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キラキラ☆プリキュアアラモード 第27話感想

キラキラ☆プリキュアアラモード』の感想。

 前回、シエルの持つ古代プリキュアメッセージアイテムが変化したことについて、思わせぶりなことを言ったかと思えばわからないで決着する長老、本当に役立たずです(^^;

 存在感はそれなりに示しているし、少なくともここまでの描写では悪人ではない長老ですが、こうも話の重要事項に役に立たないのはどうなのか。

 それはさておき、あおいは野外ライブで憧れの岬さんと同じステージに立てると、テンション上昇中。いちかたちは応援する構えだが、開場前にあおいは岬と会う。

 あおいたちを推薦したのは自分だという岬にサインを求め、夢がかなったとはしゃぐあおいたちだが、岬はその言葉で顔を曇らせる。

 「期待外れだったかな……」

 その後、あおいのバンドと岬のバンドは、二つ設置された会場のそれぞれで同じ時間に演奏すると判明。岬に認められたのだからとプレッシャーを圧して出るあおいたちだが、会場に観客はほとんどおらず。そこに届いてくるのは、岬の方の会場の盛り上がり……。

 あおいの不調が単なるいちかたちの主観でなく、会場から去っていく観客などの映像で示され、かなり痛々しい。

 今回のライブで明らかに落ち込んでいるあおいに、かける言葉の見つからないバンド仲間たち。

 「落ち込むことはないでしょう。ド新人が、憧れの人と同じイベントに出られたんですよ。この夏最高の思い出じゃないですか」

 そこに、強烈な一撃を叩きこんでくる水嶌。

 言葉だけ書きだすとかなり突き放した台詞で、実際この言葉にあおいはものすごく心を抉られてしまうのですが、あおいは実際に水嶌の言葉の通りのことを「夢が叶った」と称して舞い上がっていたので、そこは本当にあおいの気持ちの問題となっているのがきつい。

 水嶌、あおいに家の後継ぎとなってほしい故にバンド活動は一時的な物にさせておきたい一方で、あおいが音楽に真剣であることは理解しているわけですが、それを考えるとこの台詞、あおいにとどめを刺すつもりとも、煽って奮起させるつもりとも取れるのが気になります。

 もっと推し進めて、自分の言葉をどう解釈してどういう道に進むのかをあおいに選ばせたのかもしれませんが、そこには水嶌個人の意思は乗ってないし、このセリフの後に水嶌の出番がないのがまたややこしい。

 水嶌の思惑はどこにあるか定かでないまま、あおいはその言葉で今の自分たちの実力を見つめて無理矢理納得する方向に動き、バンド仲間もそれを受け入れて苦々しい反応。

 基本的にバンド仲間たちはこういう話でしか前に出てこない都合上、各自のキャラの掘り下げなど一切行われていないのですが、今回はあおいを気遣って微妙な態度になるのをうまく表現。本当はこういうの、第3話とかで欲しかったのですが(^^;

 パティスリーに帰ったあおいは、いちかたちがあおいを励まそうとしてスイーツを作ろうとしていることを知り、カラ元気を見せてグミづくりに参加。しかし、出来上がったグミはゼラチンの入れ過ぎで、とても固い仕上がりになってしまった。

 「でも、歯ごたえがあって私は好きかな! ハードでおいしくて、あおちゃんらしいよ!」

 いちかは特殊スキル「失敗を転換」を発動した!

 「あたしらしいって、どういうことだよ……そんなの、ただの失敗だろ!」

 しかし、うまく決まらなかった!

 舞台で己を見失っていたあおいにとっては、思い通りにできなかったグミはただの失敗作でしかなく、涙ながらに逃げ出してしまう。

 「失敗」が一つのキーワードとなっている本作で、これまで「ひらめきで視点を変えれば違うものが見出せる」という要素が幾度か描かれてきたのですが、そこにたどり着けるかは本人の気の持ちようであると同時に、それが全面的に肯定されるわけでもないという一幕。

 逃げ出したあおいは、会場からキラキラルを奪っていたエリシオに遭遇。あおいのその感情は嫉妬であると言い放ち、なんとあおいを闇に染めて会場を破壊させる!

 現行のプリキュアプリキュアの姿で破壊活動に回るという衝撃の展開ですが、完全に男児向けヒーロー番組の手法(笑)

 ジュリオやノワールと同様、あくまで当人の中の負の感情を後押ししているだけで、今回に至ってはジュリオのような特殊な力を与えずプリキュアの力だけで破壊をさせており、本作のプリキュアはあくまでパティシエで戦いは力を持った当人の意思によるものという特色がうまく出ました。

 エリシオの生み出すモンスターに対抗するプリキュア達。闇ジェラートがロッドの先を会場に向けたその時、ホイップが叫ぶ。

 「ステージ壊したって、意味ないよ……だって、私たち知ってるもん! その場所が、一番大好きな場所だって! それを、壊すなんて……そんなのあおちゃんらしくないよ!」

 それを聞いたあおいは、自らの中の音楽への気持ちを取り戻し、復活。

 本作の基本が「自己責任」「当人の意識の持ちよう」であることと「心の根底にある『大好き』という感情は消し去れない」ということにあるのでこういう展開なのはわかるのですが、あおいを復活させるためにホイップがやっていることは実質的に外部から「あおいらしさ」を叫んでいるだけというのは、結構微妙なバランス。

 第3話と違い、ここまでにあおいの音楽に対する姿勢やそれに纏わるいざこざが描かれてきたわけで、そこを踏まえてホイップが「あおいらしい」を叫ぶのは問題なくなったのですが、もっと距離の遠いジュリオに対しては説得に際して文字通り身を呈していたので、こちらに引き戻すための説得としては力不足を感じてしまいました。

 嫉妬などの感情さえも音楽にぶつけると意識表明後、単独変身バンクからの戦闘でキュアジェラート勝利(とどめはやっぱりパルフェになってしまうけど)。

 そして、逃げるエリシオに吼えるあおいの姿から吼える→ホエールとダジャレでひらめくいちかは、グミをクジラ型にしてあおいから岬に差し出すようにする。

 「ずいぶん噛みごたえあるわね」

 「それが、目指すあたしです。次は、負けませんから」

 二人は握手を交わし、水嶌の言葉の通り「この夏最高の思い出」として今回を飲み込んだあおいは明るさを取り戻す、と後味のよい締め。

 あおいの個別エピソードとしては程よくまとまっていたのですが、闇に堕ちる状況のインパクトに対して復活が弱く感じたのが、惜しい。

 次回、マッドサイエンティスト現る。