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キラキラ☆プリキュアアラモード 第5話感想

キラキラ☆プリキュアアラモード』の感想。

 高校生組は露骨に外部太陽系戦士(『美少女戦士セーラームーン』)を感じさせるのですが、ひまりのキャラ造形も水野亜美がベースっぽいし、もしかして神木プロデューサーは『セーラームーンcrystal』の3期に携われなかったことにちょっと意識があるのだろうか、とか邪推してしまったり。

 ……あ! だから主人公は「うさぎ」なのか?!

 OPが映画宣伝になるのですが、やたらチーク(頬の赤色)過剰で『まほプリ』としても『キラプリ』としても違和感のある表情は何なのか(^^; そして変身バンク含め、ほとんど『まほプリ』側の映像だけで済まされているのは、どうなのか。

 

 訪れたスイーツ店を繁盛させるという伝説の三ツ星猫を手懐けようとして失敗するいちか、そこに現れるゆかりは、あっさり懐柔。

 猫を扱うゆかりにみとれているいちかが、ゆかりを綺麗と評すると、

 「ありがと。よく言われるわ」

 それを受けて、物凄く露骨に引くあおい(笑)

 実際、パッと聞いただけだとゆかりの自信過剰な印象なのですが、後の展開を考えると、全く表情を変えないゆかりのこのセリフの意味が別に見えてきて、秀逸。

 「猫、好きなんですか?」

 「別に。好きでも、嫌いでもないわ」

 街で注目を集める少女・琴爪ゆかりはスポーツも勉学も優秀で、いちかになつかない三ツ星猫を軽く扱うなど、できないことは何もないと言わんばかりの秀才ぶりだが、人付き合いは悪い模様。

 三ツ星猫の解説にゆかりの話と、ひまりには諜報・リサーチ要員を任せるつもりなのでしょうか。料理のシーン以外で置物になるよりはいいのですが、ゆかりに対する反応にはミーハー属性も入っている感じで、人づきあい苦手な設定と微妙に相性悪い気がするのですけど(^^;

 いや私、てっきりひまりは、スイーツの勉強以外まったく目もくれない人間かと思ってました!(笑)

 もしかしたら、過去の「その話、いるか?」が原因で、情報収集癖だけは見についたけどそれで話に繰り出す勇気がなかった、とかかもしれませんが。

 翌日、再び猫と格闘するいちかの前に現れたゆかり。猫が好きというかチャレンジ精神で格闘したいとか言い出し、割と酷いぞいちか(^^;

 そんないちかのダジャレがツボにはまったのか笑いだすゆかり、いちかを引っ張って街中に遊びに繰り出すことに。服を試着したり、クレーンゲームで大量に獲得したりとまさに万能なゆかりだが、どこか面白くなさそう。そして通りがかったところにあったマカロンの店。

 「マカロン、好きなんですか?」

 「きれいなものは、嫌いじゃないわ」

 「じゃあ、入ってみましょうか。もしかしたら、大好きになるかもしれないですよ」

 「大好き……」

 店に並ぶが、目前で売り切れてしまう。そのまま帰ろうとするゆかりが、本当に楽しめたのか疑問のいちかは、自分たちでマカロンを作ることを提案。

 「マカロン……作る? それ、面白い?」

 「はい! とっても!」

 早速工房に連れ込まれ、驚くあおいとひまりをよそに、しっかり懐柔されているペコリン(笑)

 プロでも難しいというマカロンづくりに、興味津々のゆかりはレシピをしっかり読み込み、乱暴でうまくいかないあおいや手際の悪いいちかたちを差し置いて手際よく作ってしまう。

 「みんな、お菓子作りが得意……には見えないけど。なんでわざわざ作るの?」

 「大好きだからです! 大変だけど、ちょっとずつでもできるようになるのが、面白いんです」

 そこから幼少期の回想で、ゆかりは何でも手際よくできるが故に周囲から褒められ続ける一方、挫折や失敗(およびそれに対する努力)を知らない人物ということが明確に。

 作中で「天才」と評されたひまりは、興味から勉学と努力で能力を伸ばしたタイプである一方、ゆかりは天性のカンで出来てしまうために物事への興味や勉学の意味が理解できていない、と違うタイプの天才として描写。

 しかし、出来上がったマカロンは一見形はよくまとまっていたが……

 「見た目はきれいなんだけど……」

 眉をひそめるゆかり。

 「舌触りがざらざらするというか……」

 「うん、おいしくない」

 あおいが直球すぎて、危ない(^^;

 だが、そんな三人の容赦ない評価は、今まで失敗を知らなかった天才のプライドに火をつけた!

