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ぼんやりと特撮・アニメなど

特撮やアニメの感想を適当に投げるブログ つぶやき → https://twitter.com/wayohmugen 某mugen製作 →https://onedrive.live.com/?id=3AB66F1D6B2F66E4%21139&cid=3AB66F1D6B2F66E4

仮面ライダースーパー1 21・22話感想

特撮感想 スーパー1

仮面ライダースーパー1』の感想。

21話

 新しい怪人の開発がうまくいかず、親衛隊の登場に対して居留守を使うメガール将軍。

 締め切り直前の漫画家か(笑)

 新開発怪人バチンガルは、スーパー1のデータを基に造り上げた最強の怪人ということで、見た目は悪のスーパー1といった印象で割と格好いい。

 だがその開発は、ファイブハンドの再現ができないことにより、九分九厘の完成にしか至らず。メガール将軍はバチンガルにスーパー1と対決し、ファイブハンドを全て奪い取るのだと命令する。

 ……それは本末転倒というのでは。

 ファイブハンドが無いからスーパー1に対抗できないって話なのに、解決策が「スーパー1と対決してファイブハンドを奪え」になるのは、どこかおかしいと気付かないものなのか(^^;

 ハルミと良が誘拐され、バチンガルは蜂の巣城で待つと一也に伝える。かつて忍者の城と呼ばれた城で、数々の罠を回避するスーパー1だが、ハルミたちを人質にされることで、パワー・エレキ・冷熱の三つの腕を奪われる。だが、慢心したバチンガルはレーダーハンドがミサイルになると知らなかったために、不意打ちを食らってハンドを取り返され、あっさり撃破されるのであった。

 開幕から本末転倒な上、忍者屋敷のギミックでアクションを見せるかと思えばそうでもなく、その点のテンポもいいとは言い難いものに。

 『スーパー1』のテーマからして、サブタイトルから予測される内容は「腕を奪われてもなお、鍛え上げた技と心で勝利する」なのですが、単に腕を全部奪わない怪人の慢心としてしか処理されないので、非常に面白くない内容。

 後半、スーパー1に変身してから高杉さんの出番はいっさいないのですが、スケジュールの都合で違う話になってしまったのでしょうか。

22話

 度重なる失敗から、メガール将軍はついに、親衛隊からこの場での切腹を命じられ、テラーマクロからも「余のために死ね」と最後通達を受けてしまう。ドグマの神から力を受け、人間への恨み節とテラーマクロへの恩義を語る将軍。

 一方、一也の下をある女性が訪れていた。彼女は国際宇宙開発研究所の研究員奥沢の婚約者で、奥沢の行方を知るため一也を訪ねてきていた。一也は支部にあたるジャパン宇宙開発研究所を訪ねるが、研究所が何者かに襲われる。

 一也が所長に奥沢のことを尋ねると、一度は宇宙研のタブーだと答えまいとする所長だが、奥沢の婚約者のことで話す決意をする。実は奥沢は、宇宙研の改造人間(スーパー1のプロトタイプ)に志願したが、手術失敗で脱走し行方不明となっていたのだ。

 国際宇宙研が、物凄い怪しげな組織に。

 第1話時点で明らかに戦闘を見越したとしか思えない装備のスーパー1など、怪しげな要素はありましたが、自ら志願したといえ改造手術失敗とその存在とをタブー扱いして隠蔽しているその姿、とてもマトモな組織のやることじゃない(^^;

 そこに、奥沢のことに触れるなとドグマファイターが所長を殺害、一也は戦闘の中で、現れたメガール将軍に奥沢のことを尋ねるが、将軍は答えず、怪人死神バッファローに変身して向かってきた。

 「もしや……もしやあなたは、奥沢さんではないのか?!」

 死神バッファロー、頭から胸にかけて大きな顔になっているという感じで、一見滑稽な印象なのですが、腕と足が黒に銀のグローブ及びブーツと、スーパー1と共通部分を持たせていかにもプロトタイプであることを表現(これにより、一也が一目で奥沢ではないかと推測するのにも一応の説得力)。

 死神バッファローを追いかけるスーパー1が見たものは、ドグマ怪人の怨霊が眠る墓場。墓標の十字架から青い血が流れ、次々に怪人の首が据えられる、となかなか不気味。

 「スーパー1よ! 今こそ怪人たちの恨みを晴らしてくれようぞ」

 「黙れメガール! ドグマが悪の王国を目指し、人間を苦しめる怪人を製造しなければ、こんなことにはならなかったんだ!」

 言っているのは確かにそうなんですが、スーパー1の言い方が、なんか言い訳くさい(^^;

 「スーパー1よ! 貴様は美しい……貴様には! 醜い怪人の悲しみがわかるまい!」

 「メガール! 悪いのはドグマの心だ! 人間の世界に君臨しようとする、貴様たちドグマの陰謀だ!」

 そしてさらなる戦闘の中、メガール将軍が落としたのは、奥沢と婚約者の誓いの印であるロケットという、動かぬ証拠。

 『仮面ライダー』シリーズのテーマである「異形の悲しみ」について、敵と主人公の両方が正義のために志願して改造人間となり、失敗した方が自らを「醜い」として悪に落ち、成功した者を「美しい」と対比するというのが、強烈な内容。

 そしてそこに、「悪いのはドグマの心」と突きつけるスーパー1。

 機械の埋め込まれた、二度と生身に戻らない肉体でも、善悪が決まるのはそれではなく、心なのである。

 だから、心を知り、鍛えるために修業する。

 シリーズの中の『仮面ライダースーパー1』単品としてのテーマも踏まえ、非常に鮮やかな流れ。

 そこから「今は技術が進歩しているから、失敗した改造手術を治すことで人間の姿を取り戻せる」としてしまうのは、若干「心」の話からずれてしまうのですが、婚約者と合わせてメガールに一応の救済の道を与える都合でやむを得ないか。

 また、当時は医療がどれほど発達していたのか知りませんが、人工臓器や臓器移植などについて「改造人間」扱いされていじめを受ける可能性を考慮したようにも感じられます。

 婚約者と再会するメガール将軍だが、テラーマクロの鈴により、メガール将軍の頭脳の服従カプセルが作動。婚約者は死神バッファローに殺されてしまい、もはや人間ではないと判断したスーパー1は死神バッファローを撃破するのであった……と、この辺妙にざっくりしてしまうのが、いかにも70年代から80年代への移り変わりって印象(笑)

 メガール将軍の爆発により、炎上する怪人墓場の映像は格好いいですが。

 メガール将軍の持っていたロケットから、ドグマの本拠地を知る一也は、決戦に向けて走る!

 敵幹部の意外な正体に、『仮面ライダー』シリーズとしてのテーマと『スーパー1』としてのテーマをまとめ上げ、決戦前の盛り上がりを上手く形作った、実に本作らしい傑作回。

 メガール将軍にはここまで、それほど面白味を感じなかったのですが(むしろ親衛隊とかの方が面白い)、急拵えながらもスーパー1と対峙すべき宿敵としてなんとか形にはなりました。まあ影武者設定が投げ捨てられてしまうなど、問題が無いわけでもないですが(^^;