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キラキラ☆プリキュアアラモード 第26話感想

キラキラ☆プリキュアアラモード』の感想。

 夏の海水浴に乗り出すプリキュア達で、もうすっかり『プリンセスプリキュア』の英断とされた水着が恒例行事になってきているなあと思いをはせていたところ、海上にオープンしたキラパティが潮の流れによって沖に向かい、無人島にたどり着くという本気でヤバい事態が発生。

 土台の浮き輪があるならなんとか→浮き輪に穴が開いている→キラキラルで補修しよう!→キラキラルが空!→スイーツ作って自分たちでキラキラルを作ろう→材料がない→現地調達だ!

 行き当たりばったりサバイバルに至るのですが、スタッフは『ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド』の影響でも受けたのでしょうか(笑)

 無人島探索で足跡を見つける一行、足跡を追いかけると崖に行き着く。崖を登ったキラリンが発見したのは、ビブリーの姿であった! さっそく襲い掛かろうとするビブリーだが、こちらも闇キラル不足。

 曰く、ノワールに会わせる顔がなくて傷心旅行中、ボートで島にやってきたはいいが、ボートが流されて帰る手段を失い途方に暮れていたとのこと。

 前回吹っ飛ばされてからサバイバル直行でなくて安心しましたが(原因をビブリーに置く=自業自得にするための設定の気がしますが)、それでも数日ほどはこの島で一人生きてきたと思われるところで、シエル加入から仲間の大切さを押し出すプリキュアに対し結構なカウンターなのでは、これ(^^;

 走り去るビブリーにかける言葉の見つからないキラリン。そこにいちかが現れ、氷の洞窟を発見したとの報告。この氷を用いて、カキ氷を作ることに。

 いちかのペンギンかき氷に舌鼓を打ちシエルの姿になるキラリンは、ビブリーを思い出し彼女にもカキ氷を食べさせてあげたいと提案。

 「ビブリーはスイーツの中のキラキラルを、悪いことに使ってきたんじゃ。それをわかっとるんジャバか?」

 「でも! ……ビブリー、とても寂しい目をしていたわ。元気になってほしい……だから私!」

 多くの人間の喜びを得ることよりも、リスクを承知した上で目の前の人間への心づくしを優先しており、初登場からいちかの押しかけ弟子入り→パルフェ覚醒までの流れでの変化が窺えます。

 唯一ペコリンだけ、シエルの頼みを受け入れる長老に心配そうな声で呼びかけているのですが、ビブリーとペコリン個人の因縁は薄いこともあり、話には深く絡まず(^^;

 そのころ、ビブリーは一人うずくまりながら、ノワールと出会った夜のことを回想していた。一人を寂しがるビブリーに、ノワールは自らの愛と称して、力とイルを与えたのである。

 「愛しているよ……君だけを」

 ジュリオに引き続き、ノワールはあくまで本人の中にある負の感情――嫉妬や欲望などを押し出すきっかけとして力を与えるのであることを強調。

 なんだか「どこにでもやってくる」というよりは「どこでも見つかる」みたいに見えてきて、ノワール様の本質、悪のドレスアップキーなのではないか(笑)

 実際、ノワールの力を与えられたものは確実に悪事に手を染めているわけですし、ノワール本人もシエルが変身する際に実力行使に出ていたりして間違いなく悪なのですが、プリキュア達が「個人に向けた心づくし」を考える裏でノワールが「その個人にとって最も必要なもの」を与えることで仲間にしている(そして本人は実際それで救われた気分になる)という格好になっていて、かなりえぐい。

 ビブリーがいったいどういう背景で孤独になり、人の愛を求めていたのかは明かされていませんが、ノワールに忠実になる理由としては説得力は十分。

 にしても、イルはどうにも登場当初から「ビブリーのもう一つの人格」という雰囲気が強く、また解離性同一性障害の原因とされるのが「トラウマや重度のストレスから精神を守るために記憶や感情を切り離す」なのですけど、今回のエピソードでますますその疑惑が膨れ上がってきて、実はかなり危ない問題を扱っているような気がするのですが(^^; ビブリーの背景、重すぎて放送できないからぼかしたとかそんなのではないだろうかとか、余計なことを思い浮かべます。

 私が思っているだけで公式にどういう設定かはわかりませんが、これがビブリーの中の別人格だと思うと、繰り返し「悪の道に走るのも自分が選んだことで、その先にあることについても自己責任」という旨が主張されている本作で、では何故他人とコミュニケーションをとる必要があるのか? という部分に踏み込めて行けるのですけど。

 前回、ゆかりが「自分を守るために、相手を傷つけた」ことを述べた次の回で、ビブリーは「自分を守るために、傷を請け負うもう一つの自分を作り上げた」と見える内容になっているわけで、狙っているなら本当にえぐい。

 カキ氷を届けに来たシエルだが、みんなで作ったというそのカキ氷を、ビブリーは拒絶。

 「一生懸命? みんなで? ふざけるんじゃないわよ! あたしがこんなに苦しんでるのに、みんなで楽しくチャラチャラ、キャッキャしちゃって!」

 シエルは純粋に好意を向けているだけなのですが、ビブリーはシエルの知らない孤独の苦しみが身にしみてわかっている上に、それを埋める他者(イル)が動かないために痛恨の一撃!

 キラキラルを奪い取り、イルに注入したビブリーは、シエルを攻撃するように命令する。だが、イルは予想に反してビブリーに襲い掛かってきた! シエルはビブリーを庇い、仲間と変身してイルに対抗する。

 「もう……もう! もういい! ノワール様は来ない! イルはもう……誰も、あたしのそばにいてくれない! どうせ……どうせ、あたしは独りぼっちなのよ!」

 さらに攻撃してくるイルから、キュアパルフェがビブリーを助け出し、落としそうになったところを抱きかかえる。

 「あんたどうして!」

 「だって、みんなで作ったカキ氷、いっしょに食べたいもん」

 「っ……あたしはあんたの敵……」

 「ひとりぼっちじゃないよ? あきらめないで、ビブリーも? ウィ!」

 ノワールやイルとの関係に閉じこもっていたビブリーに外を向けさせると同時に、同じ立場にいた弟ピカリオのことを踏まえたセリフで、綺麗に収まりました。パルフェ役の水瀬さんが優しい声の演技で、素敵。

 キュアパルフェによって浄化されたイルの異変に引き続き戸惑うビブリーに、改めてカキ氷を差し出すシエルだが、ビブリーはイルにキラキラルを吸い込ませると捨て台詞を残して飛び立っていった。

 流石にビブリーは即座に改心しませんでしたが、イルの異変も踏まえ、今後どういう形で出てくるか期待。

 カキ氷のキラキラルから気球を作って飛び立つ一同。シエルはカキ氷を食べてもらえなかったことを悔やむものの、いちかはいつかきっとと励ますのであった。

 第9話以来となる黒須美由記さんが久々に参加。前回は今一つだったのですが、今回は本筋にあまり絡まない内容かと思ったところ、意外にビブリーの物語上の立ち位置が押し出されてきて、面白かったです。

 次回、あおいとミサキ、本格的に対決?

 って、しれっと水嶌いるんですが(笑)