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キラキラ☆プリキュアアラモード 第16話感想

キラキラ☆プリキュアアラモード』の感想。

 ジュリオが自分たちの関係者を狙う意図について、考えるパティスリーの一同。

 (けれど、この流れだと次は……)

 足を揺らして少々楽しそうかつ若干メタに予想するゆかり(笑)

 現在の時間軸で初登場のゆかり祖母は、日曜日のお点前に参加するかどうかをゆかりに尋ね、「好きにしたらいい」という言葉に考え出すゆかり。

 色々考えている間パティスリー業務をサボタージュしているのですが、誰も文句は言わないばかりか、そっけない態度に自分に問題があるのか悩み始めるいちかのこれは、人がいいのとは違う気がするぞ(^^;

 悩めるゆかりを先に発見するあきらに、ゆかりは好きという感情がわからなくなることを伝えるが、そこにリオが登場し、それぞれの得意分野を考えつつゆかりに迫る。

 ゆかりを心配するいちかは日曜日に遊びに行くことを提案するが、ゆかりはそこで、お点前にキラパティのメンバーとリオを招待することを決意。

 「なんで、袴?」

 あきらとの距離感をある程度理解しているからこそ、こういう実害のほとんどないイタズラをするのでしょうが、ナチュラルに失礼な琴爪家(^^;

 初変身回で性別を間違えられることについて、若干困りつつも流したあきらなので、基本的にそこは「自分が我慢すればいい」と考えて怒らない方針なのでしょうが(そんなあきらが本気で怒るのは、今のところ妹を傷つけられた時ぐらい)、実際それで事が荒立たない方がいい場合もあるのでしょうけど、ゆかりが抱えている問題について、その対応が正しいものと断言できないわけで、今回の気になる部分が一つ。

 幾度かに渡って「人との関係が思い通りうまく行くとは限らない」という要素を描いている本作だからこそ、こういう部分には意図があるのかなあ、と深読みしてしまうわけですが。

 ゆかりの見よう見まねで茶の作法を実行するリオは、お点前の終了後に庭でゆかりと対話。

 「ゆかりさんの気持ち、俺、わかるよ。何でもできる、でもこれといった特技は無い。何かをしたいと思う気持ちがないから、好きにしろと言われても困ってしまう。その苦しさを紛らわすために、つい人の心を試してしまう。どう?」

 ドヤ顔で自分勝手な分析を展開するリオですが、惨めな敗北を喫する前準備としか感じられず、なんというか、ダメだこりゃ(笑)

 リオが人との対話・コミュニケーション関係でどういう過去を持っているのかわからないので、気持ちを理解できる云々はゆかりを惑わせるための方便と見ているのですが、前々回で水嶌の人物像を勝手に決めつけたあたりとかも考えると、こういう視野の狭さと捻じ曲がった性根が原因で人との対等な対話ができないのだろうなあ、という説得力はありますが、どうしてこんなに残念なことに……。

 まあそもそもゆかりの気持ちに共感できると言えば軽く落とせるだろうという見積もりが甘すぎる気がしますが、モテすぎるが故の慢心なのでしょうか。

 そこでリオに「姉が家を継ぐから自分が好き勝手出来るのだけど、それがかえって苦しい」と心中を吐露するゆかり、迫るリオに対してものすごく悪役スマイル(笑)

 次の客を迎えるため、茶室を準備するゆかりに、お菓子を扱うゆかりの手が好きと言ういちかは、シロイルカのいちご大福をひらめいてキラパティで製作。内装も海の茶室として、ゆかりファンクラブをもてなすことに。

 「いちかのアイディア勝利ね」

 「え……ゆかりさんのおかげです! こんなに綺麗で心がバッシャーンってなるおもてなしができるのは、ゆかりさんだけです!」

 「バッシャーン、ね……おかげで小さいころから習ってきたことが役に立ったわ。いちかのおかげよ。私、茶道が好きなのね」

 自分の好きなものを見つめ直す、という感じにしては、ゆかりがあまり揺さぶられた雰囲気がないのでピンとこず(^^;

 その後、ファンクラブの一人が忘れたハンカチを返そうと、いつもと違うことがしたいと一人だけで走るゆかりは、ファンクラブからキラキラルを奪ったジュリオと遭遇し戦闘。

 拘束されて屋根から吊り下げられるマカロンに、ジュリオは言葉責めを繰り返すが……

 「かまってほしいくせに強がるなよ。本当は弱いくせに。周りの人間はみんな姉にばかり構って、寂しかったんだろう?」

 その言葉を聞くなり、飛び上がって拘束解除!

