13話
開幕から怪人ユリシーズに襲われ、公衆電話に逃げ込む女性。しかし公衆電話ボックスはGODの殺人スモッグを使うガス室で、女性は死亡。実験に成功したユリシーズに、Xライダーを封じ込め東京全滅作戦を指示する司令。そこにアポロガイスト登場。
「秘密警察としても、今度の作戦は全面協力の方針だ」
いやむしろ、作戦自体に否定的だったことあるんでしょうか監査役(笑)
アポロガイストは大胆にも藤兵衛のカフェでコーヒーを飲み、敬介をおびき寄せる。敬介は本日午後3時に東京滅亡を予言する怪しい男と遭遇。
「逃げよ、逃げよ!東京を捨てて命ある限り逃げよ!」
って、逃げるの促すんか(笑)
「私は、地球物理学を研究している東亜大学の植松だ!学問的にも科学的にも、東京が全滅するなんて絶対にありえません!」
自らの身分を超説明する植松教授、お前が死ぬのが見えると預言者に言われる。敬介、預言者を追いかけ倉庫へ。
倉庫の中に電話ボックス。
どう考えても100%罠なのですが、電話が鳴るなり、普通に入って受話器をとる敬介。
せめてドア開けたままにして受話器取りましょうよ(^^;
想像通り毒ガス攻めにされ、敬介は溶けて死んだと笑って確認しようとするユリシーズだが、電話ボックスの床に穴が開いており、倉庫の段ボール箱を崩して現れるXライダー。
確かに逃げられる場所そこしかないですけど、伊上忍法もここまで来ると清々しい(笑)
監査役の妨害を受けてユリシーズに逃げられるライダー。ユリシーズは予言を実行するために植松教授を狙うが、危機を察した敬介(不法侵入)に妨害され、植松一家は逃走。やむなく作戦を急ぎ始めることに。
ここまであの電話ボックスは毒ガス室を電話ボックスに見せかけたダミーだと思っていたのですが、実は電話線を通じて毒ガスが都内全域の電話から出るというトンデモ作戦だったことが判明。リアリティが一気に薄れてしまったのはちょっと残念。
作戦本部にて、植松一家を連れてきたアポロガイスト。予言どおりに一家を処刑しろと命じて散弾銃を戦闘工作員に渡す。だがユリシーズに向けられる散弾銃!
「撃てるものなら撃ってみろ!」
「アポロガイスト、なんてことを!」
だが銃は空砲。全ては侵入したXライダーを始末する芝居だったのだ!植松一家ともども落とし穴に落ちるXライダー。
「吸着マグネ!」
壁を登って脱出。
いよいよなんでもありのライダー。普通に全員脱出した上、殺人スモッグのガス管と電話線の接続も破壊する。
……監査役、見張り置いとけ。
前回そこを思いっきりツッコんだ分、今回外したのが気になります(^^;
ユリシーズは倒れ、計画は阻止された。だが。
「Xライダー、秘密警察の第一室長が改めて予言しよう!アポロガイストの名誉にかけて、お前を倒す!」
ついに、明確にXライダーとの対決を告げるアポロガイスト。ここのセリフは予言という今回の内容も踏まえて、なかなかかっこいい。
さて、監査役とXライダーの対決はいかに?!
次回予告、キ○ガイ作戦とか堂々言ってるのが色々すごい時代だったんだなと思い知らされます(今が規制され過ぎなのか?)
14話
青田博士によって2000年前の古代ギリシャに生息していた狂い虫が復活させられた。その効果を博士で試すアポロガイスト。狂い虫の毒は、人の殺人欲求を増大させる麻薬のような作用を持っており、古くはこれで戦意を高揚させていたという。
「日本キチガイ作戦(時代背景を考慮して原文ママ)と名付けよう」
それ、総司令の発案だったの?!