 「スイーツはその難しさを乗り越えてこそ、より高みへと行きつくジャバ」

 再び向き直って、再度チャレンジするゆかりだが、今度は乾燥が足りなかったのかひび割れてしまう。またもキッチンに向かおうとして、材料がないと止められるゆかり。

 こわばらせた表情→我に返ってちょっと頬を染めつつしがみつくいちかを見る→険しい顔に戻って顔を逸らす

 の一連の流れは、ここまでほとんどゆかりの表情が変わらなかっただけに、結構なインパクト。

 「楽しいですね」

 「え?」

 「私、マカロンに一生懸命なゆかりさんを見て、もっと好きになりました!」

 ゆかり、真剣に好意を向けられて、呆然。

 そこからいちかのひらめきで、マカロンのヒビを隠すようにクリームでデコレートし、猫型マカロンの完成。

 ここで、連続した努力の結果ゆかりが成功の体験を得るのではなく、失敗の体験がそこに残って変化を及ぼす、としたのは、ゆかりの変化に何が必要か? という点で綺麗に嵌りました。

 そして、デコレートしてこれが完成のようにしているものの、今回のねこマカロンは第1話のうさぎケーキと同じく、実際のところは「失敗作」というのもポイント。

 改めて思うのですが、いちか/キュアホイップが志向しているのは、「失敗から目を逸らす」のでないことはもちろん、単純な「失敗してもへこたれない」でも「失敗しても立ち上がる」のでもなくて、「失敗を転換する」ことにあるのではないかと。

 まだ序盤もいいところなのでどう転がるのかは見えてこないのですが、期待。

 そんな中、既にこっそりと美容と健康のために(って言わせたために悪の目的がますますわからなくなるのですが(^^;)マカロンのキラキラルを奪っていた妖精が現れ、ひび割れたマカロンから強奪。

 「うん? チッ、変なキラキラル!」

 「はい?」

 ゆかりさんの反応、目の前の怪物の正体も何を言っているのかもよくわからないけど、天性のカンで侮辱されたらしいことだけはわかったって感じで、秀逸(笑)

 表情を変えず声だけで感情を乗せたって感じなのですが、藤田咲さんは、本当に当たりを引いたって感じの配役。

 ねこマカロンを狙う妖精に、割とためらわず変身するキュアホイップたちは連携で敵を封じ込めた……と思いきや、拘束を解かれて逆転される。なおもゆかりを守ろうとするキュアホイップだが、目の前に飛び出すゆかり。

 「あなた、これに手を出すなんて……」

 「何だ?」

 「100年、1000年、いえ……1万年早いわよ」

 どういうセリフなら一番煽れるか、丹念に言葉を選んでいて、割と陰険(^^;

 「危ないですよ、どうして!」

 「わからないわ。あなたといると、調子が狂うみたい。嫌になっちゃう。でも……あなた、好きよ

 その時、マカロンが輝きはじめ、ゆかりは4人目のプリキュア・キュアマカロンに変身!

 何でもできるために、好き嫌いがわからない自分→初めて知る失敗→それを転換されてしまう→初めて「好き」ということを知る

 と、心情の変化と「変身」の流れが綺麗に重なり、鮮やかな変身の展開。

 「フフ、面白いわ!」

 結果、新しい扉を開いた!(笑)

 猫の身軽さと持ち前の懐柔能力とを駆使して、終始翻弄して撃破するキュアマカロン

 戦闘終了後、「あんな面白いことに混ぜてくれないなんてずるいわよ」とか言い出したので、バトルジャンキーの道に踏み込んでいくのか?! とかビビっていたら、普通に菓子作りの話でした。いや、踏み込む目算が果てしなく高いですが!

 別れたのちにまたも三ツ星猫と格闘するいちかは、引っ越してきたイケメン美女と出会い、続く。

 開始前からキャラクターデザインが好み&声優も割と好きな藤田咲さん、ということで期待していた琴爪ゆかり/キュアマカロンの初登場回ですが、天性の天才タイプというキャラクター描写がしっかりと立ち、そこにいちかによる変化と変身の流れがきちんと納まり、いちかのキャラクター性も強調されると、非常に綺麗に纏まった内容でした。

 面白く仕上がったゆかりですが、基本的に貼りつけたような表情でしれっと動いているのが面白い感じなので、ギャグパートだと馴染ませるのが大変そうな予感はします(^^;

 今回、明らかに演出・作画面で中学生組と切り分けられた感じでしたし、第1話や前回のような演出の方向が本作の基本方針となると、浮いてしまいそう。それはそれで、シュールギャグみたいになるかもしれませんが。

 あと現状、直球で切り込みすぎているあおいがかなり危なっかしいのですが、ライオン(ネコ科)なこともあって、そのうちあおいとゆかりが衝突する(基本、ゆかりが手玉にとる)話が来たりするのか、期待してもいいのでしょうか(笑)

 今回面白かったし、1話で示されたいちかの設計も拾われたりしたので、今回の脚本書いたのはシリーズ構成の田中仁さんかなあ、と思っていたら、EDで坪田文さんの脚本だと知り、驚愕(^^;

 前作ではとかく、異常な精神論と論点すり替えと論理の破綻が行き過ぎており(といっても作品全体がそうだったのですが)、回を重ねるごとに悪質になり、EDで名前が出るたびにまたこの人か、という感じで、前作の一エピソードとしても歴代プリキュアシリーズとしても最低レベルの回を連発していた坪田さんなのですが、シリーズ構成と監督が変わったのが影響したのか、本当に仰天するほどの出来の良さ。

 これからどうなるかわかりませんが(今回だけまともで以降事故、という可能性もありますし)、まあなんというか、その気になればきちんとしたのが書ける人なんだな、というのが分かって、安心したし感心しました(笑)

 いや本当、参りました。

 次回、まさかのラヴ?!

 ……ど、どうなるんだ(^^;