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電磁戦隊メガレンジャー 第16話感想

電磁戦隊メガレンジャー』の感想。

 『特捜ロボ ジャンパーソン』でデビュー後、前年『ビーファイターカブト』までメタルヒーローシリーズに参加していた小林靖子さんの戦隊デビュー作(何の偶然か、ニコニコ動画での今回の配信日は小林さんの誕生日である4月7日)。

 空から鱗粉のような粉を撒くドクガネジレ。その攻撃はすぐに影響を及ぼさないが、INETで分析された結果、浴びてから24時間で全ての人間が死に至る猛毒であることが判明!

 INETが対策を打つ中、自分たちで対策を探そうと必死になる耕一郎に、既にどうにもならないことと諦めてしまっている瞬、何が効くかわからないととりあえず市販の薬を買い込む健太と、死を目前に追い込まれた各人の動揺を描写。

 どうせ死ぬのであれば、やり残したことがないようにしたいと飛び出した瞬はCGのゲリラ個展を考え、同じように飛び出す健太は全財産を使って特上カルビ10人前を注文、みくはファッション用品を買い込む中でウエディングドレスに注目。

 「お前らにはやり残したことはないっていうのか? メガレンジャーとしてじゃない、遠藤耕一郎、城ケ崎千里としてだ!」

 残った耕一郎と千里も、その言葉を思い出しつつ、千里が趣味のカメラを構えて耕一郎を覗くと耕一郎は家族と映った写真を手に涙を流していた……と、各人のこれまでの設定を拾い、そのメンタリティに踏み込んでいく描写が綺麗にハマる内容。

 焼肉を食べていた健太に、明日新作ゲームが入るからゲーセンに来てほしいと頼みに来たタケシ少年の手にも、毒を受けたしるしである毒蛾の痣が浮かび、さらに焼肉店の店長も子供が生まれたことを電話で知って喜ぶがやはり毒を受けており、その姿に思い直す健太。一方の瞬とみくも、やり残したことが多すぎると悩みを振り切れず、将来の夢を語る少年少女の姿を見て同じように思い直す。

 「なんかさ……死ぬの、ちょい待ちって感じがしてさ」

 部室に明日きっと咲くからみんなで見ようと、花を置くみく。

 たとえ明日世界が滅ぶとしても、今日私はリンゴの木を植える。

 一転して耕一郎が正しかったと詫びる瞬に、諦めずにいようと思いつつも死への不安に涙していた耕一郎がむず痒そうに鼻を抑える映像が、今回一番のお気に入り。

 そこに、久保田博士から通信が入り、今回の毒はドクガネジレ本体が出したものではないという分析結果から、ドクガネジレの体の一部から抗体が抽出できるのではないかと推測、それに賭けるべくメガレンジャーに出動を命じる。

 タイムリミットが迫る中、ドクガネジレの一部を奪うことに成功したメガブラックはメガシップにそれを運ぶ。毒の影響で変身解除まで追い込まれ苦戦する一同だが、土壇場で抗体の抽出に成功したことで逆転、勝利を収めるのであった。

 ラストにはやけっぱちの行動で金を失い借金を懇願する健太や、ウェディングドレスを買ってしまって冷やかされるみくなどをギャグとして流しつつ、明日見ようと言われていた花が何事もなく咲いていた、と余韻を残す幕引き。

 死を目前にしてそれぞれが違う思惑で動き、それぞれが別個に悩んだ末に一つにまとまる、という過程の描き方が綺麗に収まっており、秀逸なエピソードでした。

 次回、修学旅行は例によってタイアップ。