youtubeで配信された『超神ビビューン』の感想。
31話
いじめっ子の新吉は、街で見た女性から切手をあげる代わりに影を集めて瓶に入れてほしいと頼まれる。その女性の正体は妖怪影男だった。
何度目かになろうという「捻くれた少年少女が妖怪の口車に乗せられ、悪事を働いてから後悔して改心する」という教育エピソードですが、長坂さんは本作で子供たちにこういうメッセージを伝えたいという意識でもあったのでしょうか。
反省した新吉が善行をするわけではなく、ただ悪いことをして痛い目を見たってだけなので、正直バランス悪いと思うのですが(^^; にしても、切手で悪事を行うのって、当時はそんなに切手に価値があったのか、それとも新吉はコレクターだったのか? 以前に長坂さんがコインのエピソード書いてますが、流行だったのか。
影男を探す間に大魔王に囚われるズシーンとバシャーンを救うため、戦い挑むビビューンは弱点がマントにあることを知るのですが、口で「あのマントが魔力の源」と言われても映像ではピンとこないのでなんとも(^^;
そして、いい加減疑われ始める妖怪パトロールのシンドとビリンですが、次回……
32話
妖怪ハンニャは子供たちを操って超神にぶつける。超神はそれと知らず打ちのめしてしまい、研究所に子供たちを運ぶが、子供たちの母から苦情を入れられる羽目に。
ダイマ博士が「妖怪の仕業」と言い張るも、信じてもらえないのですが、シンドとビリンが普通に街中歩いていたりしても認識されてないのかこの世界(^^;
子供たちの間では周知の事実だけど親御さんは把握してない、とかかもしれませんが、前作『アクマイザー3』がアクマ族の認知度を曖昧に濁したあたりでどうも話が据わらなくなってしまっており、本作も終盤だというのに同じ問題を抱えてしまってます。
ハンニャを追う圭たちだが、圭に般若面がかぶせられ、変身不能状態に。さらに迫る般若部隊は子供のため手が出せず、研究所に追い詰められてしまう。ダイマ博士は破軍星に祈ることで面を外すことを提案する。
儀式中に妨害の赤矢が飛んでくるも、なんとか成功させ城で祈るハンニャも石に変化させる圭。今度こそ赤矢の犯人を突き止めようとする圭たちは、またもシンドとビリンに遭遇。疑うリサを戒め、共に犯人を捜そうと呼びかける圭たちに心を打たれ、自分たちが犯人だと正直に打ち明けるシンドであった。
「仲間を疑うなんて」と話を展開しますが、シンドとビリンは本当に「仲間」でいいのか若干怪しさを感じるので疑った方がいいと思うよ!
大魔王に脅されていたがもう耐えきれず、全てを話そうとするシンドにステッキが突き刺さる! 死ぬのは一人で十分と離れていくシンドは、大爆発と共に消えるのであった。
すごく唐突な展開ですが、ビリンの演技も含めなんだかんだで物哀しく仕上がるシンドの最期。
悲しむ圭たちは、般若の面を奪い返しに現れるはずだと大魔王を誘う作戦に。
「石になった」も「復活には面が必要」も、いつの間に知ったのだ君は(^^;
大魔王と戦うが、やはり苦戦。……「櫓が雷に弱い」とか、どうして今回は初めて聞いた情報が当然の背景になっているのか。
しかし、マントを貫いて魔力奪い、三人の奥の手雷撃アタックを命中させて撤退に追い込む。さらにハンニャも激闘の末倒されるのであった。
城に逃げた大魔王はガルバーに復活させられ、新たなガルバーマントを与えられて10倍にパワーアップ。キンキラマントが頭と合ってなくて、ダサい(笑)
ここまで目だけの登場だったガルバーの正体がやっとある程度判明しますが、なんというか、その、グロい。クトゥルフか何かが元ネタ?
シンドは墓を作って丁重に葬られ、励ましてくれる超神に涙するビリンであった……
ということでシンド退場ですが、シンドの死に至るまでの流れの強引さを演出で補い持っていったような感覚。
正直、ワンパターンな上にバレバレということもあって妖怪パトロール関連は話を引っ張る軸には弱すぎたなあ、と思います。