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仮面ライダースーパー1 35・36話感想

仮面ライダースーパー1』の感想。

35話

 幽霊博士が作り上げたドクロガスで日本壊滅をたくらむジンドグマだが、ガスの開発者である太田博士が脱走。娘に会おうとジュニアライダー隊に手紙を渡して小学校に逃げ隠れる博士だが、口封じのため追ってきた幽霊博士と怪人イスギロチンが立ちはだかる……。

 ジュニアライダー隊、ジンファイターを模した衝立にスーパーボールを投げる特訓をしていて、絵面が非常に危険。

 学校では博士の娘だけ助け出すジュニアライダー隊だが、そこにイスギロチンの操る椅子がスクラムを組んで襲い掛かる。そこに間一髪、助けに入る一也!

 椅子を蹴散らすとジンファイターに変化するという、衝撃的な映像に。

 イスギロチンを撃退して博士を助け出す一也は、博士から聞きだしたドクロガス研究所を急襲することに。

 危険だという博士に例え危険でも、と返す一也の素性を尋ねてくる博士だが、一也、無視して話を続行。一也自身の素性を隠す理由もないと思うのですが、どうして通りすがりの浪人みたいな反応なのか(^^; 直前に『水戸黄門』でも見てたのでしょうか。

 潜入した一也、不用意に廊下の怪しげなスイッチを押し、落とし穴に転落(笑)

 ちょうどイスギロチンの真上に落ち、電気椅子で気絶させられて、悪魔元帥に中継される中ドクロガスによる処刑が行われるが、骨ごと溶けたと思われてガス室の中を確認したイスギロチンが見たのは、天井に張り付いたスーパー1!

 「ぬおぉ、死ななかったのか! ど、どうしてだ?!」

 「馬鹿め! そのわけはこうだ!」

 (生身で鎖を引きちぎって変身する一也の映像)

 「改造人間にドクロガスは効かないぞ!」

 って、勿体付けておきながら説明放棄した(^^;

 せめてエレキハンドでガスを電気分解したとかそういう根拠があるのかと思いきや、単純に改造人間に通用しませんでしたというオチって、むしろ「俺が知るか」で片づけた方が納得できる気がする(笑)

 脱出したスーパー1、基地内で大暴れ。機械を殴れば火薬がぼんぼこ炸裂し、配管からは煙が溢れまくり、

 「ボンベで製造機を爆破してやる」

 毒ガスの扱いは、非常に適当(^^;

 火薬が炸裂しまくってド派手に研究所が崩壊、そこに戦闘員スクラムのベンチが飛んでくるも、イスギロチンはスーパー1の相手ではなく、あっさり撃破。

 以前にスーパー1自身もダメージを受けるほどのオーバードライブエレキ光線でないと太刀打ちできない電気使いがいた分、イスギロチンはますます大したことない印象。

 エピソード全体はこれということはないですが、真っ黒な影が光の色が変わるときちんと表情が見えるようになるという幽霊博士の登場演出と、退場の影に徐々に穴が開いていく映像は、格好よかったです。

36話

 脚本を担当した吉田耕助さんはシリーズで初めて見る名前なのですが、調べたらこの80年代初頭の一時期だけ、あちこちの特撮や時代劇で脚本を書いていた模様。土筆さんあたりの筋でしょうか。

 今回のエピソードの問題点は、「ハサミが人を襲う作戦」というアイディア「しかない」こと(^^;

 別にその作戦の案自体はいいのですが、ハサミが浮かぶ現象は全く説明がない≒怪人が「そういう能力の持ち主」であるからという身も蓋もない理由で、磁石の力で飛行機を落とすとか自分たちが作った道具だからそういう作用が起きるとかの裏付けが一切ないので、そこにドラマがまったく乗りません。

 このためジュニアライダー隊のとる策が「怪人が化けているピエロを追う」という曖昧なものになっており、その手がかりを示す・発見する映像なども一切ない(ピエロが本当に神出鬼没すぎて、手がかりにできる情報がまったく出てこない)ので、ジュニアライダー隊に視点を置いたときに何も快感を得られるシーンが存在しないのが痛手。

 そうなると単なる人質要員でスーパー1を呼び寄せる餌にしかならないジュニアライダー隊には、不快感の方が勝ってしまっています。

 ちなみに一也はハサミ研ぎの老人に変装(髭と髪が顔を隠そうとしているとしか思えないので、変装なのがわかりやすい)して手がかりをつかもうとするのですが、ピエロはハサミを集めているのではなく暴走させているだけなので、何も有効に機能していません(^^;

 あるいは「ハサミには雑な扱いをする人間への怨念があり、それを操る」ぐらいのオカルト説明を用意していれば(それが『スーパー1』という作品に合致するかはさておき)道具は大事に扱おうという啓発テーマにもできたと思いますが、そういうことさえやらない、という。

 人々の混乱を引き起こす作戦にしても、ハサミに関わる商売への小さなイタズラ・ハサミによるケガ人出現・配線を切って停電被害、といくつか描くのにどれにもピントを合わせないので、作戦の規模が全然つかめず、面白くなりません。

 34話のようにしょうもないイタズラに絞って、無理矢理大作戦につなげるように屁理屈こねた方がマシ、って印象。

 そしてその、アイディア一点突破の薄い脚本をごまかそうとしたのではないかと疑惑が浮かぶぐらい、映像の組み立て方も雑。

 とにかくAパート前半、ピエロが切り絵を作って子供たちに見せながら歩く→周囲でハサミが暴走する事件→それを黒服が確認してピエロにアイコンタクトで伝える、を何度も繰り返し、くどいしテンポも悪い。

 そして停電事件発生やハサミに襲われて怪我をする少年など描かれますが、合間に入るピエロのシーンがやたらにダラダラしたテンポを生み出してしまっており、Aパートで話がほとんど進展しないという酷い内容(^^;

 初動の首尾に喜ぶ鬼火司令に向かって、

 「今までのところはね」

 「そ。たいがいそこまでは上手くいくわけ」

 「そそ、大風呂敷は大恥のもとよ」

 と、鬼火司令への悪態と言うよりスーパー1に負けすぎて自信喪失している幹部連中は、今回唯一面白かったですが(笑)

 相次ぐ怪事件の中、道路を横断して交通の妨げとなるピエロに警官が注意しようと向かうが、そこで怪人ハサミブラッドが本性を現し警官を殺そうとする。しかし、そこへ沖一也登場。

 警官、一也が変装解くなり「助かったぁ~」と安心して気絶しているのですが、世間にとって一也の扱いはいったいどうなっているのか。25話以降、一也の公的な立場はジンドグマ対策組織の行動隊長なのではないかと考えているのですが、その説がますます濃厚に(笑)

 ハサミブラッドはハサミを操るアンテナを破壊され、やむなく撤退してジュニアライダー隊を二人人質に取るが、駆けつけたスーパー1によって熱で武器のハサミを曲げられ、倒されるのであった。

 Bパート、警官が襲われる→スーパー1と怪人の戦闘(一度目)→ジュニアライダー隊が誘拐→スーパー1と怪人の戦闘(二度目)が一気に詰め込まれて妙に慌ただしく、いくつかAパートに回した方が全体のテンポが良くなったと思われ、どうしてAパートがあんなにダラダラした作りになってしまっていたのか。

 脚本自体があまり良い出来と言えず、ネタの切れ味も弱く、全体のテンポの悪さも目立つという非常に残念な内容。総合で言うと(ネタの勢いだけはあった)34話より下、といった感じでした。