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時空戦士スピルバン 第44(最終)話感想

時空戦士スピルバン』の感想。

 えー……いや、まあ、本作の最終回の展開の(悪)名高さは噂に聞いていたのである程度覚悟を決めて臨みました、が…………本気で感想書くのを放棄しようかというレベルでした(^^;

 ドクターバイオがベン博士に戻った理由はパンドラ女王が懇切丁寧に説明し(の割には前回の描写をそのままセリフにしてなぞっているだけで色々と曖昧)、改めて城内でパンドラ生命体&戦闘機械人と対決するスピルバンたち。しかしパンドラは再度合体してパンドラ生命機械人となり、三人を圧倒。

 瀕死の状態から目を覚ましたベン博士は、意外にもしぶとい生命力で立ち上がり、なんとか逆転の方法はないかと場内を探る。そしてある部屋で試験管を発見。

 「これは全人類を死滅させることのできるウイルス菌だ」

 い き な り

 生き残っていたポスはそれを阻止しようとベン博士に噛みつき、毒で苦しめるが、箱に閉じ込められてウイルス菌を浴び、死亡。

 「バイオ生命体だったのか」

 前回のパンドラ女王の正体と同様、ポスの正体についても肝心要の部分(どうやって23世紀まで移動しギローチンを呼び寄せたのか、そもそも組織内でどういう立ち位置なのか)が一切説明されないのに、どうでもいい上にわかり切っている「普通のハムスターではない」部分だけが解説されるという、連続する「問題はそこじゃない」感。

 それ抜きにしても「ウイルス菌」に「バイオ生命体」と「音速のソニック」みたいな謎固有名詞が連続して頭痛が痛いのですが(^^;

 ベンとしての自己を取り戻した博士はパンドラに触手で首を絞められながらも、ウイルス菌を注射。苦しむパンドラから拘束を解くスピルバンたちに、これまでの過ちを詫び自らの命が尽きるのも当然だと述べるベン博士。

 「良かった、お前たちに会えて……最後に父親らしいこと、してやれ」

 台詞の途中で光線を浴び、消滅。

 最後は自己を取り戻して一矢報いたベン博士。こちらは描写が少ないので何とも言えませんが、結果的にスピルバンを呼び込んだ上に最終兵器でリーダーを攻撃するというワーラー完全崩壊の原因となり、ドクターバイオは本当とことんダメ親父で、何故に最後までワーラー帝国は彼を手元に置いておこうと思ったのだろう……。

 ドクターバイオにデスゼロウ将軍にギローチン皇帝と、ワーラーの男幹部が駄目の集まりすぎて、明らかに人事に問題あったのですが。

 苦しむパンドラの隙を、父を失った悲しみに襲われつつも、スピルバンは見逃さなかった。

 「俺の怒りは、今、爆発!」

 OPでも使われていた決め台詞「俺の怒りは、爆発寸前!」を最終回、ラスボス戦で一歩進めた「爆発」にする、という拾い方をするのですが、肝心の「爆発寸前」が中盤からほとんど忘れ去られているので今更拾われてもという感じが漂うのと、映像と音声上、パンドラのダメージを伝えるナレーションが終わるなり間髪入れずセリフを発してしまうので、話の流れとして全然盛り上がってきません(^^;

 というか、ベン博士の実況と挿入歌バックに回想シーンで尺稼ぎするぐらいだったら、今ここで回想を入れようよ。

 「爆発寸前」って、目が光る→後頭部部分にワーラーの非道の映像が重なる→それを受けての台詞、という映像の流れまで含めての決め台詞なのだし、台詞だけでなく映像でそれを重ねることで、初めて映像作品としての意味と特徴が押し出せるはずなのですが。

 物語のボルテージ最高潮の部分のはずなのに、何で映像が過去の「爆発寸前」よりもパワーダウンしているんですか?!

