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ぼんやりと特撮・アニメなど

特撮やアニメの感想を適当に投げるブログ つぶやき → https://twitter.com/wayohmugen 某mugen製作 →https://onedrive.live.com/?id=3AB66F1D6B2F66E4%21139&cid=3AB66F1D6B2F66E4

キラキラ☆プリキュアアラモード 第6話感想

アニメ感想 キラッとひらめいた!

キラキラ☆プリキュアアラモード』の感想。

 OPが『プリンセスプリキュア』組と本作高校生組。相変わらずチーク過剰が気になるところ。

 ノーブル学園でしれっと「ごきげんよう」やっていたり、ゆいちゃんを口説いていたあきらに険しい顔で迫る先輩プリキュアに悪そうなデフォルメ顔見せたりと、予告時点でゆかりさんが既に面白いのですが(笑)

 ゆかりは表情があまり崩れない方が面白いけどそうなると本作の演出ラインに馴染めないのではないか、と思っていたら、あきら共々デフォルメ・変顔もいけることが判明し、安心していいのかよくないのか(^^;

 『魔法つかいプリキュア!』最終回コラボ編と本作の時系列の兼ね合いがどうなるか気になってましたが、『プリンセスプリキュア』組は妖精&トワがいる=本編最終回後はまず考えられないので、素直にパラレルと割り切った方がよさそう。

 

 今回のエピソードの個人的な問題点。

 あきらを男性と誤認する余地がない(笑)

 ……いや、これは本当に私個人の問題なのですが(^^;

 短髪で長身でパンツスタイルと、ボーイッシュな外観ではあるけれど、そもそも本作ここまで比較対象にできる人間男性キャラクターが、いちかの父とかあおいのバンド仲間とか商店街のみなさんぐらいで、そのどれとも明らかに違うデザインの時点で、男と見るのは無理があります。

 セリフから推測するに、劇中視点では本当に男と間違えられるような見た目なのでしょうが、見ている私としては既にプリキュアの一員として発表されていることを抜きにしても、この容姿で男と間違うことは、多分ない(^^;

 変身後のデザインや他メンバーとの釣り合いも考えたら、露骨に男性に寄せた外観にするのも難しいとは思いますが、それが一点。

 もう一つ、話としてはあきらの人物像は「本当はそんな男らしい性格とかではなく、女性らしい感性も持っているのに、自然にいたら男性と間違われてしまう」なのだと思いますが、彼女の声と口調がどう聞いても「男性を演じている女性の声」に聞こえてしまいます。

 担当声優の森なな子さんは元宝塚歌劇団の男役というのが放送前から話題でしたが、声優としての芸歴はむしろ普通に女性役の方が多いぐらいなので、田中裕太監督の「オーディションはガチ」という証言も併せると、そこは本当に意識していないのでしょうか。

 話数を重ねると、声優が役を掴んでくるか、役が声優の方に寄ってくるか、そういう発展を見越した起用かもしれませんが、今回に関しては声優としてのキャリアに対してやらせる役どころが難しすぎた気配も。

 まあ、私の場合美少女戦士セーラームーンcrystal』第3期の天王はるか/セーラーウラヌスを演じた皆川純子さんのインパクトが強すぎたので、完全に比較対象が悪い(^^;

 あの性別不明感は、ちょっと常識を外れている。

 

 「ゆっくり食べるのはいいことだが……そのペースでは夜になってしまうのではないか」

 熱に浮かされたように放心しているいちかに対するこのセリフ、すごく「年頃の娘との距離を掴めない」って感じがするお父さん(笑)

 直後、あきらの話題に食いついたいちかにびっくりするも、安心したかのように表情・セリフの堅苦しさが抜けていき、本筋に関係ないのに面白い一幕。

 隣に引っ越してきたお兄さん・あきらを想うと熱に浮かされるいちかの様子を、恋ではないかと推察するプリキュア一同。というわけで確認するべく、全員いちかの部屋に集合。

 「そういえば、いちかの王子様の名前は聞いてなかったわね」

 「えっ、王子様?! 王子様は……剣城あきらさん!」

 「剣城? ……そう」

 あ、真相を知っている反応だ(笑)

 バルコニーからあきらを確認するいちかたち(ゆかりだけ部屋の中)、あきらの「チョコレートが美味しい店」を教えてもらいたいという言葉から、ひまりのデータを受けていちかだけで案内することに。

 ひまり、完全にリサーチ要員として扱われる路線が決定したみたいですが、情報源はどこなのだろうか(^^; 多分、いちかたち以外と会話できないので、雑誌とか以外は盗み聞きの可能性が高いのですが!