 「姉の話、どこで聞いたの?」

 リオの正体を怪しんでいたゆかりは、あえて存在しない姉の話を持ち出して鎌をかけることにし、ジュリオはまんまとそれにかかったのである!

 ですよね(笑)

 あまりにも見えている逆転劇なので、そのものはそこまで意外性を感じないしあまり盛り上がらないのですが、人を知る努力もしないのに勝手に人間を決めつけて対話を諦めるジュリオが、それゆえに存在しない姉の嘘に簡単にひっかかったという残念な一貫性が出てくるのが酷い(^^;

 ジュリオのゆかりへの共感は、自分の目論見の中に取り込もうとした(ゆかりを利用しようとした)のが原因なのでそこについて言えば因果応報、自業自得ですが、ひまりを「人を理解しようなんて無理」と追い詰めていた彼が「ゆかりさんの気持ちは理解できる」と擦り寄ってきたところに、全て計算づくの上で「誰がお前に本当のことを教えるかバーカ(笑)」で切り返して痛恨の一撃を与えるとか、最早悪魔の所業だ(笑)

 「確かに、両親も祖母も、私に好きに生きろと言っている。それが苦しい時もある……けどね、どんなに苦しくても、私は闇に逃げたりしないわ。私の性格は、誰のせいでもない! 私が自分で選んでこうなったの! 寂しさも、憤りも、誰のせいにするつもりもないわ。……ま、結構当たってるところも多かったわよ? 心理分析」

 そして、闇に飲まれるどころかとっくに闇を飲み込んでいると堂々宣言して、容赦なく追い討ち。

 「自分で決めた夢だもん! 痛いのも苦しいのも、全部受け止めて! 私はプリンセスになる!」(『Go!プリンセスプリキュア』第39話、キュアフローラ

  を思い出したのですが、担当声優が先代キュアフローラの藤田さんだけにわざとやっている気がしてなりません。

 その後の戦闘でも作戦で圧倒した挙句、戦闘開始時のジュリオのセリフをそのまま返して挑発するなど、悪党としての格の違いを存分に見せつけてジュリオを蹂躙したキュアマカロンは、他のプリキュアと連携してキラキラルを浄化するのであった。

 後日、新作スイーツと共に祖母に茶を点てるゆかりは、まだまだと言われるが

 「まだまだということは、まだまだもっと楽しめるということだもの」

 呆れる祖母の反応を見るに今回だけの話ではなさそうで、やはりこの人、性根は真正のMなのではないだろうか(笑)

 人の心を試しているのも、本当は誰かに叱ってもらいたいとかそういうところにありそうな気配がするのですが。

 そして、祖母から本人のいないところでお茶の内容に苦言を呈されるというさらなるダメ押しを食らい、正体も完全に割れてしまったジュリオの明日はどっちだ?!

 設計自体が面白いので、ゆかり/キュアマカロンが今のところ本作で一番好きなのですが、今回明かされた精神状態が例年の主役プリキュアなら最終段階レベルの完成度で、いよいよもう無敵すぎてどうしようこれ……って感じになりつつあるのはどうしたものだろうか(^^;

 詰めるとしたら、おそらく今後も引っ張りそうな「『好き』とはどういうことかわからない」問題だと思うのですが、ここまで記憶にある限りゆかりはむしろ「嫌い」という言葉を口にしたことがなく(「好きじゃない」という言い方はする)、そこがカギになるのかな、とは思ってみたり。

 回想シーンで「好きなお菓子を取っていい」で迷うのも、「好きなものがわからない」というより「選ばなかったものが自動的に「嫌い」になるのが怖い」のように感じられるのですが、深読みしすぎでしょうか。

 そうなると、今回キュアマカロンが立ち直れたのはジュリオが自分の策に嵌ってくれたおかげで動揺を突けただけに過ぎず、実はジュリオに向かって切った啖呵も全て強がりの虚言の可能性も見えてきますが、ゆかりの口から発せられる情報がどこまで信頼していいのか、いっそう悩ましい(^^;

 言ってみれば断絶を促す言葉なので、完全に無視されて進むかもしれませんが。

 次回、今回でボロ雑巾となったジュリオは、いちかを落とすことに成功するか?