『Go!プリンセスプリキュア』の感想。
OPのロックがクローズに戻りました。笑みを浮かべない顔がかっこいい。
対決するシーンも新幹部に変更ですが、シャットがスカーレットに因縁あるとはいえ、押しのけられた感が(笑)
やたら長いカーペットとリムジンで到来する、みなみの幼馴染にして許婚・伊集院きみまろ。教室にデカい花を飾って愛を呼ぶ姿は、どう考えても紳士的とは思えないのですが、みなみへの好意に微笑ましい表情のプリキュアたち。
昼食をはるか特製花壇で食べようとするところにきみまろがテーブルセットを用意するが、はるかから教えてもらった花と同じ目線での食事を優先したいみなみ。
花壇の手入れをしたらついた指の傷を舐めるみなみの姿に、カルチャーショックでダウンするきみまろ。
下々(はるか)に侵略されているみなみの姿は、この世界のブルジョアにとってはこれだけ衝撃なのか(笑)
「変わってしまったな……みなみ、何故なんだ? あの取り巻きたちの影響か? 特にあの、はるかとかいう……」
ここまで「変化・成長していくこと」を度々描いていた本作ですが、ここで好きなものが変化していくことを受け入れられない人物が出てきたのは面白いところ。
みなみにとって害悪と認識したはるかのことを調査し始めるきみまろ、普通に学校生活をのぞき・盗撮。
この世界、若い男子(王子と海藤わたるを除く)にはまともな人格の人間がいないのか(^^;
そんなはるかも、急激にドジっ子成分が増量。話の都合とはいえ、最近はるかはこういうドジ描写が減ってきてたので、ちょっと新鮮を通り越して違和感が。
みなみからはるかを遠ざけようと考えたきみまろは、はるかに接近して、唐突にみなみがどれだけ素敵な人か語り始める。そして二度とみなみに近づかないよう勧告するが、全てみなみに聞かれており、怒りを買うことに。
「あなたは相手の気持ちを考えてない。はるかは私の取り巻きじゃないわ。友達よ!」
怒りのこもった「ごきげんよう」と共に去っていくみなみ。みなみの言葉とその日の動きを思い返しながら、一人落ち込むきみまろに、襲い掛かるストップとフリーズ。
変身したフローラは、一直線にゼツボーグに向かって吹き飛ばされる。きみまろに言われたことを気にして、連携がおかしくなっているフローラ。
ここで「みなみさんのそばにもっといられるようにするために、どうしたらいいか」で考えるのが「一人でもゼツボーグを倒せるようにする」ってなるあたり、すごい懐かしい感じがします(^^;
強さ担当、怖い。
「私にふさわしいとかふさわしくないとか、そんなこと、誰が決めるのかしら?」
バラに動きを固められてしまうがスカーレットのバリアで阻止しているところに、フローズンリップル発動。
「はるかははるかのままでいい……私が、あなたといたいのよ」
背中を見せず、話すマーメイドの、「私が、あなたといたいのよ」の言い方が素敵すぎる。
そして、他人に媚を売るとかそんなこと考えるのではなく、自分のことを肯定し信じた道を進むのが『プリンセスプリキュア』なのだと再確認。
「フローラ、確かにきみまろの言う通り、私は変わったかもしれない。でも、私は、今の私が好きよ。そして、今の私があるのは、あなたのおかげなのよ。だから、余計なことは気にしないで、これからも友達でいてちょうだい」
そして、変化した自分がある今を肯定し、それはそこにはるかがいたからだと強調していくみなみ。
ゼツボーグ撃破後、きみまろを助けながら、つぶやくトゥインクル。
「でも、その夢は大丈夫なの?」
「許婚なんでしょう?」
「きみまろが勝手にそういっているだけよ」
一撃で粉砕した!!(笑)
最後に、きみまろははるかに謝罪したうえで、みなみのおかげで意識に変化が訪れ、みなみの変化も受け入れるようになるとゲストの成長もきっちり描いてまとめ。
全体として、本作のテーマを再確認しつつきっちりまとめあげた話だったのですが、個人的に許婚設定はみなみの設定(家柄など)の根本を汲み上げるのに使ってもらいたかったところ、結局きみまろ側の暴走で処理されて生かされなかったのは残念(^^;
次回、シャムールメイン回。
はいいとして、はるかの化粧がひどい(笑)