えー、冒頭の、
砂の中から現れる徹→息切れしながら何か伝えようとしてくる→「大事なことを…(アップして効果音)伝えたい!」
は、本気でかっこいいと思ってやった演出なのでせうか?
砂になったレミーを止めるため、今ここにフロンティアSと管理区が手を結んだ!という、ベタな展開。
開幕からジョナサン(S)が死んだり、途中でなんかニンジャが「拙者は男として立派に戦えたでござろうか」とか言いながら死んだけど、何分物語の積み重ねとか各キャラを丁寧に描くとかそういう工夫を放棄している作品なので、全然盛り上がらず、いつも通りただイベントが流れていった感じに。
後者のニンジャに至っては設定や性格が印象に残らないだけならまだしも、アーロンさんが呼んでくれないと草陰って名前だったことすら記憶に残ってなかったし、そもそもこの人、フロンティアSと管理区のどっちの人間だったっけ?
掘り下げを抜きにしても、単純にキャラが多すぎます。しかも、アニメ版公式サイトにはキャラクターのページがない(メニューに項目はあるのにページは無い)んですけど、嫌がらせか?
そして、砂嵐の中でレミーが見ていたのはクシー(こっちもいまいち名前が印象に残ってなかった)と鏡華(K)に囲まれるおねショタハーレムの安寧を求める精神世界だった!その夢からクシーの姿の砂人形を送り出すレミー。倒れていく仲間を見て、クシーは単身レミーの砂嵐へと突っ込んでいく!
これがまた、クシーがどういうキャラなのかいまいち掘り下げが足りないため、盛り上がらず。そもそもアンドロイドは砂にして人類と一体化できるのか、という疑問がありますが、これまでの描写としては鏡華(K、S双方)の方が明らかにクシー以上にレミーに近づいていたのに、見せ場を奪われた格好になって鏡華(K)のヒロイン力が大暴落。
一応、徹に電話して励ましたりしてるんですが、それが話に何か影響を与えるでもなく、ただお留守番の鏡華(K)の扱いが悲惨。まあ前回の徹(K)の精神世界に出たときとか、今回のレミーの夢での扱いを鑑みるにますます赦しの侵略者ないしイノセントテロリストっぽさは増した気がしますが。
単身飛び込んだクシーは、全力を尽くして腹部からのビームで砂嵐を排除。
「さようなら、レミー…幸福を。私はあなたを守ります」
このセリフと流れと原案:虚淵玄・シリーズ構成:海法紀光で、とりあえず思いついたフレーズが
くたばれ、ブリキ野郎(翠星のガルガンティア/チェインバー)
なのは、多分私だけではない。
クシーの犠牲もあり、レミー救出に成功した徹(K)。だがタイムキーパーは「あなたたちは自分たちですぐにまたデッドエンドを作り出す」と嘲笑う。そこに浮かぶ巨大エネルギーキューブ、そして変化する事態に一人不敵な笑みを浮かべるブライアン…。
次回予告が「テンプレを壊した」とかやってますが、そんな遊ぶ余裕があるなら本編の筋立てしっかりしろと言いたい。