『巨獣特捜ジャスピオン』の感想。
冒頭でいきなりジャスピオンが散髪。今までの宇宙刑事と異なった作風を示す彼のアイデンティティみたいなところがあったので、もったいない気も。
つくば科学博に参加した著名な科学者と天才少年(とテロップで説明される)が、何故か川をボートで下っているところに巨獣を受け、白髪になって帰った先でこれまでの研究や科学の存在を否定し始めるように。ジャスピオンは彼らが「ガマゴラス」と叫ぶのを聞いて、巨獣の仕業だと考える。
布教活動にいそしむわけでもなく途端に「そうだ、ガマゴラス、ガマゴラスなのです!」と言いだす科学者たちは、明らかに怪しすぎてジャスピオンに気づかせるための言動にしかなっておらず、すごく脱力します(^^;
「ガマゴラス」を知るためにエジンに相談するジャスピオン……て、そんな連絡手段あったの?!
エジンの扱いも、これまでの宇宙刑事シリーズの長官とさして変わらない便利な情報提供キャラになっていきそうで、この展開は残念。
で、エジン曰くガマゴラスは或る星の人間の核実験でミュータントと化し、肉体を原子分解し透明化できる能力を得た上、その油を飲んだものは1000年もの寿命を手にするが狂暴化するという特性があってそれにより核戦争が勃発、その星は滅んだのだ、という話。その上で武器は通用しないが自分の姿を見ることをもっとも恐れている……
と、ガマガエルの特性を巨獣の特徴として生かしつつ、『ゴジラ』ベースに科学への警鐘要素を持たせようとした結果、エジンが説明してくれないとお話にまとめられませんでした、という感じになった気配(^^;
一方ミーアとアンリはジャスピオンと別行動の結果、案の定ガマゴラスを使おうとしていたマッドギャランに囚われる。そしてガマゴラスの油を、科学者たちに飲ませる。
「万博会場を破壊すればそのニュースはたちまち世界各国に流れる。世界各地には我々同様、科学文明を拒否するものが大勢いるはずだ! その者たちが決起してくれれば、我々の大勝利だ!」
超・希望的観測(笑)
サタンゴース様、息子とは言え、こいつを侵略の司令塔にしといて本当に大丈夫なんでしょうか?!
そこに乗り込んでくるジャスピオン、科学者の襲撃を阻止しようとするが、止められず「仕方がない」と射撃。
それで元に戻る科学者たち。
全く説明されませんが、えーと、ショック療法?
サタンゴース出現でガマゴラスが狂暴化し、それに乗って万博を破壊しようとするマッドギャランだが、ダイレオンが阻止する。
原子分解能力を見せるも、何がどう効果あるのか不明(^^;
そしてダイレオンを押し倒すも、胸に映し出されるガマゴラスの映像。
そんな機能あったのか?!
「おお、これはどうしたことだ?!」
機能じゃないのか?!
苦しむガマゴラスを見て「原子分解するエネルギーを失ってしまったらしい」と自分で勝手に解決するジャスピオンと続き、この一帯、ツッコミ通し(笑)
なんだかんだコズミッククラッシュで撃破し、万博は守られ全員元に戻ってハッピーエンド。
戦闘シーンには挿入歌が新たに二つも用意され、OP主題歌の英語版まで入るなど、挿入歌祭というような豪華な内容でしたが、話はツッコミどころ満載すぎてぐっだぐだという、非常に困った内容(^^;
一周して笑えると言えば、笑えますが!
次回、サタンゴースの弱点判明?