『GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり』の感想。
特地のアルヌス周辺は自衛隊が匿った難民により急速に発展を遂げる一方、ピニャは水面下での和平交渉を進めていく。
日本の力を知らしめるのに日本刀や漆器などの職人芸を見せるのは、どれだけ効果的なのだろうか。刀はともかく、あっちに塗り物の文化があるのか。
アルヌスの酒場にて、黒川からテュカについて相談を持ち掛けられる伊丹。テュカはいるはずのない父を探し求めて、毎日町の中をさまよう状態になっていた。
つい先日、テュカ役・金元寿子さん主演の『星を追う子ども』を見たばかり(→感想はこちら)のこのタイミングで、こちらでも喪失が話題になるとは(笑)
失意のまま彷徨うテュカを放置するのは当然問題だが、父の真実を告げてますます精神を壊してはならないし、いずれ特地を離れることになるならば下手に干渉するのはそれこそ無責任だととりあえず放置を考える伊丹。
テュカはこの時点で100年以上生きているのですが、こういう喪失感や失意への大小行動などの対策をその間に学ぶということはなかったのでしょうか。と、考えもしたのですが、テュカが長命なら父を始め他のエルフもそうだろうし、閉鎖的なコミュニティで暮らしていたっぽいことを考えると、実年齢に反して精神が未発達な可能性や、家族や友人の喪失を全く経験したことがない可能性も十分ありうるのか。
伊丹の発言に苛立ち席を離れる黒川。伊丹と二人きりになったところで語るロゥリィ。
「死をつかさどるということは生をつかさどること。死とは生の終焉。最良の死を迎える為には生きることを尊ばねばならないのよ」
……金元寿子さんがメインヒロイン格ということで覚悟はしてましたが、またここに突っ込んできた(笑)
さらに酒を煽ろうとするロゥリィに、突如現れたダークエルフ、ガキに酒を飲ませるのかと叱る。
ダークエルフは、緑の人を求めてシュワルツの森から来たヤオ・ハー・デュッシと名乗り、子供(ロゥリィ)を酔い潰そうとする伊丹に怒る。
ヤオさん、逆です、逆。
あと、その人は緑です。
酔いつぶれたふりをして伊丹をベッドに引き込む計画を邪魔されたロゥリィ、ヤオの発言に乗っかる形で伊丹を悪人扱い。
容赦なく剣を抜くヤオに、伊丹は逃走。
「よし、悪は去った」
ジャン○ーソン・フォー・ジャスティス!
色々危険すぎるヤオさんですが、紫で「ダーク」エルフなのがいけないのだろうか(^^;
ヤオの目的はシュワルツの森を襲う炎龍を自衛隊に倒してもらうことであり、そのために巨大なダイヤモンドを報酬として持ってきていた。その晩を野宿で過ごしたヤオは自衛隊の戦闘機に希望を抱きつつアルヌスへ向かうが、既に帝都にて交渉を行うため伊丹たちは飛び出していた……。
ようやくテュカがメインになるかと思ったら、新キャラのダークエルフ顔見せでほとんどを占めました。帝国との交渉はともかく、ヤオとテュカの絡みに期待。そして炎龍は……前と同じ敵なので、今度は何か違うシチュエーションを組んでもらいたいなあ。