『巨獣特捜ジャスピオン』の感想。
銀河バイブルの続きは銀河のどこかにある、とエジンから聞いたジャスピオンは、巨獣の星と呼ばれた太陽系第三惑星地球に向かうことに。
地球ってそんなアブナイとこだったの?!
と思っていたらエジンから、過去に巨獣(恐竜)が支配していた時期があった、と説明されました。まあゴジラも元は恐竜だし、間違ってない、のか?
地球の東京に着陸し、大はしゃぎのジャスピオンだが、謎の男マッドギャランは宇宙人らしき人物の集まるバーで、その様子を警戒する……。
マッドギャランは黒いコンバットスーツといった出で立ちで、渋く格好いい。にしてもこういう悪の組織が固まるのはビリヤード、って『ブルースワット』でも見たのですが、そういう価値観が東映に根付いているのかしら。
地球に到着してジャスピオン、他の星に比べて文明が遅れていて空気が汚れているが、赤信号を渡ろうとして怒られたりするのを楽しむ。
こういう「異星人が地球に初めて来たときの反応」を盛り込むのは面白いのですが、ジャスピオンとアンリの服装に誰もツッコミを入れない(歩いているシーンでチラチラ見ているモブがちょこちょこいるようですが、ゲリラ撮影とかなのかな)し、普通に言葉が通じてそのまま会話しているしで、どこに置きたいのかいまいち(^^;
フィクションのお約束と言えばそれまでですが、まあ人工衛星さくらと会話できていたので、ジャスピオン宇宙におけるスペース標準語は日本語なのかもしれません。
東京は巨獣ガイオスが起こした地震で混乱しており、調査に乗り出すジャスピオン。地下空間でガイオスの巣を発見するが、マッドギャランとその部下がジャスピオンを襲う!
マッドギャランは昆虫型の戦闘機に乗り、ジャスピオンのアイアンウルフと空中戦。『シャリバン』『シャイダー』と培ってきた空中メカ特撮のノウハウが遺憾なく発揮され、格好いいなあと思っていたら、崖にすごい勢いで激突するマッドギャランのメカ(笑)
別にギャグではないはずなのに、笑ってしまいました。
そこにサタンゴースが現れ、ガイオスを狂暴化。地上で襲い来るマッドギャランをいなしながら、ジャスピオンはダイレオンを呼んでガイオスを撃破、さらにサタンゴースに戦い挑む!
サタンゴースの剣が赤く光るレーザーブレードなんですが、やっぱりダースベーダ―オマージュなのか、
ダイレオンの攻撃でサタンゴースが撤退し、ジャスピオンはこの星をサタンゴースから守ることを誓う。
というわけで地球にやってきたジャスピオンは、そのままここで戦う路線になる模様。前回までのスペースオペラもあれはあれで面白かったのですが、予算の都合とかつかなかったか、第一話の完成試写を見たスタッフが早くも路線を変える方向にしたのか。なんとなく、第2話を見る限り「あちこち宇宙をめぐったジャスピオンが、最終章は地球にたどり着きそこで戦う」というのを考えていたような気もしますが、今回人工衛星さくらの話とか拾われませんでしたし、どうなるのか。
EDが変更されたのですが、画面全体にギラギラレーザーが飛ぶ中を歩くジャスピオンが映ると、手前のテロップが見づらくなるし、手前のテロップでジャスピオン自体も隠れるしで、あまりいいことはないような(^^; 映像がどうしても『シャリバン』と似通ったイメージになってしまってますし、第3話までの方がよかったなあ。