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キラキラ☆プリキュアアラモード 第25話感想

キラキラ☆プリキュアアラモード』の感想。

 前回の予想通り、坪田さんの脚本によるゆかりメインエピソードだったのですが、先に書いておくと、今回は微妙にツボに入りませんでした(^^;

 多分、問題のほとんどは個人的にあきらに感情移入できないことにあると思いますが(笑)

 開幕、外国の王子が来日していると噂で盛り上がっているキラパティに、現れる高校生組。

 「ごめんよ。ちょっと遅くなっちゃったみたいだね」

 「あきらがいつまでも女の子たちの相手をしてあげるから。本当に、優しい王子様ね」

 ……あれ、いつの間にこんな距離が縮まっているの……?

 第10話で「好感度レベルが3.5から4に上がるぐらいの距離」だと書きましたが、いつの間にか6か7ぐらいの距離になっていて、イベントを二つほど見逃したでしょうか(^^;

 そして、存在感がここのところ気になっているペコリンが、即座に腹をなでてもらいに寝転がるのですが、それでいいのかこの子。

 そんなキラパティに、コンフェイト公国の王子であるナタ王子が登場、道で見かけたゆかりに一目ぼれし、突如求婚してくる。

 王子の名前が「ナタ」なのは、演出家のツイートからスイーツ由来だと判明していますが、ゆかりの声優と合わせて2作前の王子のネタが混ざっているのではないか(笑)

 ゆかりを連れていこうとする王子を止めるあきらだが、王子はあきらをゆかりの彼氏と勘違いし勝負を挑んでくる。笑顔でそれを了承するゆかりだが、用意された種目に王子はズルの連続でまともな勝負にならず。結局、スイーツで対決をすることになり、勝負は翌日に持ち越し。

 「本当にまだ、続けるの?」

 「ええ」

 「それって、コンフェイト公国に、行く気があるってこと?」

 「……面白いから、いいじゃない」

 「人の気持ちで遊ぶのは良くない

 「え?」

 「王子様、確かにズレてるところはあるけど、一生懸命なんだよ? 本当に、ゆかりのこと……

 「わかった。もう対決しなくていいわ。私、王子についてコンフェイト公国に行くから」

 ゆかりの態度の問題について正面から問題提起してこれるのが、いちか以外だと同級生のあきらぐらい(それでいて問題を出すのに「自分の意見」でないあたりがあきららしい)なので、この辺りまでの距離感なら今まで見てきたところで飲み込めた……のですが、ここからどうもしっくり来ない感じに(^^;

 その後、シエルにより、ゆかりの態度にはもっときちんと言葉を伝えるべきだと言われるあきら。

 「大好き……言葉にするとシンプルだけど、言われたら心がキラキラする素敵な言葉じゃない?」

 ピカリオのことを前提にシエルがこういう言葉を投げてくること自体は説得力があるのですが、現状、あきらはゆかりに対してそういう個人的な「好き」「嫌い」がハッキリと形になっていると思えない(だからゆかりを咎めるのも「王子の気持ちを考えろ」という自分の意志の介在しない説得しかできない)わけでして、このセリフからゆかりを交えてスイーツづくりをシエルが主導するところまでで、シエルがあきらの中の言語化できない微妙な感情を押し固めてしまったのではないかという疑惑。

 あきらがこういうところで自分の意志を結局主張せず、受動的・消極的に一見普遍的な正義感や倫理観に則ってもっともらしいことを言うだけというのは以前にも問題視されていまして(第8話でゆかりが指摘)、そういうところにはいわゆる「男らしさ」って言われるものはないよなあ、と感じます。

 第6話を見るに、本来のあきらはそういう志向――一見男らしい格好いい人だけど、内面は女性的な人である――で設計されているのだと思うのですが、今のところその問題点ばかりが指摘されて、長所として発揮されているところが感じられません。

 ……こうして並べ直すと、私が今一つあきら/キュアショコラに対して好感を抱けない理由が、なんとなくわかったような気がします。

 で、そんなあきらに対して今回シエルがやったのは、本心をあきらから引き出すための策を講じたのではなく、ぐいぐい押して外部から「あきらの本心」を固めて作り上げてしまったことなのではないかって見えてしまうわけで、今回どうしても気になるのはまずこの部分。

