『激走戦隊カーレンジャー』の感想。
「おお、エブリワン! 俺だ、ゼルモダだ! ここで先週のことを振り返って見よう」
といきなりモニター(テレビ)で前回のあらすじを解説するゼルモダ。
前回の巨大化・縮小化の謎は、冒頭で早くもグラッチが解きました。
「芋羊羹」を食べることで、ボーゾック達宇宙人は巨大化するのだ!
そして、巨大化は「芋長」の芋羊羹でなくてはダメで、前回社長が買ってきたのはファミマの芋羊羹だったのが失敗だった!
もう酷い(笑)
早速地球に降り立つモグーとグラッチは、芋長で芋羊羹を購入。普通に購入しますが、「銀行強盗だって道具は普通に買う」という理屈らしいです。しかし、いつの間に日本円を調達したのだろう。
普通に接した後、帰る姿を見て「変な奴が買っていった」と慌てる店主(笑)
一方のカーレンジャーはせっかくマシンが手に入ったんだからと説明書読んで訓練しつつボーゾック出現を待ちわびていた。
清らかな、心……?
「あ、西日暮里のおばちゃん? あたし、菜摘。そっちにボーゾックいない? いないならいいの、また電話する」
という電話シーンがさらっと入るのですが、ボーゾックがもはやご近所に知れ渡る悪の組織なのか(笑) まあカーレンジャーが3話目にして結構な知名度だし、あれだけ派手に動けば知られて当然でしょうが。
芋羊羹で巨大化したモグーを見た市太郎はそのことを恭介たちに告げると、待ってましたとカーレンジャー出動。道路が開いてレンジャービークルが飛び出してくる!
またダップが、クルマジックパワーで街を改造したな……!
説明なしに起こっている現象も大体類推できる材料が用意されているのは、ちょっとずるい作劇の気もする(^^;
巨大化モグーは、へそが出てしまいへそのゴマの掃除し忘れに気づいて暴れられない。そこでRVロボ合体を防ぐべく、ゼルモダも巨大な車の軍団を率いて向かってくる!
モグーを説得するため、自分はへそのゴマを何十年も掃除していないとその臭いを嗅がせるグラッチ。それで自分の掃除し忘れなど大したことがないという結論に至るモグー。
「納得したぁ!」
色々、最低だ(笑)
気合入ったカーチェイスシーンで合体はバタバタしながらも割とすんなり進んでいき、最後のパーツであるレッドレーサーはゼルモダと激突。崖とゼルモダの車に挟まれたレッドは説明書を読んでボタンを押す。
突然レッドのビークルが中央から前後に割れ、内部からロボの頭が。ロボットヘッドはゼルモダに突然「注意一秒、怪我一生」とつぶやき、わき見運転させて事故らせるという酷い展開に(^^;
戦う交通安全とはなんなのか、問いただしたい(笑)
その直後、ガッツポーズをとったためにカーブを曲がり切れず崖から落ちるレッド。
そのまま合体。
文字通り「合体事故」を見た(^^;
ついに完成したRVロボは実に格好いい。そして白旗上げて去っていくゼルモダたち。
「みんな、喜んでる場合じゃないよ! 早くRVソードでMMモグーを倒すんだ!」
「あ、そやった」
あれだけ待ち望んだのに忘れてたよ!
その後のモグーは一撃で撃破と本当におまけのような扱いを受けるのですが、この時代の戦隊は大連王とか無敵将軍とか出たら速攻で必殺技一撃勝利だったので、順当すぎる流れ。というかそれを逆手に取ったパロディか。
決めポーズがびしっとかっこよくまとまるのも、本作の抜かりないところ。
帰還したカーレンジャーはビークルを洗車し、ダップのペンダントの宝石にそれぞれの色に対応した顔が映されて終わり。
うーん、敵の巨大化と合体ロボ登場だけで2話も話を展開して、全くだらけることがないって言うのはちょっと凄いことかもしれない(^^; カーチェイスシーンなんかは気合の入った特撮で本当に見ごたえがありました。
次回、ヒロイン二名の喧嘩。