見上げる校長の背後にクシィの足らしきものまで見えており(姿は見せないので想像に任せる格好なのですが)、命を主題にした作品の癖に、死んだ人間と老いていく人間が未来を子供たちに委ねる要素がさらっさら感じられないという、この混沌っぷり。

 テーマ的にも展開的にも、最終回の内容としてボロボロなのですが、壊れ方自体は今までと同じものなのでその点の一貫性はあるという、恐ろしい泥沼でした。

 なお、この最終回の目玉の一つが次回作のプリキュアであるキュアホイップ/宇佐美いちかが先行登場するというものなのですが、ドクロムシー探し中に彼女のいる店にお邪魔するという展開で流れがぶった切られ、そこではやたらにセリフが多くてごちゃごちゃしまくっており、戦闘では突然登場して支援してくれるけどそこに何も盛り上がりがなければその後浄化されたドクロムシーの話には一切関わらないという、先の顔見世としては非常に雑な内容で、正直言って残念。

 いや、彼女の出番なしで他の時間の分を『まほプリ』世界の設定で使いきっていたら、もっと混沌とした可能性がありましたが(^^;

 兎に角作品全般として、自分たちで用意した設定の調整もできなければ、提示した設定に対して責任を持つ意識もまったく感じられない作品でしたが、最終回では次作に対してまでそれを貫き通したのは、ある意味凄い。

 えー……早いところ気持ちを切り替えたいので、総括と反省会の記事を早くに上げたいと思います。

 というか、前日の時点でおそらく最終回を見てもこれまでの内容をひっくり返すには至らないだろうと確信していましたので、総括記事自体は既に下書きしております。少々直す部分はありますが、ほぼ即時に上げるかと。

 次回作、デザイン好みだったキュアマカロン藤田咲さんだったのでそれはうれしいのですが、ちゃんと信頼できる作品になってほしいなあ。