 スイーツはチョコレートマカロンということで、チョコレートの色だから焼き目が目立ちにくいので普通のマカロンほど気を遣わなくていいという説明に、それでは完璧でないのではと引っかかるゆかり。

 今回の気になる部分のもう一つがこれで、ゆかりが「完璧な自分を演じ(ようとし)ている人間」のようになっていることなのですが、今までのゆかりはむしろ「まだまだ」と言われて伸びしろがあると感じ笑って見せる人間だったので、ここに大きく違和感。

 完璧を求める傾向は初登場の第5話からあったのですが、今までは「演じている」のではなく「自然にできる」ことから、却って「できないこと」を叩きつけられた時に対してプライドを燃やすような描写と見えていたわけで。

 本人の説明から、どうやらジュリオの心理分析が想像以上に大きなダメージで、その影響で心情の変化があったと見えますが、キャラクターが反転しているレベルの変化で、隔たりが大きすぎます。

 ゆかりがジュリオを罠に嵌めた件を「相手を傷つけることで自分の身を守った」と認識しているのは、かの悪魔の所業へのフォローを入れつつ本作が描こうとしているヒーロー観への問いかけになっていて面白かったのですが、今回の展開が展開だけに、全てあきらに自ら動いてもらうための芝居ではないかと疑うレベル。

 それに対応して「ゆかりの気持ちを全部受け止める」とかあきらが言ってしまうのですが、いやだからそれ、状況に合わせたものではない君の本心ということで固めていいの?(^^;

 王子との待ち合わせの場所に向かう二人だが、そこには既にノワール配下の美形幹部エリシオが現れ、王子のスイーツと王子自身からキラキラルを奪い取っていた。エリシオの攻撃でゆかりはパクトを落としてしまい、ショコラが単独で戦闘。

 無数の槍とカードで戦うエリシオに苦戦を強いられるショコラだが、串刺しでなおもゆかりに手を出すなと怒りの形相。

 「何故他人のためにそこまで身を削るんです?」

 「好きだから……大好きだから! それ以外に理由なんて、理由なんてない!」

 シエルの言葉を踏まえてのヒーロー口上ですが、何度も書くようにあきらの本心で「ゆかりが大好き」が固まっていたというより、その場の流れに合わせてこういう理由づけをしたように見えてしまい、ピンとこず。

 王子の想いに流されるゆかりを踏まえ、あきらが自分で悩んでその答えを自発的に出すような展開であれば納得できたのですが、今回の流れでは多分これ、ゆかりじゃなくても同じこと言いそう(笑)

 えー、現状、私の中でのあきらの印象は「目の前の困っている人は放っておけない」「でもそれは社会正義とか普遍的な倫理観であって自分の意志とはちょっと離れている」「故に微妙に優柔不断で無責任なことを言いだすこともままある」妹萌えで、男役として見てたらあまりポジティブに捉えられる要素がないのですけど(^^;

 エリシオは怪物を召喚するが、中学生組の乱入(槍の壁は生身のあおいが突き破ったけど、あおいが強いのか槍が意外と大したことないのか)で形勢逆転する高校生組プリキュアの連携とパルフェのトドメで、撤退。その後、ゆかりはチョコマカロンを渡した上で、王子の求婚は断る。

 「私は、まだ恋をしたことがないから自分の心がよくわからない。けど、みんなと作ったチョコマカロンに、私のときめきがあるんです。そのときめきを大切にすれば、いつか……」

 急激な弱体化が著しくて困惑しているところはありますが、空気に流されないでわからない部分をわからないと明言している(と思われる)分だけ、ゆかりが改めて好意的に見れるのが幸いです……。

 あと、今回改めて思ったのですが、どうもやはり私、百合とかレズとかの類には別に嫌悪感を抱かないけど、あまりときめかないようです(^^;

 『魔法つかいプリキュア!』はそれとは別問題なので論外として、恐らくゆかり&あきらの関係の原型だと思われる『美少女戦士セーラームーン』でも、ウラヌス(原作および『crystal』版)は好きだけどネプチューンのキャラおよび関係性は特に思うところないし、単にそういうキャラの立ち位置が好きなだけかも。

 次回、夏のサバイバル生活。