 チョコを買いに行った先で、いちかは巨大なチョコレートを奢ってもらうことに。その後、あきらの妹・みくは入院中で、大好きなチョコレートをお見舞いに持っていくと喜んでくれるという話を聞くが、そこに悪の妖精がチョコレートのキラキラルを奪うべく現れ、いちかは変身して立ち向かうも敗北。

 あきらのチョコからキラキラルが奪われ、買いに戻っても既にチョコは全滅。なんとかすると一人で去ろうとするあきらを、止めるいちか。

 「そんなの、絶対に心配しちゃいますよ! 大好きな人に心を届けたい気持ち、私にはわかるから! まだ、あきらめないでください!

 この部分、あきらに対する思いを抱えていると同時に、あきらの現況を自分の状況(母が海外で活動中で、変身のきっかけは彼女への想いを諦めなかったこと)と併せることで、いちかがあきらを助けようと考えることに説得力を持たせました。

 そして、あきらのために唯一無事だった、買ってもらった大きなチョコレートを切り刻んで加工するいちか、と持ってきて人を守るために自分の想いを犠牲にする姿勢も見せてきたのですが、その間、悪の妖精は第3話同様に放置。

 いちか個人の感情の流れとしてはあきらを優先してしまっても納得の範疇ですが、明らかに町中に甚大な被害が出ている現状を、他のメンバーが無視してしまっているのはどうなのか(^^; 姿を見せないゆかりはこっそり対応してる可能性がありますが、そういうことは言及されず。

 ……冷静に考えると、いちかは最初の変身が「母への想いを諦めたくない(その後、ひまりのことを踏まえて「変身すれば守れる」という意識から変身)」、ひまりは「友達を守りたい」、あおいは「私のアイスを奪うな」、ゆかりは「面白いから」で、結構個人的な理由で変身してしまっているのですが(そしてこうやって並べると、改めてゆかりさんが無茶苦茶タチ悪い)、悪役の正体を全員揃うまで曖昧にしておくことを選んだ結果、現状のプリキュア達が自分本位な印象に。

 そこをどうやってヒーロー(大義・正義など)に馴染ませていくのかが気になると言えばなるのですが、その面からも次回が正念場の気配。

 作り上げた板チョコからひらめきで犬の形に仕立てたいちか。それを「かわいい」と評するあきらを見て、ひまりとあおいはあることに気付く。

 今回、あきらの性別関連で個人的に引っかかったもう一つのポイントがここで、ここのひまりとあおいは明らかに「かっこいい」ではなく「かわいい」という言葉を選んだことから性別を判断しているのですが、それを性別の判断基準とされることが、どうしても引っかかります。

 表現として、強気・攻勢・大雑把な精神を「雄々しい」「男性的」、弱気・受容的・繊細な精神を「女々しい」「女性的」と表現することはままありますが、それで判別できるのはあくまで精神面の問題であり、肉体的な問題も存在する実際の性別と重ねるのは、はっきり言って無茶。

 先にも触れた通り、あきらの扱いを「自然にしているだけで間違われる」に置くとすれば、ここで踏み込めるのはせいぜい「強気な男性的なイメージのある人だったけど、繊細な感性も持ち合わせているんだ」ってところまでで、「本当は女では」は、流石に飛躍しすぎです。

 極端に言うと「男は「かわいい」って表現を使ってはいけないのか」というところになりますが、そこまで強烈にツッコまないにしても、ちょっと安直な転がし方ではないかと思ったところ。

 (発言者がひまりなので、そういうところがあえて無神経にされた可能性もありますが)

 今回のオチも考えると、視聴者にもそれをわかりやすく臭わせつつ、いちかだけは気づいていないという状況を作りたかったのだと思いますが、そこが先行しすぎて雑になってしまった印象。

 なお、この記事を執筆している私は男性ですが、イチゴの顔にクリームの口でデコペンの丸目と鼻では、それは「かっこいい」より「かわいい」というものだと思う(笑)

 改めて妹の下に向かおうとするあきらだが、そこに悪の妖精出現で、3人変身+マカロン途中参加で対抗するも、弾き飛ばされてホイップが変身解除。ホイップ=いちかだと知るあきらは逃げるよう促されるが、自分と妹のために作られたチョコもいちかも捨てられないあきらはそのまま残る。その時、チョコレートが変身アイテムに変化!

