『仮面ライダーストロンガー』の感想。
13話
いきなり夜の倉庫。
いきなり眼から飛び出す戦闘員。
変身する前にやれとタイタンが指示した直後に変身される。
奇械人エレキイカが足を掴むも振りほどくストロンガー!
一人の戦闘員が手紙を渡し、それはユリ子の兄からのものだった!
以上、開始から約4分間の出来事なのですが、すごく意味が分かりません(^^;
よくわからないけど色々やってる夜のシチュエーション、『超神ビビューン』の第1話を思い出します。
ストロンガーをおびき寄せるタイタン(改造火の玉人間らしい)は、己に強化改造を施し、体内の温度を8万度から24万度に引き上げる。
温度=エネルギーではないと思うのですが、前回2倍で負けたから今度は3倍だ! という安直さ(笑)
エレキイカの襲撃を回避して基地に侵入した茂たちは、その内部でユリ子の兄を発見。茂は仮面ライダーストロンガーと聞かれ「そう呼ばれています」と返すのですが、いや「呼ばれている」じゃなくて毎週「俺の名は」と名乗っているのですけど。
タイタンはお前を倒さないと俺には後がないのでここで仲間にならないかと交渉を持ちかけるが茂は拒否。ユリ子の兄を連れて藤兵衛と合流するが、ユリ子兄はエレキイカの変装であり、そのまま戦うことに。
エレキイカ、使う技の内容的にストロンガーと同じ属性のはずなのですが、どう見ても下位互換すぎて、いったいブラックサタン開発部の人材はどうなっているのか(^^; ストロンガーの開発者は脱走の際に処刑された、とかなんでしょうか。
タイタンはエレキイカもろともストロンガーを射殺しようとするが失敗。単身戦闘するが、3倍パワーアップしてストロンガーの2倍のエネルギーになっている(計算の根拠はどこから来たのだろう)タイタンはストロンガーを圧倒。
まあそれまでもタイタンがストロンガーに苦戦したことがないので、強化の実感薄いですけど(^^;
タイタンの力に負けるばかりか、あらゆる攻撃が通用しない。しかし、
「そうか! 高熱のタイタンは水に弱い!」
……いやあなた、24万度ですよ? 水とか触れたそばから速攻でプラズマ化すると思いますが。
と、私がその理屈に疑問を抱いている中、水に叩きこまれたタイタンはそのまま爆死。
ええーーーー?!!
弱点を突いたとはいえ、必殺技をそこから繰り出すのでもなく、そこまでの苦戦とかもまるっきりなかったことにされてしまう、衝撃の結末。
(他の方の感想で気づきましたが、よく見るとエレキイカが毒を放り込んでいてそれで爆死、というのが真相のようですが、全然そんな台詞などないので、パッと見た感じ水に落ちたから死んだように見えます)
これで本当に退場なのか、疑問にさえ思いますが。
タイタンの死を見届けた茂はユリ子の兄の墓を建てる。……東映ではいつものことですが、勝手に立てていいのかという疑問を置いといても、ユリ子の兄は「改造手術に耐えきれず死んだ」のであってエレキイカではないので、そこに彼は埋まっていない、ということでいいのか。
そんな茂たちを見てトランプを落とす、白い服の怪人がいた……
14話
4人を殴り殺した男(後に『特捜ロボ ジャンパーソン』でR3号を演じる丹古母鬼馬二さん)を連行中のパトカー、それを襲うブラックサタンに現れる茂。その茂の前に、白い怪人が立ちはだかった。その名はゼネラル・シャドウ!
ゼネラル・シャドウ、透明なヘルメットの中に血管が浮き出たような不気味な顔立ちで、レイピアと風を斬るJPカード、ではなくトランプが武器というスタイリッシュな出で立ち。
声も柴田秀勝さんで格好いいですが、しかし、掛け声が「シャドーウ!」なのはどうなんだ(笑)
「お前はタイタンの葬式の日に死ぬ」
葬式とかやるんだ、ブラックサタン(笑)
ゼネラル・シャドウは男を奇械人メカゴリラに改造後、湖で遊ぶ親子を襲い、子供兄妹を誘拐しようとするが、そこに飛んでくるジャケット、そして響く口笛。
すみません、茂がモーターボート操縦しながら音が届くように必死で口笛吹いていると考えると、シュールすぎて笑ってしまいました。
船から親子を助けるが、メカゴリラに襲われる親子。タックルが不意打ちでメカゴリラを投げ飛ばすも、地震パンチで地割れを起こしたメカゴリラは兄妹を連れ去ってしまうのだった。
二人を探すストロンガー達は、釣り人に子供連れの変な人がいなかったか尋ねるが、変身解かなかったら変なのは君たちだ。
「いいや。わしもその、変な奴を探しとるのだがねえ」
そして、変なのはこのおじさんだ。
ここまでの合流シーンも何もないのにいきなり出てきた藤兵衛が「この辺が臭いと思って見張ってた」とのたまいますが、いったい何が見えたんだ(^^;
そこにブラックサタンのマークが描かれた看板が流れてきて、それを見たストロンガーは上流に向かうと、そこでタイタンを取り囲んだ謎の儀式を発見。
って、これでタイタンの葬式にたどり着くんなら、ゼネラル・シャドウがわざわざタイタンの葬式会場を教えたのはなんだったのか(^^;
結局この看板がどういう用途でどうして流れてきたのかも説明されませんが(儀式の一環で何かした、とは考えられますけど)、まさか一向に葬式会場に現れないストロンガーが気になったゼネラル・シャドウが、おびき寄せるために流したとかそういう話なのか。
そして普通にタイタンの肉体が残ってますが、あの爆発からよくここまで復元できたなあ。優秀なエンバーミング技師でもいるのか、ブラックサタン。
ゼネラル・シャドウは子供たちを生贄に捧げることについて、自分も好まないが命令だと茂に告げる。
「俺は大幹部を引き受けたが、根っからのブラックサタンではない」
発言の意図は今後引っ張られるのでしょうが、前作のゲドンとガランダー帝国のようにブラックサタンの背後(もしくは別口)に組織があって、ゼネラル・シャドウはそこからヘッドハンティングされた、ってことでいいのでしょうか。
茂にトランプを引かせて、ジョーカーが出たので子供たちを解放するよう命令するゼネラル・シャドウ。……ここで「ハートの2」とか出たら、生贄にしたのか(^^;
そんなゼネラル・シャドウの命令に背き、メカゴリラは子供を誘拐してしまう。茂はそれを追いかけ、ロープウェイで対決。
命綱はあるにしても、こういう撮影にはひやひやしますし、メカゴリラの人形が落ちるシーンは怖い。
落下してなお追いすがるメカゴリラに、茂はストロンガーに変身して対決。ロープアームで攻撃してくるメカゴリラに「手を伸ばした時動きが止まった」とそれっぽいこと言っているのですが、全然映像はその瞬間を狙っているように見えず、しいて言えば関節部の弱いところ狙って攻撃したみたいな感じで、いつも通りKO。
「タイタンの葬式は不首尾であったな、ゼネラル・シャドウ」
「あのメカゴリラのバカめが……」
さらっと部下のせいにした!
さらに自分が受けたのはストロンガー討伐だけで、葬儀のことなど知らんと返し頭を抱える(と思われる)首領であった。
……茂にまんまと騙されたことに始まり、研究所を奪ってガンマー虫増殖計画を考える手際の悪さとか、クモ奇械人の強化改造を命令してタイタンの頭を抱えさせたりとか、さらに今回のゼネラル・シャドウヘッドハンティングと、ブラックサタン首領は単純に人を見る目がないのではなかろうか(^^;