youtubeで配信された『ザ・カゲスター』の感想。
5話
鈴子、タケシのことを「さん」付で呼ぶのか。
とあるパーティ会場にて参加客の宝石が盗まれるという怪事件が発生。その主催者の家は鈴子の友人でもあり、屯田警部と共に捜査に当たる鈴子達。蛙の被り物をした怪人と対峙するも、取り逃がしてしまう。その家の井戸にはカエルの妖怪が住まうと伝えられ、その後立て続けにその家の執事と母が妖怪に襲われるのであった。
鈴子は、その後会社で社長の友人である大山コンツェルン会長の宝石が狙われていると知り、その警備に。
毎度違う犯罪者が出てくるのはいいんですが、そうなると犯行の手口を統一するなどしてその点で面白味を出した方がいいと思うところ、何故か最初は停電させてその隙に、今度はカエルの置物から煙を噴きださせて、と統一性なし。
大山会長の宝石を奪った蛙怪人を追いかけるカゲスターたちは、港で怪人を追い詰め、それを追いかけた屯田警部たちも現れる。
屋敷の痕跡から怪人の粘液攻撃を見越していた警部、引き連れてきた警官数名を盾にして回避するという外道の所業。
一応傘も構えているのですが、むしろこのために攻撃を見越した上で他の名無しの警官達には伝えないまま先頭に向かわせた、ということになっており、捨て駒にする気満々だとしか思えません。
しかし配下のドクロ仮面に殴られ倒れる警部たち。追いかけてくるカゲスターから船で逃げようとする怪人たちを、カゲスターは影を召喚して船ごと持ち上げる!
船を揺らすよう指示して、それにより苦しむ怪人を楽しんでいる影と、「もっとやれ!」と連呼しまくるカゲスターがすごく狂気じみています。
怪人たちを捕らえたカゲスターたちは、その覆面を外すと、中から出てきたのは一家と執事!
「やはり私の思った通りだ!」
全て見越した上で泳がせていたカゲスター、えげつない……。
えー、この後の鈴子の発言により、宝石の魔力に狂わされたことが今回の事件の動機ということになるのでしょうが、その宝石の魔力に狂う経緯もなければ、自分たちの屋敷を飛び越えて大山コンツェルンの宝石を狙うところに至るまでも全く説明がなく、というかそもそも宝石について眼の色変えるほどの狂い様を変装前に全くしていないため、本当にそれが動機で片づけていいのか、となると違う気がします(^^;
何より、この経緯を考えると屋敷の近くに蛙の妖怪がいるとか口走ったの、単に影夫たちにヒント与えただけで何も機能していません。
井戸の中に宝石を隠していた、とかあるのでしょうが、影夫たちが悲鳴を聞いて屋敷に向かう中タケシだけ井戸の前に残って……というシーンもあり、ここからタケシは一人井戸の中に入ったと思われるのですが、何も発見してませんし。
どうにも消化不良なエピソード。
6話
神博士って、あの外道親父の親族?
(本作以前の東映特撮『仮面ライダーX』に、同じ苗字の悪の科学者「神啓太郎」が登場)
77歳の誕生日祝いを七人の孫にしてもらえると喜んでいる大和田博士の下に、孫を誘拐したという男の電話が入る。その男の正体は神博士という科学者だった。10年前、人間に対する冷凍技術を詐欺扱いされ大和田博士に糾弾された神博士だが、大和田博士がその技術を転用した医療技術を利用して世間に貢献していることを強く恨んで、彼の孫たちを誘拐し冷凍人間として送り付けるという悪辣な犯行を企てる……!
何故、彼の工作員はほとんどがレオタード姿の女性なのか。
そして、明らかに怪人よりインパクト強い見た目と演技の腹心モヒカン液体窒素男。
既に5人が誘拐され警察は残る二人の警備を強めるが、鈴子は警察につれられる孫の姿を発見。それを阻止しようとしたところ、付近を歩いていた女性警察官に不審者扱いされ、腹パンを食らう。
流石に神博士の配下の変装でしたが、不審人物扱いはまだしもいきなりぶん殴ってくる警察官の絵面は、すごいインパクトあるのですけど、この世界ならありそうなのがちょっと怖い(笑)
影夫も見張っていた孫を、同じく警察官に変装した工作員を扱う手口で奪われてしまい、ついに7人全員が捕まってしまう。大和田家への電話を逆探知した警部は研究所に走り、それに先行してカゲスターも飛ぶ!
神博士の会話を見る限り、どうやらカゲスターの存在は一部で有名らしく、戦闘配備を呼びかける神博士。
戦闘員をなぎ倒しながらモヒカンを追いかけ、閉じられた扉をバイクで突き破ってくるカゲスター。この絵は迫力あってカッコイイ。
カゲスターの活躍によって神博士は逮捕され、今度こそ大和田博士のお祝いが安心してできるだろうとまとめてめでたしめでたし。
……孫はまだしも、息子や娘が父の悪行を知ってしまって素直に楽しめるかどうか不明なのですが(^^;
連行される神博士に対する反応とか見るに、大和田博士は確実に黒と思われるところで、もっと言えばある意味で孫が誘拐された遠因でもあるので、色々これから大変そうなのですけど。