 「この力で、みんなを守る!」

 ……うーん…………。

 自分に思いを向けたいちかを守りたいという部分も含め、「みんなを守る」と妹以外にも目を向けさせる心情の変化を入れて変身に繋げた辺り、今回の脚本を書いた田中仁さんとしては「変身」を物語に組み込む意志があるのだろうとは思うのですが、その「変化」を及ぼす要因自体はあまり描かれてないので、取って付けたような印象に。

 というのも今回、いちかとあきらをプリキュア達が率先して二人っきりにしてしまうので、あきらは料理以外のところでいちか以外とほとんど関わりがなく、そのせいもあって直前まで「想いが込められたチョコを守る」だった心情が「みんなを守る」に変わる辺りがどうもピンと来ません。

 オチのことも考えれば、もっと狭めて「いちかを守る」と言わせるぐらいの距離だったら、まだ飲み込めたのですが、先に書いたようにみんな個人的な話でばかり戦っているので、そうもいかなかったのか……?

 キュアショコラに助けられたいちかは、結局想いを伝えられなかったことを悔いるが(ノートに「あきら♡」とびっしり書き込むという、これまた古典的な恋愛感情表現(^^;)、その夜にあきらが実は女性だったと知り、ショックを受けるというところでオチ。

 プリキュアに変身した時点で女性だと判明しているのでは、と思いましたが、考えたら本作、別に女性でないとプリキュアになれないって前提が設定されているわけではないのでしょうか。

 「はは……気にしないで。よく間違えられるから」

 いちかの反応はすごく失礼なのですが、困った表情をしつつもいちかをフォローして流し、年上の威厳を見せるあきら(笑)

 いちかがあきらに共感する理由を単にあきらが男前だから、とするのではなくキャラの背景を踏まえてつなげたのは良かったのですが、話の核になるはずの性別を勘違いする要素やあきらの「変身」に対する感情の変化など、話の飛び越え方の雑さが目についた印象。

 ところで、なんとなく察したけど何も言わなかったひまりとあおいはまだしも、恐らく苗字を聞いた時点で全て察していたけど自分が手を出さない方が面白くなりそうだから遠くで眺めていたとおぼしきゆかりさん超タチが悪い。

 なんだかんだプリキュアを助けに入ってきたし、その時点で正体が割れてもおかしくない映像なので、自分の興味よりプリキュアとしての戦いを優先するとは思いますが、キュアショコラの変身に対する反応が

 「うふ……こう来たわけ?」

 であるところとか、やはりバトルジャンキーの気配が漂っているし色々危ない臭いだ(^^;

 今回のゆかり、いちかとあきらの二人っきりデート以降は戦闘まで出番がなく、「出てこない方が本人は楽しんでそうだし、話の都合としてもいい」って感じで、出番が無いことに一応こじつけていた印象なのですが、もしかしたら田中仁さん、ゆかりのような「悪女」系のキャラを扱うのが苦手なのではないか、とはちょっと思ったりしてます。

 ゲストキャラに偏屈な大人などを放り込んで主人公たちをそこに向き合わせるエピソードはいくつか心当たりがありますが、主人公側がそういうタイプの話は、考えてみれば無かったような気がする……。

 しいて言えば『動物戦隊ジュウオウジャー』のアム/ジュウオウタイガーですが、こちらも人物との関係を利用する側面以外の部分は香村さん以外の脚本家に扱えない感じになっており、田中さんの担当回ではアムをメインに据えたのは一度だけですし。

 現状のゆかりは、あらゆる物事が優れた感性と飲み込みの速さで出来てしまうけれど、故に常に心が満たされていないので、満たされるために人間として欠ける必要があるというジレンマを抱えたすごく危険な人物なので、裁量を間違えると怖い(^^;

 いちかにせよひまりにせよ、プリキュア達の精神構造がかなり複雑に作られていて、重苦しくなりそうなところを明るめの演出でそれとなく飲み込ませようとしている雰囲気があるのですが、ゆかりが坪田さん以外に扱えないキャラになる可能性が高いのは、ちょっと避けてほしいところ。

 次回、ペコリンの過去に踏み込まれる様子で、ようやく悪役の正体と目的の一端が判明? この辺りで作品の方向が固まればいいのですが、どうなるか。