この人のネーミングセンスに色々疑問が浮かびます(笑)
市井に放たれた博士は、タクシーを乗っ取り暴走。それに轢かれそうになった子供たちを助けた敬介は、タクシーの暴走を阻止して博士を気絶させる。それを狙う戦闘工作員を阻止するアポロガイスト。
「出過ぎた真似をするな!」
「しかし、神敬介が青田の秘密を知れば…その前に殺して口を封じた方が」
「馬鹿!今青田を殺してみろ!神敬介に逆にGODの工作だとわかる!青田はごく自然に殺すのだ」
監査役は本日も冷静だ……。
そこで救急車が青田を連れて行くが、実はそれは監査役が呼び寄せたGODの工作員で、病院に連れて行くふりをして青田を始末するつもりだった。が、敬介はそれを怪しみ、追いかけてきた!救急車を止め、GODの動きを探るため青田の意識を戻そうとする敬介に、現れる監査役。
「さすがだな、神敬介!」
「お前に褒められると妙な気持ちになる。なにもこれもGOD、特にお前との付き合いを始めたおかげだ!簡単に人間が信用できなくなったんでな!」
敬介、色々危ない方向に進んでいる宣言。
まあヒーローとしての精神的脱皮ではあるんでしょうが、アポロガイストのせいで人間不信になったとか言われても、まだ登場からたったの6話ですし、あまりアポロガイストとの直接会話がないのでいまいちピンときません。
むしろ私としては、敬介があの親父の下で今まで人間不信にならなかったことの方が不思議です(^^;
ついに直接対決に至る両者。だがアポロガイストは隙を突いて青田の乗る救急車を射撃し、救急車は爆発炎上する。一見正統派一騎打ちするように見せかけて抜け目のない監査役、恐るべし。
そしてXライダーのXキックは、盾の前にはじかれてしまう。自ら救急車に飛び込み、身をひそめるライダー。アポロガイストはそれを警戒しつつも、次の作戦に移行する。次の作戦は藤兵衛の喫茶店に狂い虫を送り込み、客を殺し合わせることだった。
珍しくおやっさんの店が繁盛しているなーと思ったらこれだよ!
世間的には明らかに大事件なので、客足が確実に遠のきそうです。
警察に重要参考人として連れて行かれる藤兵衛、だが彼を連行したのは警察に化けたアポロガイストの部下だった。戦闘工作員に指示して拷問にかけようとするが、戦闘工作員をあっさりあしらわれているので監査役自ら蹴りに行くあたりが藤兵衛の実力の恐ろしいところ。
一方そのころ、藤兵衛の喫茶店で工作員が狂い虫を探していた。
「くそー、どこに潜り込んだのだ!あれを持って帰らないとアポロガイストに罰を受ける…」
回収手段とか考えてなかった?!
監査役、ちょっと監査役、今回ちょっとツメの甘さが色々目立ちませんか?!
ひょっとしてアポロガイスト、人に文句を言うだけは言うのと自分の戦闘能力が高いだけで、陣頭指揮には向いてない人だったのかもしれない……。
そして虫の正体を大学の知人との協力で突き止めた敬介、その工作員に、虫を突きつけて本拠地を吐かせる。
正義のために、多少の無茶はつきものだ……
GOD秘密警察東京分署にて、虫を突きつけられてなお吐かない藤兵衛。そこに駆けつけるXライダー。
「あのバカめ……」
自分の部下の精神力が藤兵衛以下だと知り、悪態をつく監査役(笑)
既に火が放たれ、狂い虫もすべて焼き払われたアポロガイストはライダーと一騎打ち。ちょっと荒削り気味だけど、散弾銃と盾を使ったアポロガイストの戦闘は意外とかっこいい。まあ散弾銃を失った後、「アポロガイストカッター」なる技名叫んで盾を投擲(外す)して失いますが。
必殺Xキックを受け、爆発するアポロガイスト。しかし爆炎の向こうから現れたのは、人間態だった。
「Xライダー、俺の負けだ…君は、良きライバルであり好敵手だった…最後の握手を」
「アポロガイスト…私も敵に回すのが惜しかった」
潔く負けを認めて握手をしようとするという、およそ今までの監査役の活動からは想像できない行動に出るアポロガイスト。
だが。
「アーム爆弾で一緒に死ねえ!!」
監査役、悪あがき。
「簡単に人間が信用できなくなった」とか言いながらアポロガイストの握手に素直に応じてしまうXライダーもどうなんだ(笑)
大爆発に叫ぶ藤兵衛だが、Xライダーは一瞬早く脱出しており、無事に帰還。
「敵ながら見事な最期だった……」
その後ナレーションでも「アポロガイストは死んだ」と言われ、本当にアレで死んだ扱いになるらしく、呆然(^^;
うーん……本当だったらライバルとの対決!という熱い展開になるべき話なのですが、アポロガイストの直接的な出番がここまでわずか6話と少ないこと、またアポロガイストは作戦の管理などに徹する都合から出番の少なさもあって敬介/Xライダーとの個人的因縁の確立も不足していたことが原因で、盛り上げるための前段階の掘り下げが十分されていたと思えず、残念な対決になりました。
むしろ私個人としては、アポロガイストは声と人間体の容姿が結構好みだったことや、秘密警察(内部監査役)としての立場から怪人のボケに対するツッコミ役としての機能の面白さがとても好きな設計のキャラだったので、今回の退場劇は今後それに代わるキャラが出てくるのか?という部分も含め、不満の方が多いです。
今回の敗北後もアポロガイストが生き続け、あと6話ぐらいしてからの退場とかだったらよかったのになあ…と考えざるを得ません。とても惜しいキャラを亡くした。
ツッコミ役が劇中から消えた次回から、誰が怪人のボケを阻止するのか?!(なんか色々ズレてる)