 ともあれまさかのアークインパルス二連発(バンク2回繰り返すだけだけど、渡さんの声は気合入っていて、だから「今、爆発!」のところをもっと盛り上げてほしい)でパンドラ生命機械人撃破。後に残ったのは生命体のヒトデみたいなパーツだけ。

 「ヒトデだったのね、女王パンドラの正体は」

 「やたら水を欲しがった」

 ワーラー皇帝=女王パンドラ(同一人物)=正体はヒトデだから水を欲しがった

 ……判明したからと言って、前回から何度も書いているように物語上の謎として一切機能していないため「だから何だ」以上の感想が湧いてこないという(^^;

 脈絡もなくその近くにベン博士の形見のペンがあり、それを拾うとワーラー城は崩壊。辛くも脱出したスピルバンたちだが、城から飛んでくるエネルギーに身を撃たれる。

 気が付くとスピルバンたちは砂漠に放り出され、彷徨ううちに街を発見。それはなんと、クリン星のシティ! しかしそこにはワーラー城もあり、ここは地球なのは間違いないはず。

 「地球であり……クリン星なのよ」

 え。

 そして遠くから歩いてくるのは、死んだはずのスピルバン&ヘレンの両親、そしてダイアナの母。

 スピルバンは形見のペンを見つめ、あることに気付く。そのペンはバイオテクノロジー研究で受賞したときのもので、そこに刻まれていたのは「クリン西暦12000年」。そう、クリン星は一万年後の地球だったのだ! 戦いの果てにワーラー城にある時空転移装置が作動し、それによってスピルバンたちは1万年後に飛ばされてしまったのだ。

 えー……ポスがギローチンに干渉できたのはワーラー城にタイムスリップ装置があるからと説明がついたのですが、スピルバンたちが物語開始時点でどうして1万年も昔にタイムスリップすることになったのか、そういう伏線も推測できる材料もまるっきりなくて、ただひたすら劇中で提示される情報を流していくだけになっております、今の私(^^;

 そこにいる家族が本物と確信したスピルバンたちは彼らの下に走り寄り、形見のペンと家族写真を見せて自分たちが本人だと証明、家族は報われる……のか?

 スピルバンとダイアナがグランナスカで過去に飛び立ったのは、ワーラー襲撃でクリン星滅亡から移民船が移動中に、やむを得ず二人を選抜して送り出した……という経緯によるもので、家族たちがスピルバンたちの成長の経緯を知る由もなければ、そもそもこの時点では家に幼少期のスピルバンたち本人がいるはずでは。

 「ワーラー城の時空装置が働いて、一万年後の地球へ……いや、一万年後地球はクリン星と呼ばれていたのだ。つまり、スピルバンたちは、故郷のクリン星へ戻ったことになる。それも、ワーラー帝国に襲撃される前のクリン星へ。だから、父も母も元気でいるのだ」

 あーあー、大平さんのナレーションがごり押しで既成事実にしていく……。

 「えっ? またワーラーに襲われるかって? いや、その心配はないと思うよ。何しろ、ワーラー帝国はとっくの昔に滅ぼされてしまったんだからね」

 そして視聴者が一番疑問に思うだろう部分を、一見説明しているようでブン投げるナレーション。

 本気で脳細胞が焼き切れるかと思いました(笑)

 そして実に6分近く余る尺は、回想で埋め合わせ(だから「今、爆発」で回想入れろと)、最後にスピルバンたちは戦いから離れたことを示して終わり。

 「クリン星の正体は一万年後の地球」という段階までならまだ、何話か伏線を張るのに使えばフォローできたように思えるのですが、「ワーラー帝国はとっくに滅ぼされたから未来のワーラー襲撃はあり得ない」という何話かけて伏線張ったところでどうにもできない破綻と言う名の熱核兵器が控えており、いっそ清々しいレベルにブチ壊れた最終回。未来と言うか、あらゆるものが明後日に飛んでいきました。

 ギローチンやヨウキなど途中から追加された戦力や、ヘレン/ヘルバイラの扱い、復讐者のスピルバンVSワーラー帝国という連続ドラマ構図から単発エピソードで人間の精神を抉ったり社会風刺に走る作風への変遷など、確実に中盤から終盤にかけてあらゆる要素を持て余していたので、もとより作品全体の完成度に期待をかけていませんでしたが、にしても凄まじい突き抜けっぷりでした(笑) 前作『ジャスピオン』もほぼ同様の理由で個人的に評価していませんが、それ以上。

 序盤の時点でこの結末をどれほど想定していたのかは不明ですが、大枠の物語の出来をさておいても、確実に序盤から想定していたはずの「怒りは今爆発」を全然盛り上げられなかった(物語としての重みが乗らなかった)のは、如何ともしがたい。最低限、そこだけは何とかしてほしかった。

 作品全体に色々な問題が渡っていると思うのは思うのですが、これ以上こねくり回しても特に面白くなさそうだし、ひとまずこの辺で区切りとします。

 渡さんは格好いいし、曽我さんも好きな俳優なのだけどなあ。

 というわけで、『スピルバン』は一応完走。次回『メタルダー』だと思いますが、感想はどうしようかな……。